夜汽車

「夜汽車」

甘い、甘い、荒野草
続け、続け、広野草

長い、長い、
混じり気のない思いは千を成して
ビロウドに固くたゆたう

あの懐かしい香りは夜汽車のもの
決して間違うことのない
君のもの

僕はただひたすら
その線を辿って
遥か先の何も見えない道を
行くのだ

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