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236、【小説】リプレイに乾杯
五年前に書いたものです。まだ、書き始めたばかりなので、初々しさが残ってます。
クローゼットの中を整理していると、昔、書いた作文が出てきた。『リプレイに乾杯』という、渉(わたる)が初めてエッセイ風小説のつもりで書いた作品だ。
渉自身が、「ミスターヒッチハイク」という音楽バンドの『リプレイ』という曲を、ギターで奏で終えるまでのことを書いた。今から考えれば、下手くそな文だなあ。よく、こんなもん書けた
235、孤独な生活を
今日、女性に
「結婚なんて、そんないいもんじゃないわよー」
なんて、言われました。
正に、ぼくの、持っていた常識を覆すような一言。
「結婚に安定なんてないわよー」
とも言っていました。
そんなこと、言われたってー。結婚しないと、いまの人生が前にすすまないような気がするんです。
「結婚ったって、あなた、離婚されるわよー」
そう言われたときには、ぼくのロマンが音も立てずに崩れ去りました。
そう言えば、
234、ましてや、この雪の降るなか
いつものように、バスに乗ろうとすると、この雪のなか、おばあさんが震える声でたずねてきた。
「『四条大宮』に行くには、どうすればいいですか?」
え?と思った。
ここから、離れ過ぎている。バスにでも乗らないとだめだ。しんしん、しんしん、雪は降っている。
ちょうど、良かった。『四条大宮』なら、ぼくと同じバスだ。
でも、このひとの、この様子。バスに乗ったところで、たどり着けるだろうか。ぼくは、途中の駅で降
233、沈んでほしくない夕陽
気になってた女の子と、やっと!しゃべれた!
家どこですか?と、お互い言い合っただけなんだけど、いま、家に帰ってきて、ドキドキする。
まさか、あのひとと、話ができるなんて。
うれしくて、うれしくて、ドキドキがとまらない。
もう、宙に浮いてしまいそう。
ぼくだけ、道を歩いてて、宙を歩いてるんじゃないだろうか。
商店街を出て、お互い家が反対方向だから別れたが、あのひとの声が聞けるなんて。それ
226、渇いたスポンジ
仕事を退職してやることがなく、就活サークルにまた、戻りました。
前回の就活サークルとは、また違って、新しい顔ぶれがそろってます。どうせ、すぐ、また就職して、みんなとまた、おさらばするつもりですが、それでも、みんなと仲良くなれるかな、とは考えてしまいます。
そんなところに、好みのタイプの女性、発見!
皮肉なものです。どうして、仕事して、お金を稼げるようになったころには、女性との出会いなどないのに、い