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カメラという機械の行く末
カメラシステムをCANONからSONYに移動すべきかどうか、色々と悩みながら考えたこと。結論からいうと、これからのカメラはソフトウェア。
カメラはハードでなくてソフト10年ぐらい前、カメラアプリを当てて、いくつかのカメラメーカーさんと意見交換をしたころから「これからカメラはハードではなくソフト」と言い続けてる。
・マルチレンズでデプス撮った方がいいのでは?
・ピクセル毎の距離がとれると、切り抜
2018年ベスト・ブック10
研究書、小説、漫画など、書店に並ぶ書物はすべて対象にしております。さらに去年とは違い、今年は洋書も選考対象にしました。理由はさまざまですが、周回遅れな言説が目立つようになってしまった日本の現状に不満を抱く人にこそ、読んでほしい作品を紹介したいというのがもっとも大きな理由です。特にポップ・カルチャー、とりわけ音楽に関しては、壊滅的な状況だと思っています。そうしたなかでも、あきらめず言葉を紡いでいる
もっとみる2018年ベスト・ドラマ10
連続ドラマだけでなく、単発のスペシャル・ドラマも選考対象です。レヴューを書いた作品は、作品名のところにリンクを貼っております。今年は日本のドラマに興味深い作品が多かった。ネットフリックスもおもしろい作品をコンスタントに生みだし、五感を楽しませてくれました。
10
『ボディガード -守るべきもの-』
緻密な脚本や細部まで行き届いた演出など、あらゆる面で質の高さを誇るクライムサスペンス。男性が
2018年ベスト映画20
ベスト・アルバムやベスト・トラックと同じく、映画もアジア系の作品を目にすることが多かった。なかでも際立っていたのは、やはり韓国映画。劇場公開された作品のみならず、ネットフリックスのオリジナル作品でも韓国は存在感を発揮していた。その流れは今回のリストにも反映されています。Webメディアやブログで記事を執筆した作品は、作品名のところにリンクを貼っているので、ぜひとも。
20
『ファントム・スレッド
2018年ベスト・トラック50
評価基準はベスト・アルバム同様、作品の質と何かしらの同時代性が見いだせることを重視しております。そのベスト・アルバムの記事で書いたように、今年もアジアの音楽をよく聴いていたんですが、特に惹かれることが多かったのはフィリピンのアーティストによるものでした。音楽性が多彩で、深い洞察力に支えられた歌詞も見られた。去年からぽつぽつと聴いてはいましたが、大きな流れとして意識するようになったのは今年に入って
もっとみる2018年ベスト・アルバム50
2018年は筆者にとってどんな年だったかを書く前に、去年のベスト・アルバム50を読みかえしたら、少々困ってしまいました。2018年も去年とほとんど変わらない姿勢で、ポップ・カルチャーと遊んでいたからです。いまもボツワナのメタル・シーンを追っているし、アジアの音楽も定期的に聴いています。
世界の現状に対する問題意識を持った作品が多かったのも、去年と同様でした。特にイギリスは、若いプロモーターた
子供の写真を撮るということ
子供たちは、小さな恋人のようでもあり、分身のような存在でもあります。まるで人生を生き直しているのを近くで眺めているかのような、不思議な感覚があります。まだ幼い頃、母親が僕のことをずっと見つめていることがありました。当時はそれがとても不思議だったのですが、恥ずかしかったのか、あえて気付かないふりをしていました。
でも、今は母親の気持ちがとても理解できます。やはり母親と同じように、子供たちのことを見
アートこそが映画に代わる21世紀のグローバルコンテンツになる! | 猪子寿之
チームラボ代表・猪子寿之さんの連載〈人類を前に進めたい〉。今回は、シンガポールの展示会場へ宇野常寛が訪問し、猪子さんと語り合いました。チームラボのアートが、シンガポールやシリコンバレーで大歓迎されている理由とは。そして、Brexitやトランプ大統領の誕生で”二重の敗北”をした21世紀で、アートに託された希望とは?(構成:稲葉ほたて)
【お知らせ】
この連載が元となった猪子寿之×宇野常寛『人類を前
日本のアート市場が揺らいだ、歴史的瞬間
12月5日〜16日、12日間に及ぶ現代アーティストの小松美羽さんの個展「大和力を、世界へ。」が日本橋三越本店にて開催された。
シンガポール、香港、台湾、中国、タイ、フランスやアメリカから、多くのアートコレクターが日本に訪れた。日本の美術館の理事長や館長が来店したのみならず、北京の現代アートで有名な美術館の副館長やニューヨークタイムスの記者までも来日した。
個展が始まり、僅か2日でほぼ
Spotifyが日本に来るので語ってみる。
ついこの間、「時代は完全にストリーミングになっている」という話を書いたばかりなのだけど。
何度も「今度こそ本当に上陸するらしい」という知らせが舞い込んできては、「そういえばそんな話もあったね」と、いつの間にか忘れていた。世界的に音楽業界に革命が起きていた"はず"なのに、日本におけるストリーミングサービスは「音楽好きが使うもの」みたいな位置付けになっていた。そうか、音楽にお金を払う人の方がこの