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スキした作品

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色々読んでスキをしていく中で素敵な作品が埋もれていくのでまとめました/不定期更新
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#創作

じぶんまでばくぜんとして冬霧よ

じぶんまでばくぜんとして冬霧よ

季語:ふゆぎり( 三冬 ) 現代俳句
ばくぜん=漠然

冬霧は、冬にかかる霧のこと

気温が極端に下って、河や湖などの
水の温度が高いときに発生しやすいそうです

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冠雪か目ほそめて見るいしづち山

冠雪か目ほそめて見るいしづち山

季語:ゆき( 晩冬 ) 現代俳句
冠雪=かんせつ

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

西日本最高峰の石鎚山の初冠雪、
今年は10月末ごろだったそうです

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虫のこえだんだんうたに星の夜よ

虫のこえだんだんうたに星の夜よ

季語:虫の声( 三秋 ) 現代俳句

虫のこえは、秋に鳴く虫のこえのこと

たくさんの虫のこえ、
だんだんうたごえに聞こえてくる夜もあります

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詩 遠吠えの獣秋一天に星

詩 遠吠えの獣秋一天に星

遠吠えの獣秋一天に星

顔をあげれば漆黒の緞帳

自ら選びとった孤独に
慰めは要らぬ筈と
澄み渡る夜空を
吹き抜けた一陣の風

迷い巡る人の手にかからぬようにと
古人は物語の神々を宙にあげたのか
赦しを乞う者達を
裁く事すら放棄させた神々の
脈々と流れる終わり無き時間

弱さを語る相手を星と決めた夜
満天の星空に向かって
遠く遠く獣は吠える

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

10月の句会に出した破

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「秋色の夢」ー詩ー

「秋色の夢」ー詩ー

私の夢 どんな色?
きっと 秋の吐息色
すれ違いばかりの 夢だけど
これから パステルカラーで
しっかりと 描いていくの

私の夢は 時を越えて
秋の雲に 乗って
星屑で作った 銀の馬車で 駆ける
この世に たった一人の
あなたの心に 留まりたい

私の心は 音符のよう
愛のセレナーデを 書き上げて
秋の 月の光の下で
命の続く限り
想いを 奏でて 歌い続ける

私の愛は 小鳥のよう
枝から 幹へ

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秋ぞらよ地きゅうはためく万国旗

秋ぞらよ地きゅうはためく万国旗

季語:秋空( 三秋 ) 現代俳句
万国旗=ばんこくき

秋空は、秋の季節の空のこと

さまざまな国の国旗を
多数つなげたものを万国旗というそうです

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【詩】火葬

【詩】火葬

冷たくなった頬の横に
わたしとあなたが二人で写った
十数年前の写真を、入れる

わたしとあなたは花に埋まり
やがて棺は閉ざされて
わたしはあなたと一緒に、焼かれる

生者は、死者をふと身近に感じるのだから
その逆もあると信じて、炎に耐える

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご縁をいただきまして、山梨日日新聞(2021年5月23日刊)「月間誌壇」に寄稿いたしました。掲載の許可をいただき、こ

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