2022年10月の記事一覧
賽の河原 【幻想詩】
僕のからだは
いつのまにか薄い布になって
ふわふわただよっていた
空から見ると
灰色の荒野の中を
一筋の川が流れている
銀色の砂利が光っていて
鉱物の擦れ合う音が響いていた
川のほとりの風は
灰色の土を巻き上げた
丸い透明なものが
あちらこちらに浮いている
風に吹かれるままに
散ったり 集まったり
その 透明な
しゃぼん玉のなかに
坊さまが棲んでいた
しゃぼん玉のなかで
坊さまの弾く琵琶は
Autumn days
秋季、季節感情障による悲しいときもあるけど、なかなかよく進んでいる気もする。
仕事以外は、アパートにいるまま、身体を縮めてひっそりと暮らしている。東京での一人暮らし生活。この生活は、幸福とは言えないけど、のんびりでなんとなく楽しい。少し淋しいのやら、いろいろ不備があるけれど、ひとりで自由に生きていけることが幸せだ。今日みたいに、なにも予定入れてない日もnoteを書けて楽しい。
10月に入り、バ
奇妙なリズム 【自由詩】
時おり二つ
次に三つ
ステップが変わる
目を離すとすぐに変わる
時おり三つ
あるいは七つ
変なリズムを刻む
君の足元
ハイヒールが地面を抉りながら
ステップを踏む
二つ 三つ 七つ
ボンゴが喉を鳴らす
おどけた喉を鳴らす
アンビバレントな喉を鳴らし
民族の風を吹かす
偶像が踊る
奇妙なリズム
千手観音が踊る
複雑怪奇なリズム
海坊主が踊る
ニュラルホン ニュラルホン
蛸坊主が踊る
チ