わたしには何も無いから言葉をあげる〈自由律俳句集〉
館内で気品溢れる女性が黄色いメダカのエサの容器を持って現れた
私からの距離は約10m
スタッフがその女性に話しかける
ゆったりと話す声に上品さと明るさを感じた
スタッフも畏まり過ぎてはいなかった
私の視線を感じたその女性は私に微笑む
私も微笑み返す
数分後、退席される時に私と同時に笑顔を向けた
あたたかい眼差し、惹き付ける笑顔、声の張り、生命力溢れる佇まい
家に帰ってから調べたら、やはりミュージアムの代表者だった
数年前は一筆箋のクラウドファンディングも募集されていたよ