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「先輩なら、きっと大丈夫ですよ」
「お、やっぱりここにいたね」
立て付けの悪い図書室のドアが軋んだ音をたてたかと思うと、聞き慣れた声がした。振り返るとそこには「よっ、後輩くん」と手をヒラヒラと遊ばせる先輩が立っていた。
「久しぶりですね先輩。どうしたんですか? もう冬休みですよ。もしかしてまた間違えたんですか?」
「またって何よ。間違えてないから。君は私のことなんだと思ってんのよ」
「先輩は先輩です。馬鹿で横柄で、世間知ら
「お、やっぱりここにいたね」
立て付けの悪い図書室のドアが軋んだ音をたてたかと思うと、聞き慣れた声がした。振り返るとそこには「よっ、後輩くん」と手をヒラヒラと遊ばせる先輩が立っていた。
「久しぶりですね先輩。どうしたんですか? もう冬休みですよ。もしかしてまた間違えたんですか?」
「またって何よ。間違えてないから。君は私のことなんだと思ってんのよ」
「先輩は先輩です。馬鹿で横柄で、世間知ら