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過去を嘆きながら生きるには、人生はあまりに長すぎる

今の日本人の平均寿命は、男性が82歳、女性は88歳ぐらいらしい。

人生100年時代にはまだ程遠いものの、人類の進歩は目覚ましい。

そう遠くない未来、100歳まで生きるのはデフォルトの時代になるのかもしれない。(正直私はそれを望んでいないのだけれど)

では、例えばの話。10代のうちにしか出来なかった後悔があったとしよう。

今10代の人は最近の後悔を、もう20歳を超えていい加減現実に打ちのめされ始めている人は過去の後悔を思い返してみてほしい。

制服を着てデートしたかったとか、少女漫画的な展開を放課後ダラダラと教室に居座って期待してみたかったとか。

20代の後悔はどうだろうか。

朝まで死ぬほどくだらないことで笑いながら浴びるようにお酒を飲んでいたかったとか、まだ若いからと結婚に前向きにならなかったこととか。

「あの時出来なかったことの多くは今出来ないことと同義なんだ」と私は度々言葉にしている。

これは唯一私の言葉の中で真実に近いものではないだろうかと我ながら感心しているのだが、どうだろうか(圧)

10代の時、制服を着ていた時にしか出来なかったことは、大人になったからといって自由に出来るわけではない。

制服を着て彼女と甘い夜時を過ごしてみたかったという後悔を抱えていたとして、それを大人になってコスプレで叶えたとしても、それは所詮紛い物。

20代の時、時間を忘れて遊び歩かなかったことを嘆いて、歳をとってから実現しようにも、浴びるほどアルコールを煽れる胃も、夜通しはしゃげる体力も既にありはしない。

時間はいつも有限で、若さは永遠の武器じゃない。

あの時出来なかったことは、いつの間にか今はもう出来ないことになってしまうのだ。

じゃあその後悔を嘆きながら生きるしかないのだとしたら、80年という平均寿命は途方もなく長すぎると思わないだろうか。

20歳の時の後悔を、約60年も抱えて生きるのだとしたら、しかもいつ自分が死の危機に晒されるか分からないとしたら、あまりにも畜生の所業ではないだろうか。

「後悔をしないように生きなさい」なんて言葉はもう世の中に溢れかえっていていい加減聞き飽きただろうが、今一度訴えたい。

後悔しないように生きなさい。

絶対に後悔しない選択なんてないけれど、せめて分岐点に差し掛かったその時の自分の気持ちにだけは正直に生きてほしい。

プロポーズを断って後悔するのなら、バツがつくことを恐れずにノリで入籍してみればいい。

何十年と後悔するぐらいなら、選ぶことが正義の道だってあるはずだ。

今しか出来ないことを、60年の後悔にするな。

ノリで入籍してみたらええやん。君らお似合いやん。それハッピーやん。







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