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2021年12月の記事一覧

詩『獣』

詩『獣』

自分たちは知恵を持つ獣だから、と思い込み、
ほかの獣たちとは線引きをしているけれども、
そのあわいにあるのは思いあがりと哀しみだ。

廃棄をするほど殺している。
根絶やしにするほど殺している。
自死をするほど殺している。

繁栄の道を違えてきたわたしたちは、
もはや獣の風上にも置けない存在として、
人間という生きものでいるしかないんだろう。

肥大したり千切れたりするコミュニティで、
歌をうたうよ

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恋慕

花の命は風が吹いた
満月に叢雲かかる頃
紺色の空の下にては
愛する人を呼ばうべき
白月色に照らされ君と桜は
こうも美しく咲くべきや
嗚呼、僕には干渉できない
花と命の円舞曲
愛したいこの心を赦しておくれ
可憐な踊りに胸を打たれて

終末

天使が海に墜ちて来る頃
僕らは空の水に落ちて行く
光に満たされて颯爽と空色
情緒の色、心色
その深さは留まることを知らず
こんなにも清々しく明るいのに
神の昏睡に貶められて
情緒の世界に溶かされていく
そのとき僕らは全てを分かり
論理の檻から解き放たれる

【詩】 ただただ光り輝いているんだよ

【詩】 ただただ光り輝いているんだよ

今ある 全てが 素晴らしい

何もかもが 素晴らしい

なんて 凄い世界に 生きて いるんだろう

なんて 至福の中で 生かされて いるんだろう

すべての出来事は 歓喜でしか なく

目に映る すべてのもの は

溢れんばかりの 愛を 放ち

きみを 温かく 包み込んで

瞬間 瞬間 祝福 している

ぼくらは みんな 尊い

どこまでも どこまでも つながっている

それは 人間だけでは なく

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錆びた階段の上

錆びた階段の上

真夜中黙って出て行った
追いかけて探し回っても
不思議なくらい見つからない

一度目は諦めた
二度目も諦めた
三度目も諦めていた

そしたら僕を呼ぶ声
慌てて見回しても分からない
もう一度僕を呼ぶ声

頭の上から聞こえてきた
ぐるりと見渡す
廃屋の脇にある

錆びた階段の上
夜空になるべく近付いて
お前は星ばかりを眺めていた

「人生の清算期を呼吸するころ」

「人生の清算期を呼吸するころ」

抜け出せないことに苦しんでいた

心のどこかで楽しんでいた

キミの愛の言葉の大半は呪縛

エンドレスで聴いていたいミュージックも

いつかは飽きてしまう

移ろいの兆しを覚えたら簡単に

人生の清算期を呼吸するころ

季節は十字に交差する

白くなりたがっている街並みは

雪で包み込んでしまおう

麗をまといたがっている悲しみは

思い出と名付けてしまおう

空気の8割を占めるのは窒素

生物に

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仏教について、まとめてください。【Google-Bard】

仏教について、まとめてください。【Google-Bard】

仏教は、紀元前6世紀頃にインドで生まれた宗教です。仏教の創始者は、ゴータマ・シッダールタ、別名仏陀(悟りを開いた者)です。仏陀は、苦しみの原因を理解し、苦しみから解放される方法を説きました。

仏教の中心的な概念は、三法印です。三法印とは、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静の三つです。諸行無常とは、すべてのものは変化し、永遠ではないということ。諸法無我とは、人間も含め、すべてのものは個別の実体を持たない

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「1つの角度を霧に奪われたような」

「1つの角度を霧に奪われたような」

この町には

めずらしく

霧がかかっている

冬の朝

太陽がぼけている

輪郭もなく

光も少なく

元気がなさそうだ

存在しているのに

存在していないような

1つの角度を霧に奪われたような

何の断りもなく晴れていればいいのに

赤を失っていても

その空にいればいいのに
#ポエトリーパーク5

輝く言霊

輝く言霊

愛するって

泣きながら

笑うこと

ああ、ほんとうに・・・。
その通りだね。

少し前、この胸に。

空から落ちてきた。

輝く言霊。

ツリーに飾っておこう。

忘れないようにね。

⭐︎

なんて温かみのある美しい輝きだろう。

高い高い天井につくほどの大きなツリーに施されている品のあるオーナメントの数々。

中でも短冊のような白いレースが目に留まりました。

ああ、この飾り。とても好きだ

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螺旋

螺旋

わたしたち

表と裏ね

追いかけて

くるくるまわる

二人の輪舞

いつだって

ひとつになれるのだけど

今は知らないふりをして

回っているの

⭐︎

知っていても、知らなくても。
 
もう、どっちでもいいじゃん、笑!
 
わたしたち、くるくる回る、ただの表と裏なんだから。

そう思えたら、ただただ面白い、この世界!
 
なんか、楽しい言葉が出てきたなぁって嬉しくって。
 
先日、訪れた

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「孤独に勝とうするな!美しく育てよ!」

「孤独に勝とうするな!美しく育てよ!」

希望を思い描きつづけるために生きる
生きるために詩を書く

手元に満足感を留めたいのではなく
品物のように達成感に手を伸ばしたいわけでもない

生きるという創造(クリエイティブ)の結果として
希望にたどり着くべきだと
人生の明日を欲している

孤独を抱きしめよ

我が子のように
子どもの成長を見守るように
孤独の新しい姿を見届けるのです

孤独が美しく開花したとき
『みにくいアヒルの子』以上のアメ

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今へ呼び戻してくれる無意識のコエ

今へ呼び戻してくれる無意識のコエ

                                                                

詩を描くように

感情を体で描く

描いて

描いて

静かな気持ちに出会うまで

生まれたすべてを

使いきるように

体を走らせ

心を揺らし続けよう

                                                       

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しなるブギー

しなるブギー

君に告ぐ

君という名の僕に

瓦解を察知したら

すぐさま対処すること

守るべきものが多くなって

繋がりは強固になって

無邪気な時は過ぎ去る

新しい問題は猛威を振るう

いつまでこの手を

振りかざすことが出来るのだろう

磁石のように引っ張り上げられた人々

その後の自由は?

その後のゲームは?

用意してあげれるの?

わからない

だけど

牢獄から解放する

ケイドロの英雄のよ

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「面倒な形状記憶」

「面倒な形状記憶」



人生に



予定を立てることなんてなかった



常識に作られた計画に



ぼんやりと屈していた



生き延びないといけない



それだけが理由もなくはっきりしている



他のことは



まったくぼやけている地球なのに





微熱の季節が患った



憂いのコンフュージョン(意識混濁のうちに行動する状態)



そろそろ近未来



逃れた一人がニヤつ

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