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三山 優
2023年9月28日 19:02
くさばなやどうぶつはうつくしさだけでいかりやしっとさえうつくしいいかりやしっとをひょうげんするすべをもっていないかあるいはそれほどもたないからだにんげんはうつくしさのそとがわにいくえにもかたいきじのふくをきこんでそれをおとなといってそのきじとはいかりやしっとをちょくせつあらわさずにけれどもないことにもできずにありとあらゆるほうほうでせかいにばらまいたことに
2023年9月24日 01:58
あんなに大地がうつくしければ還ってきたこころがせき立ててあなたはあなたをうつくしくあんなに大地がうつくしければうしなったものがもう還らないと思ったものが気づけばそこにあってあなたはあなたとしてあそこで土を踏みわたしはわたしとしてここで生きられるのだろうかひとがたくさんいること大地がみえないことくうきが汚れひかりが遮られること虫がいないこと生きものと友達にな
2023年9月20日 06:10
闇は恐ろしい何も見えないことでそこにあるものを感じるから恐ろしいたしかにそこにある、なにかが恐ろしい太陽が顔を出し空が青く白み始めるとすこし落ち着くのだじき日が昇ればなにもかもがすっかりよく見え目に見えるもので感覚は埋め尽くされるしかし目に見えないものはどこへも行かずわたしが見えないだけなのだ生存競争に勝ちすぎる者は我儘とも言えるのではないかやりたい放題、敵はなし
2023年4月11日 20:18
わたしの宇宙はあなたの宇宙を知らないあなたの宇宙はわたしの宇宙を知らないわたしの宇宙はあなたの宇宙を知りたくてけれどわからなくて腹を立ててもがいてるけれど、それぞれに宇宙があってそれぞれに自然があってそれらはそれぞれ別の次元に存在していてそれだからみんな唯一無二でそれだから美しいそれならば見つめ合う瞳とか交わす言葉とか触れ合う手と手とかそんなものになんの意
2022年12月30日 17:55
いのちってふしぎだって、みんな生きている生きてるってふしぎ木も花も草もバッタもトンボもにわとりもハトも、お魚も犬も猫も牛もライオンもみんな生きててそして死んでゆくでもおしまいじゃなくてまた生まれるみどりいろのばしょではそれをみんな知っていてとてもげんきでおおきくてはいいろのばしょではみんな知らなくて少しつかれてるそれにやせてるし小さかったりする死を知っているほうが
2022年12月30日 17:27
子どものとき草花を観察したこと虫を追いかけたことふと思い出す人が主役でない世界に生きていたあのころ花に触れると花になった気がした虫を見つけるといのちに触れた気がした花も虫もここでは耐えているのかもしれないわたしたちと同じようにそして、観察しているのかもしれない子どもと同じように2022.12.29
2022年8月22日 08:22
お日さまが山の端へ落ちていくときのあのとうめいな空ちらばった白い雲がきんいろの光をすかしてかがやいているいのちのたそがれどき世界中のやさしさを飲み込んだ大きな空の波に飛び込むように風を切って走る天国でいつか見るようなちいさな雲がいくつもいくつも浮かんでいた眠りに入る前の草木の香りと湿っぽい稲のにおい夏はいつも夏とわかる前に去っていく去っていってはじめ
2021年12月24日 15:25
日に日に朝の青が透き通ってきて見上げる空はなつかしいこどくの匂いもう冬なんだなぁ低くつぶやくどこへいくのことばは遠くて近いわたしたちのゆめのかげふれたいてをのばしつかみたいこころひらきうちゅうのまんなかで芯呼吸みんなひとりでさよならするときにいつかきっと聴く音楽ひとつひとつつむいでいって日に日にわたしのこころの青が透き通っていけばいいの
2021年12月20日 09:31
ほしのかげまつげのすきまからきらりつきのかげゆめのすきまからふわり今宵よぞらの片隅でうかんでいるおもいでゆらり人をおもうとほしがながれるねがいをあのひとにとどけてよろこびをみんなにつたえていっしゅんのひかりこのよのあまい哀しみと2021.12.15
2021年10月24日 10:21
ひとはみな自分だけの冬を自分だけの寒さを自分だけのおろかさをその身にその心にそっと沈めて母のような夜明けを夢見る「春にて待つ」その約束は永遠に繰り返されるその記憶はやむことのない途絶えることのない孤独と哀しみと引き替えに歌をうたうそのくちびるをくちづけをするそのくちびるをかたく一文字に結ぶその長い季節をひとはなんと呼ぶのだろう電飾で着飾られた明るい
2021年10月17日 20:23
陽はまだ強いけれど朝夕なんて風が涼しくなって木々はもう冬に備え出しているのだろうかひと足先に芳しい秋の香を放つそれほど暑くなかったこの夏はなんだか物足りなくて名残惜しむように陽射しが今頃やけに強くてそれでもめぐるわたしたちの日々は慌ただしく過ぎていくから知らぬ間にもうなんていつも言って本当は毎日、鮮やかに変化があるのに物言わぬ彼らと対話していれば先回りして冬
2021年4月5日 20:08
桜散るときわたしの心ちりぢりにほどけて小さな記憶たち蕾の中へ土の上へ風にのってお山のむこうへあなたに届いて幼いわたしの喜びとか悲しみとかが蕾の中や土の上やお山のむこうやあなたの心で生きるのかもしれない桜散るときわたしの心薄紅に染まってわたしだけの心じゃないみんなの心になるからそのいっしゅんわたし透明になるのかな記憶も透明になって過去から未来か
2021年2月22日 12:50
みんなの祈りが届いてまた小さな蕾膨らんだわたしよりもいのちが喜んでいるわたしが今よりいのちだったころはわたしもあんなふうに光り輝いていたのかしら人が真理を理想だと切り捨ててしまうまえにわたしは人としていのちであり続けたいけれど喜びは外からやってくるわたしよりみんなが祈ったおかげだから2021.02.22
2021年1月19日 20:12
朝がやってくるあの、青と橙の透明な闇の辺りにこの身を沈めて同じ色の呼吸をしたい刻まれた時間のない世界はいつまでも穢れないからわたしたちがまだまっさらな頃にからっぽのこころをいちばん正直な色に染めたい嘘が溢れる世界で綺麗なものが好きなんだねとつまらなそうに言われるけれど本当の美しさは誰の言葉にもならない孤独で気高くてそして誰の心にもあるものあの闇のようなものいま、