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#生き方

氷が溶けるまで

自分が正しいと思うことは
わがままなのだと
近ごろ気づきつつある
人は間違える
進むべき道を間違えたり
間違った考えを持つ
その時はわからなくても
いつか
ずっとあとで
冷たい氷が溶けるように
ほんとうのことがわかるものだ
それがその人にとっての真実で
他の誰かと同じとは限らない
大切なことは
思いやること
否定しないこと
誰かを嫌いになってもいい
相手を否定しなければ
自分を否定しなければ
そし

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生きる糧

わたしを抑えて
自分を偽って
心にある言葉を飲み込んで
そうやって生きて
友達がたくさんいる気がしても
わたしが本音を口にすれば
ほとんどが立ち去っていく
それは寂しいことだろうか
わたしがわたしじゃなくて
わたしじゃないわたしが
いくら好かれたところで
それは都合がいい人ってことじゃないか
その方が寂しいじゃないか
友達がいなくても
わたしはわたしとして生きる方がいい
わたしを見て
わたしを信じ

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いじめ

女子独特のいじめ
表では仲良くして
本心ではその子の不利益を願って
きつく当たったり
悪口を言ったり
無視をしたり
自分よりも下に置こうとするくせに
さも悪気はないかのように
された方は
傷つきながら
心の奥で感じる違和感を押し込めながら
相手を嫌いだと言えないで
付き合い続けないといけない
もしも関わらないことを選んだら
自分が悪者にされるのが怖くて
他の子を味方につけられて
独りになるのが怖く

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負け犬

人を信じるなんてばかげてる
「裏切り」とさえ今は名のつかない
当然のことのように
傷つけること
傷つけられること
親切にされて
笑顔を向けられて
信じるなんて
学習しないバカだけ
ほら、また傷ついてる
こちらが傷つけなければ
傷つけられる
泣いてるやつも
吠えてるやつも
笑ってるやつも
結局

卑屈になって
偉そうにして
疑って
自分に同情して
正当化して
傷つくよりも
傷つけるほうがいいって

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希望

望みは
いらなかった

望むことこそ
絶望だったから
わたしはやめたのだった

望むことは
傲慢なことだと
知っていたのに

望むとき
わたしは
わたしを
手放しているのだ

望むものを掴むとき
わたしは
わたしを
忘れているのだ

もういい
望まなくていい
そう思うと
わたしが
なにものだったか

思い出せる
そんな気がするのだ

2024.01.27

笑えるなら

傷つけるつもりもなく
傷つけてしまうことが
あってもいいのではないか
大切なのは
誠意や思いやりで
その行いに捉われることではない
責めるよりも
許すこと
誠意や思いやりのない人は
許す必要はないけれど

価値観が違うから
生きてきた背景が違うから
人は人を傷つけてしまうけれど
ごめんねと言えるなら
一緒に笑えるなら
互いに生きる喜びを
分かち合えるなら
わたしたちは
この世界で
生きていける

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生きる

わたしなんかって
おもってた
バカでダメで
なんの役にも立たなくて
ブスでデブで
だれからも必要とされないって
自分をいじめて
追いこんでさ
それって
ひとがわたしを見て
嫌ったり見下したりしたのを
自分よりも信じてたんだよね
ひとの意見や言動に
影響されて一喜一憂して
みんなすごくて
自分はダメで
そんなふうに
流されて生きて
けど流されるまいって
必死で自分をつなぎとめようとしてた
あのとき守

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日常の言葉

日常の言葉は意思だ
自分だ
美しくないなら
それは自分が美しくないのだろう
言葉が弱いなら
それは自分が弱いのだろう
思ったことは言葉にする
世の中の荒波に揉まれながら
自分をしっかりと繋ぎ止めておく方法
自分の気持ちもいいけれど
自分の意思を言葉にしよう
主体的に生きるために
自分以外に揉まれながら
自分の道を歩むために

2023.11.03

風船

自分に自信がないのは
自分を知らないということ
知るのは
嫌いなところじゃないのに
悪いところじゃないのに

自分のいいところを
自分だけの色を知って
それを自分の地面にする
そうじゃないと
違う誰かに憧れて
そうなれない自分が嫌いになって
さらに誰かに憧れて

幼い頃から
傷ついて
傷つけられて
大人になっても
生きていれば
避けられないこと
そのたびにわたしは
自分を否定するの?
立ち止まるの

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幸福の切符

悩みや心配事がなくなることなんてない
それでももし
わたしがいま幸せならば
それは誰かの苦しみかもしれない
もし、誰かがいま幸せならば
それはわたしの苦しみかもしれない
この社会のバランスは
まるでシーソーゲームのようで
こんな不安定な土台の上では
ほんとうの幸福などあり得ない
「世界ぜんたいが幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない」
それは思想的な問題ではなく
事実のはなし
だから、いまの

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しゃかい

なにもしらなかった
ただ、生きていた
うつくしいことばかりを
こころにのこして

しゃかいは
せまっくるしくて
なにもおしえてはくれないのに
しゃかいをしらないわたしは
みぎもひだりもわからずに
なにがかちかも
なにがただしいかも
わからないので
じぶんのしんじることを
しんようしないで
わかかったから
ひとのいけんにばかり
みみをすまして

はなっから
わたしひとりで
生きていけばよかったんだ

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じぶんなんか

ねぇ、きいて
じぶんなんかって
おもうこと
どうして
おもうか
わからないけど
おもってしまうこと

じぶんなんかって
おもうひとを
せめるひとがいること
どうしてせめるのって
おもうけれど
それってきっと
そんなふうにおもわないでって
いみだとおもうんだ

じぶんなんかって
おもわないで
じぶんには
かちがあるって
なにをしても
じゆうなんだって
たのしんだもんがちだって

たのしいを
たくさん

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悲しい服

くさばなや
どうぶつは
うつくしさだけで
いかりやしっとさえ
うつくしい
いかりやしっとを
ひょうげんするすべを
もっていないかあるいは
それほどもたないからだ

にんげんは
うつくしさのそとがわに
いくえにも
かたいきじの
ふくをきこんで
それをおとなといって
そのきじとは
いかりやしっとを
ちょくせつあらわさずに
けれどもないことにもできずに
ありとあらゆるほうほうで
せかいにばらまいたことに

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生きることは

生きることは
当たり前ではない
真っ暗な宇宙に浮かぶ
大きな石の上で
いのちが有ること
そのいのちの中に
自分がいること
すべて

生きていること
それはとても
不思議なこと
それを人は「有り難い」という
だから生きているあいだは
生きることに集中しなさい
全力で生きなさい
脇目も振らずに生きなさい
生きることは悦びなのです
今ここに生きられるということは
感謝でしかないのです
それがわからないよ

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