希望

望みは
いらなかった

望むことこそ
絶望だったから
わたしはやめたのだった

望むことは
傲慢なことだと
知っていたのに

望むとき
わたしは
わたしを
手放しているのだ

望むものを掴むとき
わたしは
わたしを
忘れているのだ

もういい
望まなくていい
そう思うと
わたしが
なにものだったか

思い出せる
そんな気がするのだ

2024.01.27

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