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2022年12月の記事一覧

きみは

きみは

どうか
諦めないでほしい
考えること
疑問に思うこと
悲しむこと
怒ること

不安に思わないでほしい
じぶんは必要とされているかなんて
じぶんは愛されているかなんて

きみは常に必要とされているし
愛されている
この世から
神様から
だから生まれてきた

どうか
こころを
信じてほしい
じぶんを
信じてほしい
じぶんの中の正しさを
信じぬいてほしい

もう何も見たくないと
こころの瞳を閉じないでほ

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いのちってふしぎ

いのちってふしぎ
だって、みんな生きている
生きてるってふしぎ
木も花も草も
バッタもトンボも
にわとりもハトも、
お魚も犬も猫も牛もライオンも
みんな生きてて
そして死んでゆく
でもおしまいじゃなくて
また生まれる
みどりいろのばしょでは
それをみんな知っていて
とてもげんきでおおきくて
はいいろのばしょでは
みんな知らなくて少しつかれてる
それにやせてるし小さかったりする
死を知っているほうが

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自然

自然

子どものとき
草花を観察したこと
虫を追いかけたこと
ふと思い出す
人が主役でない世界に生きていた
あのころ
花に触れると
花になった気がした
虫を見つけると
いのちに触れた気がした

花も虫も
ここでは
耐えているのかもしれない
わたしたちと同じように
そして、観察しているのかもしれない
子どもと同じように

2022.12.29

命の重みを知らない人

命の重みを知らない人は
自分には永遠の命があるとでも思っているのだろうか
自分にも死があることを知っていれば
他者の死を
他者の生を
そして自分の生を
尊ぶこともできると思うのに
自分の生、すなわち
いかに生きるかということ
それを知らない人は
死んでいるのと同じ
人間は不思議で
同じように目や耳や鼻があって
同じ姿形をしているのに
人間を捨てた人たちが
平気で人の上に立ったりしている
いや、人の

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戦争なんかやめてほしい

戦争なんかやめてほしい

戦争なんかやめてほしい
ほんとうは
どれだけ言ってもいいことだ
どれだけ言っても
言いたりないことだ

それなのにわたしのこの一年の生活は
戦争なんて結局対岸の火事で
今だって仕事をせずに過ごす時間を持て余して
実家のテレビを見ていたら
たまたま戦争についてのニュースが始まって
は、と我に帰るありさま
現地の映像を見て
心が悲しみや怒りで熱くなり
涙が流れた

世界中のみんなが
「戦争なんかやめて

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聖なる夜

聖なる夜

今年のクリスマスは
とても寒くて
いつもよりもずっと静かで
やっとほんとうの
クリスマスがやってきた
そんな気がする

2022年前の今日
その人は産まれたのだろうか
どんなに苦しく辛い出来事にも負けず
ほんとうの救いとは何かを考え続けた人は

12月25日に奇跡が起こるのは
みんなが彼を信じ続けているからだろう
人々の心の中に
彼が今も生き続けているからだろう

ふと目を逸らすと
通り過ぎていっ

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物語が生まれたころ

物語が生まれたころ

物語が生まれたころ
人々はそれを信じた
現実と同じように
あるいは現実以上に
信じたい物語がそこにはあった

映画を見なくなってからもう久しい
だってほら、
スクリーンに映る役者が物語を信じていない
自分の演じる登場人物を信じていない

信じるというのは心ですること
頭は使わなくていいのに
理屈で理解したふりをして
登場人物や物語を捏ねくり回して
生まれた物語は
打算的な「商品」

過去の伝説的文

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からだ

からだ

生きているうちは
からだ があるから
その人の大切な
あい が
からだ に閉じ込められていて
こころ に歩み寄らなければ
見えなかったりする
死んだら
その あい は
解き放たれて
いちばんたいせつな人に
かならず届く
いちばんたいせつな 想い は
どんなに遠くにいる人にでも
場所を越えて
時を超えて
かならず届く

ここに からだ があって
想い を閉じ込めているわたしがあって
なんて不便な か

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負けたくない

負けたくない

女同士のマウンティングが
本当に嫌いだ

自分が相手よりも下に位置付けられることで
位置付けようとライバル視されることで
わたしの本当の価値まで低くなってしまったような
わたしだけが知っている、
わたしの努力も結果も奪われてしまうような
なんとも言えない
もやもや、むかむかする気持ち

仲良さげに近づいてくる癖に
そんな態度をとってくる子もいたりして
言いたくても言えない
言葉にしたくてもできない

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弱肉強食

弱肉強食

資本主義とは
ヒトが野生の動物たちと
同じ世界で生きていた時から
頭と身体に染み付いた
生存競争の名残なのかもしれない

弱肉強食というけれど
喰われる者は弱いわけではない
まだ幼かったり、年老いていたり
どこか怪我をしていたり、運が悪かったり
誰もが喰われる可能性があるのだ

きっとほんとうは
弱いことが悪いのではなく
生きることを怠けることが悪いのだ
生きる覚悟を放棄することがいけないのだ

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