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    スマホケース(強化ガラス)| 水中描画

    スマホケース ( 強化ガラス ) | 水中描画 __________ 水の中に描かれた揺れ動く色彩のグラフィックを ガラスの透明感を活かしてスマートフォンケースにしました。 身近に「水」を感じられるスマホケースをお探しの方のお手元に。 側面はTPU素材で衝撃に強く、熱を逃がします。 ▼ ご購入方法 <備考欄>にご希望の機種をご記入ください。 名入れも承っております。(+300円) お気軽にお問い合わせください。 ▼ 対象機種 iPhone 14/14 pro iPhone 14 pro Max iPhone 14 pro Plus iPhone 13/13 pro iPhone 13 pro Max iPhone 13 mini iPhone 12/12 pro iPhone 12 pro Max iPhone 12 mini iPhone 11 pro iPhone 11 pro Max iPhone 11 iPhone XR iPhone X/XS iPhone XS Max iPhone 7/8/SE2 ▼ ご注意事項 受注制作のため、ご注文いただいてからお届けまでに、 約2週間程度のお時間を頂戴しております。 ▼ 素材 強化ガラス TPU(ウレタン樹脂) 手書き iPhone ガラス art 抽象 水彩
    3,900円
    codamas03
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    スマホケース(クッションバンパー)| 水中描画

    スマホケース(クッションバンパー)| 水中描画 __________ 水の中に描かれた揺れ動く色彩のグラフィックを クリアケースの透明感を活かしてスマートフォンケースにしました。 身近に「水」を感じられるスマホケースをお探しの方のお手元に。 側面はTPU素材で衝撃に強く、熱を逃がします。 全体的に柔らかい素材で、取り外しも簡単です。 ▼ ご購入方法 <備考欄>にご希望の機種をご記入ください。 名入れも承っております。(+300円) お気軽にお問い合わせください。 ▼ 対象機種 iPhone 14/14 pro iPhone 14 pro Max iPhone 14 pro Plus iPhone 13/13 pro iPhone 13 pro Max iPhone 13 mini iPhone 12/12 pro iPhone 12 pro Max iPhone 12 mini iPhone 11 pro iPhone 11 pro Max iPhone 11 iPhone XR iPhone X/XS iPhone XS Max iPhone 7/8/SE2 ▼ ご注意事項 受注制作のため、ご注文いただいてからお届けまでに、 約2週間程度のお時間を頂戴しております。 ▼ 素材 裏面部分:ポリカーボネート 側面部分:TPU素材 iPhone art 透明 クリア
    3,900円
    codamas03

記事一覧

「What a Wonderful World」

 とあるコンサートで、久しぶりに耳にした名曲、「What a Wonderful Word」。無料の演奏会で、10数人による合奏。各々の自分の楽器に向き合い、みんなでひとつの曲を完成…

0〜
割引あり
音楽と仏
4日前
1

「ルックバック」

 小学生の頃、布団の中にラジカセを二つ持って潜り込み、歌の練習をしていた。一つはカラオケ音源再生用。もう一つは、カセットテープの「録音」と「再生」ボタンを同時に…

0〜
割引あり
音楽と仏
5日前
1

犀の角・第二夜 「有/無」 :前夜

 結局のところ、私たちは単に言葉をやりとりしているのであって、意味などやりとりしていない。  例えば、目を閉じて自分というものをイメージしてみる。それを言い表そ…

音楽と仏
3か月前
6

詩|シーラカンスの翅

大きな木には魚が住むという ずっと昔に姿を消したままの とうめいな空を泳いでわたる 雲の波間に遊ぶうろこの群れ 神さまのはじまりは 虹を追う手の爪に花 カタコトの…

音楽と仏
3か月前
5

犀の角・第二夜 「有/無」 : 「わたし」は有るか無いか

 そのとき、まずどこからどこまでが「わたし」だろう。  手のひらを眺めてみる。わたしの手。という名の物質。目に見えているし、触ることもできる。有るか無いか。当然…

音楽と仏
3か月前
8

イマ・ココ・満堂

<御讃題> 南無阿弥陀仏をとなふれば 十方無量の諸仏は 百重千重囲繞して よろこび守りたまふなり ————————————————————  「石に布団は着せられず…

音楽と仏
5か月前
5

法話|ミャンマー音楽の謎めいた世界へ

 「なんもない夜座」というご法座を、しばしば行っている。  今回はこちら。  ご法座なので、お勤めもすれば、ご法話もある。ご法話のご縁があればまず原稿を書く。ミ…

音楽と仏
5か月前
3

犀の角のようにただ独り歩みたいものです。

 信じられないようなことで、自分にとって最も身近な人を許しがたく感じてしまうことがある。  例えばこんな感じ。夫の後にお風呂に入った妻が、洗顔用の石鹸が浴室の床…

音楽と仏
5か月前
9

なんもない夜座 #3

 ご法座は、なんもない日にやったっていい。特別な人たちがやってきて、特等の音を鳴らす夜は、特に。  12月に行われた「なんもない夜座 #2 」に続く、第3回目の開催。 …

音楽と仏
6か月前
8

「〇〇(夫の名前)の奥さん」と呼ばれることについて

 お寺にたくさんのお参りがある年末年始。ご門徒方はもちろんだが、友人たちもまた、お寺に足を運んでくれる機会が増える。除夜会の準備や運営は、いまや友人たちの協力な…

音楽と仏
6か月前
15

法話|冬至の夜の演奏会

 「なんもない夜座」というご法座を、しばしば行っている。  今回はこちら。  ご法座なので、お勤めもすれば、ご法話もある。ご法話のご縁があればまず原稿を書く。冬…

音楽と仏
7か月前
8

犀の角・第一夜 「ひとり」 : ④ 暴力の前置き(ふりかえり)

 終わってみれば、体感としては2秒くらいで、当日撮影された動画を観るまで何も書くことができなかった。自分の認識能力の低さに絶望しつつ、あらためて参加してくださっ…

音楽と仏
7か月前
4

詩|青

お世話になったMさん、と いつもお話を聞かせてくれるOちゃんへ。 ———————————————————— この街の朝は霞んで 硬い地面に溶けている 射した光の強い…

音楽と仏
8か月前
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犀の角・第一夜 「ひとり」 : ③ 娑婆なう

 今回の企画は、トーク&ライブ。トーク、つまり話すこと。そしてライブは、今回の場合は歌うこと。共通点は「言葉」を介するということだろうか。「言葉」とは一体何か、…

音楽と仏
8か月前
9

犀の角・第一夜 「ひとり」 : ② 自己紹介

 普段何をしているのか、とよく聞かれる。「お寺の奥さん」(にしてはまだ若め)みたいな者を相手に会話のネタを探せば、大体そんなことになるしかない。掃除はしているん…

音楽と仏
8か月前
13

詩|なずな

瞼の水平線に注ぐ声 なずなを揺らす耳にふれるまで 立つ瀬のみぎわにせめぐ文字の群れ 薄荷の匂いでつなぐ背くらべ 幼い日の窓を叩く 細い足音が波間に 帰り着く頃にはコ…

音楽と仏
8か月前
5

「What a Wonderful World」

 とあるコンサートで、久しぶりに耳にした名曲、「What a Wonderful Word」。無料の演奏会で、10数人による合奏。各々の自分の楽器に向き合い、みんなでひとつの曲を完成させる。その真剣さ。そして一曲一曲を聴取に届け、楽しませようとするその前向きな熱に打たれながら、ただぼんやりと耳を傾けていた。Louis Armstrongの原曲に寄せたアレンジで、明るく、軽い音の波がふんわりと届いて

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「ルックバック」

 小学生の頃、布団の中にラジカセを二つ持って潜り込み、歌の練習をしていた。一つはカラオケ音源再生用。もう一つは、カセットテープの「録音」と「再生」ボタンを同時に押して、自分の歌声を録るため。一時間、二時間はあっという間に経過した。暑いのと、布団の外の様子が気になるのとで時々顔を出す。そのタイミングで録音テープを巻き戻し、自分の歌をチェックした。家族に見つかって恥ずかしい思いをすることもしばしば。そ

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犀の角・第二夜 「有/無」 :前夜

犀の角・第二夜 「有/無」 :前夜

 結局のところ、私たちは単に言葉をやりとりしているのであって、意味などやりとりしていない。

 例えば、目を閉じて自分というものをイメージしてみる。それを言い表そうとすれば、さまざまな言葉になるだろう。何の仕事をしている。どんな家族構成である。好きなことは何で、苦手なものは何か。そういった、自分の言葉による自分のありさま。
 一方、他者からみた自分、他者の言い表す自分というものがある。おおよその年

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詩|シーラカンスの翅

詩|シーラカンスの翅

大きな木には魚が住むという
ずっと昔に姿を消したままの
とうめいな空を泳いでわたる
雲の波間に遊ぶうろこの群れ

神さまのはじまりは 虹を追う手の爪に花

カタコトの肌で語り明かそう
さざめくおなかにみえない光を探そう

いちばん遠い空のどこか

雨にそそがれ枝葉にねむる
夢のなかにみなもを走る翅

言の葉の種を生む 風を模す唇の耳

叶わない夜をおどりうたおう
星の輪郭に消えない光を描こう

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犀の角・第二夜 「有/無」 : 「わたし」は有るか無いか

犀の角・第二夜 「有/無」 : 「わたし」は有るか無いか

 そのとき、まずどこからどこまでが「わたし」だろう。

 手のひらを眺めてみる。わたしの手。という名の物質。目に見えているし、触ることもできる。有るか無いか。当然、有るだろう。

 もう少し広げて、今度は鏡に全身を映して眺めてみる。わたしという人間。鏡を使えばすべてではないが大体見える。全体的に触ることもできる。有るか無いか。やっぱり有るだろう。

 さらに広げて、今わたしがいる場所を見渡してみる

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イマ・ココ・満堂

イマ・ココ・満堂

<御讃題>
南無阿弥陀仏をとなふれば
十方無量の諸仏は
百重千重囲繞して
よろこび守りたまふなり

————————————————————

 「石に布団は着せられず」というが、どうなのか。確かに、布団を着せるのはちょっとおかしいかもしれないが、そもそも石になお手をかけたいというようなかたじけない感じは、きょうびどのくらいの人が共感できるものだろう。洗ったり、磨いたりということなら布団をかけるよ

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法話|ミャンマー音楽の謎めいた世界へ

法話|ミャンマー音楽の謎めいた世界へ

 「なんもない夜座」というご法座を、しばしば行っている。

 今回はこちら。

 ご法座なので、お勤めもすれば、ご法話もある。ご法話のご縁があればまず原稿を書く。ミャンマー音楽をご縁に、こんな内容になった。

法話

<御讃題>
清風宝樹をふくときは
いつつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり
清浄勲を礼すべし

 ようこそのお参りでございます。ここ明行寺は、浄土真宗本願寺派という宗派のお寺です。

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犀の角のようにただ独り歩みたいものです。

犀の角のようにただ独り歩みたいものです。

 信じられないようなことで、自分にとって最も身近な人を許しがたく感じてしまうことがある。

 例えばこんな感じ。夫の後にお風呂に入った妻が、洗顔用の石鹸が浴室の床に落ちているのを見つける。夫の仕業に違いないが、わざとやったわけではないことは明らかだ。おおかた、疲れてうとうとしながら顔を洗い、落としてしまったことに気づかなかった、そんなところだろう。分かってはいるが、妻は苛立つ。いくらするのかわかっ

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なんもない夜座 #3

なんもない夜座 #3

 ご法座は、なんもない日にやったっていい。特別な人たちがやってきて、特等の音を鳴らす夜は、特に。

 12月に行われた「なんもない夜座 #2 」に続く、第3回目の開催。

 今回の特別なゲストは、ミャンマーに渡って現地の音楽を調査し続けている村上巨樹さんと、糸島在住のピアニスト、河合拓始さん。

 現地から戻るたび、「ミャンマー音楽の謎めいた世界へ」と題して日本中を巡り、調査結果を発表し続けている村

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「〇〇(夫の名前)の奥さん」と呼ばれることについて

「〇〇(夫の名前)の奥さん」と呼ばれることについて

 お寺にたくさんのお参りがある年末年始。ご門徒方はもちろんだが、友人たちもまた、お寺に足を運んでくれる機会が増える。除夜会の準備や運営は、いまや友人たちの協力なくしては成り立たない。無条件で手を貸してくれるかれらの、なんと有難いことだろう。
 私は福岡県はおろか、九州の出身でもない(嫁いで来るまで住んだこともない)。なので、近隣の友人たちは皆、もともと夫の幼馴染や同級生と、その家族だ。移住して丸6

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法話|冬至の夜の演奏会

法話|冬至の夜の演奏会

 「なんもない夜座」というご法座を、しばしば行っている。

 今回はこちら。

 ご法座なので、お勤めもすれば、ご法話もある。ご法話のご縁があればまず原稿を書く。冬至と音楽をご縁に、こんな内容になった。

法話

<御讃題>
無明長夜の灯炬なり
智眼くらしとかなしむな
生死大海の船筏なり
罪障おもしとなげかざれ

 今日は、冬至です。一年のうちで最も夜が長い。
浄土真宗の御開山、親鸞聖人は、煩悩に

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犀の角・第一夜 「ひとり」 : ④ 暴力の前置き(ふりかえり)

犀の角・第一夜 「ひとり」 : ④ 暴力の前置き(ふりかえり)

 終わってみれば、体感としては2秒くらいで、当日撮影された動画を観るまで何も書くことができなかった。自分の認識能力の低さに絶望しつつ、あらためて参加してくださったみなさま、開催に尽力してくださった師匠方、急遽の要請にも関わらず動画を撮影・編集してくれた前野氏に、心から御礼申し上げたい。大大大大大感謝。合掌。礼拝。(追ってこの日の動画を公開する予定)

セットリスト

 codamaのピアノ弾き語り

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詩|青

詩|青

お世話になったMさん、と
いつもお話を聞かせてくれるOちゃんへ。

————————————————————

この街の朝は霞んで
硬い地面に溶けている

射した光の強いこと
焼けついた影が消えず
どこまで踏んでもひたすらに
足音はただ行ったきり

悲しいものを悲しいままに
また会う日などこなくても

この街に返す踵は
夕映の空に飛んでいく

照す光は曇なく
迫る帳は巡るだけ
吸い込んだ息を次に吐

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犀の角・第一夜 「ひとり」 : ③ 娑婆なう

犀の角・第一夜 「ひとり」 : ③ 娑婆なう

 今回の企画は、トーク&ライブ。トーク、つまり話すこと。そしてライブは、今回の場合は歌うこと。共通点は「言葉」を介するということだろうか。「言葉」とは一体何か、という問いの答えは面白いことに辞書をひいても分かったような気がしない。試しにやってみてほしい。「言葉」の正体を「言葉」で明らかにしようとするのは、人が自分で自分を認識することができないのと同じようなことなのかもしれない。

「言葉」

 思

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犀の角・第一夜 「ひとり」 : ② 自己紹介

犀の角・第一夜 「ひとり」 : ② 自己紹介

 普段何をしているのか、とよく聞かれる。「お寺の奥さん」(にしてはまだ若め)みたいな者を相手に会話のネタを探せば、大体そんなことになるしかない。掃除はしているんだろうな、とか。来客にお茶を出すんだろうな、とか。想像に難くないことは、もちろんする。
 会社勤めをしていて、特に転職経験のある人は、会社の数だけ会社がある、と言われれば、まぁそうだよな、と思うのではないだろうか。お寺も同じだ。お寺の数だけ

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詩|なずな

詩|なずな

瞼の水平線に注ぐ声
なずなを揺らす耳にふれるまで

立つ瀬のみぎわにせめぐ文字の群れ
薄荷の匂いでつなぐ背くらべ

幼い日の窓を叩く
細い足音が波間に
帰り着く頃にはコーヒーの
湯気が鼻先に消えるから
ドアを開けなくちゃ

らくだのオルゴールは砂の夢
まくらを裏返してもう飛んでみて

瞼の水平線に注ぐ声
なずなを揺らす耳にふれるまで