「子なしハラスメント」と正義の所在
お寺界隈の事情
嫁いだ女性が跡取りを産まねばならない、というのを慣例として是とするお家柄は種々様々あるだろう。世襲制のお寺も、間違いなくその一つだ。
30歳を過ぎて田舎のお寺の跡取り息子である夫と結婚した私は、幾度となくこの言説に晒され、その度に大なり小なり傷ついてきた。明らかな人権侵害の言葉が当然のように浴びせかけられる日々に、私は家畜ではない、とか、私の子ども云々に口を出せるのは夫だけ、とか、今の世の中それは明確なハラスメントだ、とか言ってみたところで、どこ吹く風