見出し画像

詩|シーラカンスの翅

大きな木には魚が住むという
ずっと昔に姿を消したままの
とうめいな空を泳いでわたる
雲の波間に遊ぶうろこの群れ

神さまのはじまりは 虹を追う手の爪に花

カタコトの肌で語り明かそう
さざめくおなかにみえない光を探そう

いちばん遠い空のどこか

雨にそそがれ枝葉にねむる
夢のなかにみなもを走る翅

言の葉の種を生む 風を模す唇の耳

叶わない夜をおどりうたおう
星の輪郭に消えない光を描こう

いちばん深い沖の底へ

名前を呼んで
誰も知らない名前を

いちばん大きな木の下で


———————————————

ここに書いたことを歌にすべく。その詩です。

このイベントでうたう歌にしようと思います。

|LIVE&TALK|

「犀の角」は、元マーケティング会社社員であり現在僧侶として活動するシンガーソングライター、codamaによる弾き語りライブと、ゲストを招いたトークによって問いを深める試みです。

第二夜「有/無」では、codamaと親交のある仏画師、小粥氏をゲストに迎えます。また、株式会社ハシル代表取締役社長、小林浩輔氏がファシリテーターを勤めます。

第一夜について「わかりづらい」というご意見があったことを鑑み、第二夜では会場となる渋谷Flying Booksのワインやコーヒーを片手に、参加者全員で明るく楽しく考える場を目指します。

——————————

目にみえるものは、存在するだろうか。
目にみえない存在は、「有る」だろうか。

目にみえるわたしは、「有る」だろうか。
「わたし」の記憶は、思考は、心は、「有る」だろうか。
それは、それ自体として、確固として「有る」だろうか。

「有る」という認識と、その対象が
同一になることはあり得るだろうか。

もしそれが「有る」とはいえないのなら。
「無い」かもしれないものを
希求することは一体、また
「無い」ものを「無い」と断じることは一体
何を認識することなのか。

——————————

学識豊かで真理をわきまえ、
高邁(こうまい)、明敏な友と交われ。
いろいろと為になることがらを知り、疑惑を除き去って、
犀の角のようにただ独り歩め。

(『ブッダのことば スッタニパータ』岩波文庫17頁)

——————————

日時:2024.4.19 (金) Open 20:00- / Start 20:30-
会場:渋谷Flying Books (東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
入場:<前売>¥3,500 (1drink込) /<当日>¥4,000 (1drink込)

チケットはこちらから


この記事が参加している募集

自己紹介

精進します……! 合掌。礼拝。ライフ・ゴーズ・オン。