#レトロ
珈琲と山の音楽 穂高
パラパラと小雨が降る夏の休日15時。
ワタシは、御茶ノ水駅の改札を出て左に向かったところにすぐある「珈琲と山の音楽 穂高」へ。
なんだか自然を感じるこの場所には何か秘訣があるのか。
その全貌は後ほど。
周りとは違う雰囲気に引き込まれ、ワタシは店内へ。
なんだか、賑わってる。会話に花を咲かせているようだ。
1人で珈琲を片手に新聞を読むサラリーマンを見て一安心。
ワタシは、外のヒカリが差し込む壁側の
北村早樹子のたのしい喫茶店 第17回「本所吾妻橋 珈琲専門店デルコッファー」
文◎北村早樹子
2週続いて個人的な色恋沙汰を綴ってしまうことを、まずはお許しいただきたい。
少し前まで、わたしは浅草在住の60代の小説家とお付き合いしていた。いえ、在住というと少し語弊があるかもしれない。なぜなら彼は家ではなく、浅草の雷門のすぐ向かいにある自遊空間、要するにネットカフェで暮らしていたからだ。自分は小説を書くだけだから、家はいらない、パソコンと椅子があれば事足りる、というたいへ
北村早樹子のたのしい喫茶店 第18回「御徒町 純喫茶丘」
文◎北村早樹子
はじめて煙草を吸ったのは、17歳のときだった。当時大阪の高校生だったわたしは、柄にもなく大阪のひっかけ橋という橋の上で弾き語りをしていて、そこで仲良くなったえっちゃんという絵描きの女の子に憧れていた。えっちゃんはとてもおしゃれで、ピアスがたくさんあいていて、美人で、音楽や漫画に詳しくて、全然違う高校だったのだけど、仲良くなったわたしはよくえっちゃんの家に遊びに行っていた。