記事一覧
日本画を一度も習ったことのない私が独学で日本画を描く理由(ワケ)
私は今、必死に日本画というものと向きあい、描き続ける毎日を送っている。
。
しかし、これまで日本画を一度も誰かからきちんと教わったことがない。
自分の中では、日本画=決まった手順、伝統的な基礎画法の上に成り立つ象徴とも言える存在だった。
絵画技法の中で、最も素人が下手に手を出してはいけない部類だろうというイメージがあった。
そんな私が日本画家をやっている理由を少しお話しようと思う。
中学
旅の記憶とスケッチ ~サンフランシスコ編~
《眩光》“dazzling light” sketch
サンフランシスコ。
ゴールデンゲートブリッジを臨む丘の裏手の山道を歩いていると、雄大な湾が、山が午後の西陽に包み込まれる。その薄橙の光はかわるがわる空の、山の色を変えていく。一時間、二時間……時が進むにつれやがて斜陽となり影となってゆく。その様相を描きとめながら、次第に薄いベールのような光の中にこの身が溶けてゆくのを感じた。