マガジンのカバー画像

社会をつくる!社会科

270
社会科授業がどうなれば社会科人気が高まるか。その答えは、社会をつくる力にあります!
運営しているクリエイター

#プロジェクト

全国から畳を届けるプロジェクト

全国から畳を届けるプロジェクト


被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます

全国の畳店の有志の方が、地震の避難所に畳を届けるプロジェクトがあるそうです。

「5日で5000枚の約束」と名付けられたこのプロジェクトでは、災害が起こった時だけでなく、普段から全国の畳店のつながりをつくっておき、いざという時には、被災地の畳店に全国の仲間から畳が届くような「仕組み」をつくっておく、というところを大切にされています。

国や地方自治

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり85 No.1を決めよう!プロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり85 No.1を決めよう!プロジェクト

歴史の学習についてのプロジェクトを一通り書き終わったところですが、歴史の学習の最後にやっておきたいプロジェクトがあります。

学習指導要領の歴史の単元には、次のような記述があります。

歴史を学ぶ意味とは、どういうことでしょうか。

内容の取扱いには、次のように書かれています。

解説の中には、我が国は遠い祖先からの長い歴史を持っていることや、遠い祖先の生活や人々の工夫や努力が今日の自分たちの生活

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり79 江戸幕府プロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり79 江戸幕府プロジェクト

久しぶりに社会科シリーズの投稿です。

歴史の学習の第7小単元は、江戸幕府による政治の安定について学習をするプロジェクトです。

江戸幕府による政治で象徴的なものは、武家諸法度による大名の統制です。

古くからの家来である譜代大名と、関ヶ原の戦い以降に従うようになった外様大名で、その待遇に大きな差をつけることで、多くの大名たちを従えました。

参勤交代の様子を描いた資料は、社会科の教科書に必ずと言

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり78 天下統一プロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり78 天下統一プロジェクト

歴史の学習の第6小単元は、織田・豊臣による天下統一までの道のりと、キリスト教の伝来についての学習です。

ザビエルによってキリスト教が伝来したことは、日本の政治や生活に大きな変化をもたらしました。

スペインやポルトガルが世界に勢力を広げる中で、日本にも多くのものがもたらされました。

特に鉄砲は、戦国時代の混乱の中で、戦い方を大きく変えたものとして残っています。

いつの時代でも、それまでの時代

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり76 武士による政治プロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり76 武士による政治プロジェクト

歴史の学習の第4単元は、武士による政治についての単元です。

武士による政治が始まったことは、それまでの貴族による政治と比べて大きな変化が起こったと言えます。

東京書籍の教科書では、武士の館の様子の想像図をもとに、武士の生活にどのような特徴が見られるのかを話し合うところからスタートしています。

これまでに学習した、貴族の屋敷の様子の想像図と見比べてみても面白い考えが出てくるのではないでしょうか

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり75 国風文化を調べるプロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり75 国風文化を調べるプロジェクト

歴史の学習の第3小単元は、平安時代の国風文化に関する学習です。

貴族の屋敷の様子や藤原道長に代表される貴族の生活の様子、紫式部や清少納言が我が国独自のかな文字を使って優れた文学作品をつくり出したこと、貴族の生活の様子を描いた大和絵などが作られたことを理解することを目指します。

貴族の屋敷の様子は、教科書でも見開きで書かれた想像図により、様々なことを発見できる楽しい学習ができます。

当時の一般

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり73 狩猟・採集社会と農耕社会を比べるプロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり73 狩猟・採集社会と農耕社会を比べるプロジェクト

歴史の学習の第1単元は、「くに」としての我が国の歴史が形づくられるまでの学習です。

狩猟・採集や農耕の生活、古墳、大和朝廷(大和政権)による統一の3つの内容が含まれています。

この3つを、7時間程度で学習するこになります。

これだけでも、かなり長い時期を学習することになりますので、プロジェクトとして学習するには、かなり圧縮して学習しなければならないことになります。

解説の社会編にも書かれて

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり72 歴史の学習

社会をつくる力を育てる授業づくり72 歴史の学習

6年生の第2単元は、歴史と人々の生活についての単元です。

小学校の歴史の学習は、中学校以上の歴史の学習とは違い、歴史上の出来事を時系列で網羅的に学習することは求められていません。

主な人物の働きや、代表的な文化遺産を取り上げて、それをもとに大まかな歴史を理解することが求められています。

大まかな歴史ですから、この時代はこういうことがあった、というくらいの大きな流れをつかめれば良いと考えていま

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり71 まちおこしプロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり71 まちおこしプロジェクト

国や地方公共団体の政治についての3つ目のプロジェクトは、地域の開発や活性化についてのプロジェクトです。

地域起こしに関わるものとして、地域おこし協力隊をご紹介します。

都市部から過疎地域などの条件不利地域に住民票を異動して、その地域のブランド品や地場産品を開発、販売、PRするのに協力する活動を行います。

それぞれの地域では、人口減少社会になり、地域の担い手が減ってきている地域もあります。

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり70  復興のまちづくりプロジェクト

社会をつくる力を育てる授業づくり70  復興のまちづくりプロジェクト

国や地方公共団体の政治についてのプロジェクトの2つ目は、自然災害からの復旧や復興についてのプロジェクトです。

東日本大震災以降は、この単元の指導を通して政治の働きについて学ぶことが多くなったように感じています。

災害が起きたときに、被害に遭われた方々を助けたり、壊れた建物や道路などを直したりするのに、自衛隊の方々が派遣されて活動しているのを見たことがあるのではないでしょうか。

下記の陸上自衛

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり69 子育てプロジェクト〈2〉

社会をつくる力を育てる授業づくり69 子育てプロジェクト〈2〉

子育てプロジェクトの進め方を書いていきます。

課題発見の場面では、子育てに関する課題を調べていきます。

子どもが当事者と言っても、子育てをしているのはお家の人なので、お家の人がどんなことに困っているのかを聞いてくる、というのが最初にやれることだと考えらえます。

まず、そもそも子どもの数が少なくなっている、という現状があります。

現在、日本は総人口が少しずつ減っている人口減少社会です。

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり68 子育てプロジェクト〈1〉

社会をつくる力を育てる授業づくり68 子育てプロジェクト〈1〉

政治単元には、憲法の他に、地方自治について学習する単元があります。

政策の内容や計画から実施までの過程に着目して、政治の働きについて追究することになっています。

内容の取扱いにあるように、この単元では、いくつかの取組の中から選択して取り上げることになっています。

まずは、社会保障の取組について考えていきます。

社会保障というと幅広いですが、子どもたちにわかりやすい政策として、子育てに関する

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり67 選挙プロジェクト〈2〉

社会をつくる力を育てる授業づくり67 選挙プロジェクト〈2〉

選挙プロジェクトを進める際に参考になるのが、全国各地で行われている、選挙に関する啓発をしている団体の活動です。

その中でも、若い世代の政治への関心を高めるための活動をしている団体を紹介します。

2019年の参議院議員選挙の際から活動を始めた団体で、U30世代が政治に関心を持ってもらうために、政治に関する様々なトピックを発信したり、選挙の際には各政党の政策を比較したりしています。

noteにも

もっとみる
社会をつくる力を育てる授業づくり66 選挙プロジェクト〈1〉

社会をつくる力を育てる授業づくり66 選挙プロジェクト〈1〉

第1単元は、様々な内容が含まれているということは、以前の記事に書きました。

前回の記事では、憲法についてのプロジェクトで書きましたが、別のやり方も書いてみたいと考えています。

今回のプロジェクトは、選挙プロジェクトです。

選挙の投票率の低下は、最近の選挙ではずっと言われ続けています。

こちらの総務省のウェブサイトに掲載されている資料を見ても顕著で、毎回の増減はあるものの、長期的に見ると現状

もっとみる