社会をつくる力を育てる授業づくり67 選挙プロジェクト〈2〉
選挙プロジェクトを進める際に参考になるのが、全国各地で行われている、選挙に関する啓発をしている団体の活動です。
その中でも、若い世代の政治への関心を高めるための活動をしている団体を紹介します。
2019年の参議院議員選挙の際から活動を始めた団体で、U30世代が政治に関心を持ってもらうために、政治に関する様々なトピックを発信したり、選挙の際には各政党の政策を比較したりしています。
noteにも記事がありました。
この団体を運営しているのは、大学生を中心とした若いメンバーです。
Instagramでの発信を主として、社会問題として話題になっているテーマについて、様々な考え方を紹介しています。
代表の方が、外国に留学して、外国の政治への関心の高さに実際に触れてきたことをきっかけとして、活動を始められたそうです。
選挙権年齢が18歳からとなり、これまでよりも早い段階で選挙に行くことになります。
小学校6年生からすると、あと6年後には選挙に参加することになるということです。
18歳になってから選挙ができるよ、といわれても、どうすれば良いのかいきなり考えるのは難しいと考えています。
小さいうちから政治に関心を持てるような環境だったり、自分たちの力で社会をつくれる、という経験をしておくことが大切なのではないかと考えています。
プロジェクト型の学習を通して、社会をつくる力を育てていく意義が、こういうところにもあるのではないかと考えています。
気を付けていかなければならないのは、様々な情報に触れる中で、情報を
多角的に分析するようにすることです。
特に政治や社会問題については、様々な立場があり、インターネットなどのメディアでは、特定の考え方について発信している情報もあります。
公立の学校教育で行う場合は、中立的に情報を扱うように、慎重にならなければならないと考えています。
この点に留意したうえで、選挙についてのプロジェクトを進めてみるのはいかがでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?