【インディーズゲーム】東京ゲームショウ直前イベント!『スペインゲーム祭り2024』に参加してみた!
こんにちは!メディア制作課のVRコンテンツ&デザイン担当のCです🍋
今回は2024年9月25日(水)に東京の神田明神ホールにて開催されたゲームイベント、スペインゲーム祭り2024に行ってきたので、その様子についてご紹介していきます!🇪🇸🎮🇪🇸🎮🇪🇸🎮🇪🇸🎮
スペインゲーム祭りとは、スペインの約20社のゲーム会社と、国際的なパブリッシャー、投資家、メディアとのコミュニティを広げ、より強固なネットワークを築き、スペインのゲーム産業を世界に広めるための招待制の国際交流イベントです。
会場の様子
場所は、御茶ノ水駅から約10分ほど歩いたところにある神田明神ホール。
鳥居をくぐった先にある、雰囲気抜群の会場です…!!⛩️✨
天気はあいにくの小雨☔️でしたが、『東京ゲームショウ2024』の前日ということもあり、私たちが到着する18:20頃にはすでに大勢のゲーム制作関係者が立ち並んでいました…!!
『東京ゲームショウ2024』への出展を記念して、スペイン貿易投資庁およびスペイン大使館経済商務部の主催によってクローズドレセプションパーティーとして行われたこの前夜祭では、日本とスペインのゲーム業界を繋ぐ、ビジネスネットワーキングイベントとしておよそ200〜300名ほどの参加者が出席していました。
そのほとんどが海外のお客様で、イベント開始前から日本語、英語、スペイン語が飛び交う、国際的な空間🌍🌐👀💬となっていました。
オープニングセッション
イベントの幕開けは、Grasshopper Manufacture Inc.のCEO、須田剛一さんのご挨拶と乾杯からスタート🥂
会場はもうこの時点ですでに大盛況!🎉✨
須田さんはスペイン国内だけでなく、世界を舞台に成長しているスペインのゲーム市場について、自身の経験を交えながら、スペインの開発者たちに熱いエールを送りつつも、ユーモアたっぷりのオープニングトークで、会場の空気を一気に和ませていました☺️
スペインの経済商務参事官のゴンサロ・ラモス・プイグ氏によりますと、四谷にあるインスティトゥト・セルバンテス東京ではスペインのゲームの展示会、「スペインのビデオゲームの現在と未来」を11月3日(日)まで開催中とのこと。
Tequila Worksの『RiME』やOut Of The Blue Bundleの『American Arcadia』、Herobeat Studios『Endling』など、国際的に評価された作品が紹介されていますので、気になった方はこの機会にぜひチェックしてみてください♪
プレゼンテーション
プレゼンテーションでは、12のスペインのゲームスタジオによる開発タイトルが紹介され、パブリッシングパートナーを探す合同プレゼンテーションも行われました。
今回の発表者は全員、海外のインディーゲームスタジオのクリエイターで、日本語でのトークプレゼンはなく、全チーム約20分間にわたる動画形式での紹介となりました🎥
彼らの才能、イノベーション、そしてクリエイティビティは本当に圧巻でした!💡✨
ほとんどのチームが複数のタイトルを手がけた実績があり、全体のグラフィッククオリティは想像以上に高く、特に3Dモデルを使ったタイトルは目を引くものばかりで、思わず見入ってしまいました👀✨
“新黄金時代”を迎えたスペインのゲーム市場
ここからは、イベントを通して垣間見えた、スペインのゲーム市場の歴史と現状についてお話ししていこうと思います。
スペインのゲーム市場は現在“新黄金時代”を迎えているといいます。
合同会社Shinyudenのガルシア・ルイス氏によると、2023年の市場規模は過去最高の23億3900万ユーロ(約3725億円)に達しています。
スペインは1983年から1992年にかけて欧州で2番目に大きなゲーム開発国でした。
この時代には多くのクリエイターが登場し、特に『La abadía del crimen』などのゲームが有名です。
現在、618のゲームスタジオが存在し、約1万人が業界で働いています。
PCゲームが主流で、特に85%がWindowsを所有しているそうです。
しかし、大手企業が不足しており、小規模なデベロッパーが多いのが現状。
これにより、スペインの開発会社は他国の大手企業に作品を提供する形が続いています。
例えば、『メトロイド ドレッド』のMercurySteamや、『Blasphemous』シリーズのThe Game Kitchenなど、質の高い作品を手がける会社が多い印象にあります。
スペイン大使館のバックアップを受け、スペインの開発会社とパブリッシャーとの商談の場を提供し、グローバル展開のチャンスを広げる。
それが、今回のイベントの大きな目的だったのです。
絶品!スペイン料理を堪能しながら商談〜
本イベントは参加費無料で、本場スペインのシェフが腕を振るう絶品料理をはじめ、スペインの名産ワインやビールなどを楽しみながら企業と商談することができるという、贅沢三昧な内容となっております!🍷🍾🥂🧀🍺🙌🏻
去年出されたスペイン料理はあまり美味しくなかったらしく、スペイン大使館が激怒したとかなんとか、、、😅💦
ということで、今年のスペイン料理はめちゃめちゃ美味しいものを用意したそうです♪😋🍽️✨
見てください!この原木を!!🐷🐷💖
生ハムが大好き私ですが、原木は初めてみました…!!😳✨感動。
業界人と業界人をつなぐ商談の場では、今年、インディーゲームコーナー3ブース5社、商談エリア4テーブル17社の計22社が参加しており、インディーゲームコーナーでは、前回視察した台北ゲームショウのような、実際にプレイできるプレイアブル展示がいくつかありました。
発表チームの中にはゲームそのものではなく、ゲームリサーチプラットフォームというツールを開発しているチームもいたことに着目し、実際にお話を伺うことができました。
新たなゲームリサーチプラットフォーム「Antidote」
我々が注目したのは、Sekg社が開発している「Antidote」というゲームリサーチプラットフォーム。
ゲームプレイ中のプレイヤーの感情の動きや反応、視聴者が盛り上がったタイミングなどをリアルタイムでモニタリングしながら分析できるため、ゲーム開発の段階から非常に役立つツールとなっています。
バンダイナムコ、ユービーアイソフト、Netease、Remedy Entertainment、THQ Nordicなど、インディーズからAAA企業まで、あらゆる規模の有名企業が使っていて、今後のゲーム開発に欠かせない技術になりそうです!👀✨
私たちメディア制作課は今後、ゲーム制作にも力を入れようと考えておりますが、開発者として大切にしたいのは、作り手が「良い」と思って作ったものが、実際にプレイする人や動画配信サイトなどを通じて視聴する人たちにとっても本当に良いものかどうかを理解すること。
その手段として、ゲームリサーチプラットフォームのようなツールはゲーム開発の改善に必要不可欠であり、開発プロセスの重要な一部になってくるかと思います。
最後に
まさに『東京ゲームショウ2024』の前夜祭ともいえる盛り上がりを見せていたスペインゲーム祭り🏮
終始、今後のスペインゲーム市場の成長とスペイン発のタイトルの増加に対する期待感が高まるイベントとなりました。
現在、国内にマーケットを持つスペインですが、人口4700万人ほどのスペインのゲーム市場の規模としては、中国やアメリカ、日本などと比べると小さいですが、カナダやイタリアに続きトップ10にランクインしています。
開発中のタイトルのデモや技術プレゼンテーションなど内容はさまざまであったものの、どのチームにも共通するのは『世界に向けてゲームを作っている』、という強いグローバル展開への意志🔥
近い将来、日本とスペインの間で実りのあるコラボ作品がたくさん生まれることを願っています🙏🏻✨🥚
ここまでお付き合いいただきありがとうございました🙇🏻♀️🙇🏻♂️
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