扉への道

泉明 香鈴(せんめい かりん)と申します。香り善き、鈴音 を拠り所にリラックスを。「今…

扉への道

泉明 香鈴(せんめい かりん)と申します。香り善き、鈴音 を拠り所にリラックスを。「今」 を見つめ「ここ」に住まう。

記事一覧

色即是空、空即是色

私たちの心は、しばしば未来の出来事に対する心配や不安に囚われてしまいます。「これからどうなるのか」「何が待ち受けているのか」と、私たちは不確実な未来に対して想像…

扉への道
6日前
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【続き】幸せの本質を求めて

数日が過ぎ、慧は毎日心の中で問い続けていた。「自我とは何か?どうすればそれをコントロールし、本当の自分とのズレを埋められるのか?」外世と内世の間で揺れ動く自分に…

扉への道
13日前

幸せの本質を求めて

深い山奥に、誰もが知る由もない静かな寺院があった。そこには古くからの伝統を守り続ける一人の老師と、彼のもとで修行に励む弟子たちが暮らしていた。特に、最近入門した…

扉への道
2週間前
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「内側の幸せを見つけるために:気づきと学びの旅」

私たちの周りには、いつもたくさんの気づきや学びが隠れています。それは、道端に落ちている小石や咲いている花からも得ることができるのです。外の世界(外世)にあるもの…

扉への道
3週間前
2

心の自由を取り戻すために:不安やストレスを手放す練習

「心の自由を取り戻すために:不安やストレスを手放す練習」 はじめに 誰もが一度は経験することですが、過去の後悔や未来の不安、そして現在のストレスは、私たちの心を…

扉への道
3週間前
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「仏教瞑想の実践とその効果 - サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の詳説」

仏教における瞑想:その方法と実践 瞑想は、仏教の修行の中で最も基本的かつ重要な実践です。ブッダ(釈迦)は、約2500年前にこの瞑想の技法を広め、人々が心の平安と覚醒…

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扉への道
3週間前
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いまここ

「今ここ」という概念は、私たちが生きているこの瞬間を大切にし、未来の不安や過去の後悔から解放されることを目的としています。この瞬間に集中し、心を「いま」に向ける…

扉への道
3週間前
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宇宙の探求者たち - 大いなる存在と私たちの旅

はじめに - 自分を問い続ける理由 人間の意識には、常に「自分とは何か」「なぜ私はここに存在しているのか」という根源的な問いが潜んでいます。私たちは時折、この問い…

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扉への道
1か月前

自我からの解放

自我に操られ、囚われている人々を見ることは、とても辛いことです。自我が強固になればなるほど、その人は周りの意見や助言を受け入れなくなり、自分が正しいと盲信します…

扉への道
1か月前

幻想は思考の産物

この世が幻想であることを証明することはナンセンスかもしれませんが、証明できると言われれば可能です。 至極簡単な例を挙げると、見えないもの以外は思考の妄想にすぎず…

扉への道
1年前
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この世のシステムはひとつ

宇宙、惑星、ブラックホール、銀河、量子力学など、私たちには想像や理解を超えた世界が広がっています。そんな世界を解明しようと努力している学者の皆さんが存在し、私も…

扉への道
1年前
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マントラは言霊、伝わる言葉で唱えましょう

瞑想の中でマントラを唱えることや言霊の力について、私も信じていました。しかし、精神世界を体験するうちに、現実を創り出すのは思考であり、思い続けることの重要性を感…

扉への道
1年前
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ズレている

過去の後悔や未来の不安、現在のストレス――頭の中では、これらの思考が目まぐるしく回り、私たちを包み込んでしまうことがあります。不安や恐れが膨れ上がり、私たちは幻…

扉への道
1年前
2

悩める"でもちゃん"と本当の自分との会話

▽私は、どうすれば良いのですか? *私はあなたです―――――――もう、答えは出ていると思いますよ。 ▽でも、それが本当に正しい道なのか、迷ってしまっているんです…

扉への道
1年前
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詰まりが取れるってこう言う事

ひろしという名の会社員は、毎日同じような日常にうんざりしていました。彼の仕事はつまらなく、上司からは叱責を受け、同僚たちからは冷たい視線を浴びせられるばかりです…

扉への道
1年前
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あいにいきます

この世にはさまざまな形の愛が存在し、感情に応じて使い分けられていますが、本当の愛とは何でしょうか? なぜ私たちは愛し合い、そして愛が薄れて憎しみに変わることがあ…

扉への道
1年前
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色即是空、空即是色

色即是空、空即是色

私たちの心は、しばしば未来の出来事に対する心配や不安に囚われてしまいます。「これからどうなるのか」「何が待ち受けているのか」と、私たちは不確実な未来に対して想像力を巡らせ、起こり得るさまざまなシナリオを思い描き、あれこれと考えを巡らせるのです。しかし、どれだけ心配しようとしても、どれだけ不安になろうとしても、出来事はその時が来れば自然に起こるものです。私たちがそれを受け入れるか、拒絶するかで、心の

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【続き】幸せの本質を求めて

【続き】幸せの本質を求めて

数日が過ぎ、慧は毎日心の中で問い続けていた。「自我とは何か?どうすればそれをコントロールし、本当の自分とのズレを埋められるのか?」外世と内世の間で揺れ動く自分に気づいたものの、その揺らぎをどう収めるべきか、その答えはまだ見えていなかった。

ある日、慧は再び老師の部屋を訪れることを決めた。すでに夜が更け、寺の庭は月の光に静かに照らされていた。老師の部屋の前に立ち、慧は深く息を吸い、心を落ち着かせて

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幸せの本質を求めて

幸せの本質を求めて

深い山奥に、誰もが知る由もない静かな寺院があった。そこには古くからの伝統を守り続ける一人の老師と、彼のもとで修行に励む弟子たちが暮らしていた。特に、最近入門した若い弟子の一人、名を慧(けい)という青年が、毎日問いを抱えて老師に挑んでいた。

慧は、その日の朝も日の出と共に起き、石畳の庭を静かに掃き清めていたが、心の内にはいつも悩みが渦巻いていた。それは「幸せとは何か」という問いだった。

「なぜ私

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「内側の幸せを見つけるために:気づきと学びの旅」

「内側の幸せを見つけるために:気づきと学びの旅」

私たちの周りには、いつもたくさんの気づきや学びが隠れています。それは、道端に落ちている小石や咲いている花からも得ることができるのです。外の世界(外世)にあるものは、私たちにさまざまな教えをもたらしてくれます。それに気づき、学びを得ることができれば、私たちの未来に広がる可能性が変わっていくのです。

ですが、現代の社会では多くの人が「どうやってお金を稼ぐか」「どうしたら成功できるか」といった、外的な

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心の自由を取り戻すために:不安やストレスを手放す練習

心の自由を取り戻すために:不安やストレスを手放す練習

「心の自由を取り戻すために:不安やストレスを手放す練習」

はじめに

誰もが一度は経験することですが、過去の後悔や未来の不安、そして現在のストレスは、私たちの心を重くしてしまうものです。眠れない夜、頭の中で繰り返される考え、止まらない不安。それはまるで大きな波に飲み込まれるような感覚です。どこにも逃げ場がないように感じる瞬間があるかもしれません。しかし、そのような不安やストレスは、実は「幻想」か

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「仏教瞑想の実践とその効果 - サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の詳説」

「仏教瞑想の実践とその効果 - サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想の詳説」

仏教における瞑想:その方法と実践
瞑想は、仏教の修行の中で最も基本的かつ重要な実践です。ブッダ(釈迦)は、約2500年前にこの瞑想の技法を広め、人々が心の平安と覚醒に至る道を説きました。仏教の瞑想は、心の乱れを鎮め、知恵と理解を深めるための手段として位置づけられています。

サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想

瞑想の基本には、大きく分けて「サマタ瞑想」と「ヴィパッサナー瞑想」という2つの方法がありま

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いまここ

いまここ

「今ここ」という概念は、私たちが生きているこの瞬間を大切にし、未来の不安や過去の後悔から解放されることを目的としています。この瞬間に集中し、心を「いま」に向けることで、私たちは本当の自分と向き合い、内なる平和と安心感を見つけることができるのです。しかし、その過程には多くの気づきと矛盾が存在します。その矛盾の中には、エゴや他者との関係性、そして自分自身についての根本的な理解が含まれます。

未来への

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宇宙の探求者たち - 大いなる存在と私たちの旅

宇宙の探求者たち - 大いなる存在と私たちの旅

はじめに - 自分を問い続ける理由

人間の意識には、常に「自分とは何か」「なぜ私はここに存在しているのか」という根源的な問いが潜んでいます。私たちは時折、この問いに直面し、それが日常生活の中で静かに浮かび上がる瞬間を経験します。多くの人々は忙しい日常の中でこの問いを無視したり、何か他のことに意識を向けたりしますが、問いかけ自体は決して消えることなく、深層意識の中で私たちの存在に影響を与え続けます

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自我からの解放

自我からの解放

自我に操られ、囚われている人々を見ることは、とても辛いことです。自我が強固になればなるほど、その人は周りの意見や助言を受け入れなくなり、自分が正しいと盲信します。その結果、他者の視点を排除し、ますます自分の世界に閉じこもってしまいます。

こうした人々に対して助言やサポートを試みても、彼らが受け入れる準備ができていない限り、その努力は無駄に終わることが多いのです。無理に変えようとすると、逆に強い反

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幻想は思考の産物

幻想は思考の産物

この世が幻想であることを証明することはナンセンスかもしれませんが、証明できると言われれば可能です。

至極簡単な例を挙げると、見えないもの以外は思考の妄想にすぎず、それがまさに幻想です。

例えば、壁の向こうにAくんがいるとしましょう。そのAくんが何をしているかは、見るまでは分かりません。踊っているのか、座っているのか、立っているのか、歩いているのか、または歌っているのかもしれません。しかし、本当

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この世のシステムはひとつ

この世のシステムはひとつ

宇宙、惑星、ブラックホール、銀河、量子力学など、私たちには想像や理解を超えた世界が広がっています。そんな世界を解明しようと努力している学者の皆さんが存在し、私も動画やネットでその知識を深めるために探求しています。

しかし、この外世界は壮大で驚くべき不思議な存在です。そのすべては幻想的であり、私たちの理解を超えるものです。これを踏まえても、私たちは実際に小さくて弱い存在であることを思い知らされます

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マントラは言霊、伝わる言葉で唱えましょう

マントラは言霊、伝わる言葉で唱えましょう

瞑想の中でマントラを唱えることや言霊の力について、私も信じていました。しかし、精神世界を体験するうちに、現実を創り出すのは思考であり、思い続けることの重要性を感じました。言葉や文章は、この世で生活している私たちにとって重要な伝達ツールですが、思っていることが必ずしも他人に伝わるかは疑問でした。

そこで、この世に存在しているのならば、もっと言葉に力を持たせようと決めました。気がついた時に唱えること

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ズレている

ズレている

過去の後悔や未来の不安、現在のストレス――頭の中では、これらの思考が目まぐるしく回り、私たちを包み込んでしまうことがあります。不安や恐れが膨れ上がり、私たちは幻想の中に囚われ、見えない鎖によって自由を奪われているのです。

しかし、実は思考を観察することでその仕組みが分かってきます。私たちは一度にひとつのことしか考えることができません。そして、目を開けると、その幻想に基づいた現実が広がっているので

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悩める"でもちゃん"と本当の自分との会話

悩める"でもちゃん"と本当の自分との会話

▽私は、どうすれば良いのですか?

*私はあなたです―――――――もう、答えは出ていると思いますよ。

▽でも、それが本当に正しい道なのか、迷ってしまっているんです。

*迷うことは自然なことです。自分自身と向き合い、心の声に耳を傾けることが大切です。

▽でも、どうすれば心の声を聞き取れるのでしょうか?

*静かな場所で自分と向き合う時間を作りましょう。瞑想や深呼吸を通じて心を落ち着かせ、内なる

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詰まりが取れるってこう言う事

詰まりが取れるってこう言う事

ひろしという名の会社員は、毎日同じような日常にうんざりしていました。彼の仕事はつまらなく、上司からは叱責を受け、同僚たちからは冷たい視線を浴びせられるばかりです。後輩たちからは軽蔑され、彼の存在は何の価値も持っていないと感じられました。

ある日、ひろしは自分の人生について深く考えるようになりました。このままではいけないと思いつつも、何をすれば良いのか分かりませんでした。彼は部屋に帰り、窓の外を眺

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あいにいきます

あいにいきます

この世にはさまざまな形の愛が存在し、感情に応じて使い分けられていますが、本当の愛とは何でしょうか?

なぜ私たちは愛し合い、そして愛が薄れて憎しみに変わることがあるのでしょうか?

今回のテーマは「愛」ですので、堅苦しさを避けつつも、「愛」について書いていきたいと思います。ご一緒にお付き合いください。

まず、この世の愛の形は多岐にわたります。好きになることから始まり、恋に落ちて愛に至るまで、その

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