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観たやつ | 映画・連続ドラマなど(Netflix中心)

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『第9地区』観たいと思ってたら11年経ってた

それぞれの立場関係とその変化がとても面白い。これは物語の構成やキャラや集団の立ち位置について非常に勉強になる作品。無駄がなく見せ方がうまい。終わり方も好き。

【Netflix】オザークへようこそ(Ozark)1シーズン視聴中 | 作品の魅力 ネタバレ注意

【Netflix】オザークへようこそ(Ozark)1シーズン視聴中 | 作品の魅力 ネタバレ注意

 ※邦題がアレなので以降「Ozark」と呼ぶ。

 久しぶりに大好きな雰囲気の作品に出会えた。真っ先に思い出したのは田中慎弥原作の邦画『共食い』。物語は全く別ジャンルだけど、舞台となる田舎の閉鎖的かつ陰鬱な印象(その演出)に近しいものを感じた。

 Ozarkのストーリー構造はシンプルで、

麻薬組織の資金洗浄をしようとする主人公が家族もろとも事件に巻き込まれていく物語(wikiより引用)

 期

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『ミッドサマー』感想 ※ネタバレ注意

『ミッドサマー』感想 ※ネタバレ注意

 話の展開としては、

①現代社会ならでは苦痛の提示

②それら社会から切り離された一見美しく牧歌的世界の現出

③独特の異文化に対する興味が不信感・恐怖心へ変転

④習わしに則り各々共同体の文化の一部となる(色々な意味で)

 このような感じ。

 自分的には根源的に誰もが共感できる部分がまずしっかり入っていること=リアリティに繋がる重要なポイントだと思っている。その点で言えば、本作品は比較的イ

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未解決ミステリー | Netflix (ネットフリックス)

奥深さ、裏側を想像してしまう。未解決事件はなんらかの理由で露出した氷山の一角に過ぎないと思う。闇に葬られたアレコレって知らないだけで無数にあると思う。事件性の有無に関わらず。創作する上で魅力的なテーマ。

Netflixオリジナル『Dark』に影響を受けた。ネタバレ含む

Netflixオリジナル『Dark』に影響を受けた。ネタバレ含む

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The Mothman Prophecies観た

体調がすこぶる悪い時に見ていたため、独特の演出やサウンド、シナリオ展開の影響で悪化しそうだった。それくらいには雰囲気たっぷりで魅力的な作品だった。錯綜を醸し出す演出から「バスターの壊れた心」を思い出す。
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『ステップファーザー 殺人鬼の棲む家』観た

このくらいの方がかえってリアル。たまたま足がつかず捕まらないまま上手くいってしれ~っと日常に溶け込んでいる奴がいるとすると、こういう感じなのかなと思う。完璧にこなさず、失敗もするのだが、すごく運が良く、なんやかんや自分のしたいように生きられている0.00001%くらいの存在の一例感

『愛なき森で叫べ -DEEP CUT-』観た

『愛なき森で叫べ -DEEP CUT-』観た

 園子温らしい作品だった。監督特有の予定調和でない展開は、次に何が起きるか全く予想ができない。

 もう、それだけで価値がある。

 映画やドラマなど映像作品の視聴に食指が動いてなかった自分が、一気に観ることができたので、客観的にみて、期待させる、集中を持続させる(飽きさせない)構成だったのだなと思った。

 とにかく椎名桔平の演技が良かった。サイコー。

【過去記事】『ジョーカー』観た 2020年02月11日

【過去記事】『ジョーカー』観た 2020年02月11日

最近のこと ジョーカー見た
ジョーカー見た。見終わってすぐ
ダークナイト見たくなってNetflix再開したものの
配信終了していたので、ゴーン・ガール見た。
絶妙な愛憎バランスが面白かった。
シナリオ展開的に状況があっちこっちするものはよくあるけど、
個人の内面が極端にあっちこっちするものは比較的少ない?ので面白かった。

敵であり味方である、というような、距離感はとても好き。
ルパンと峰不二子的

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【過去記事】洋画『プリズナーズ』2019年09月10日

【過去記事】洋画『プリズナーズ』2019年09月10日

「映画波」がまた来た。

見ないときは全く見ず、見るときは3、4本連続で見る。
久しぶりに洋画のミステリー・サスペンスを中心に
見たなかでは[プリズナーズ]が一番良かった。

・ミステリー(失踪事件)にふさわしい、どことなく不気味で謎めいた雰囲気
・感情を動かし興味を持たせる描写、飽きさせない多数の視点・起伏のあるシーン展開
・それらが整合性をもって物語の1要素となっている骨太なシナリオ構造

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【過去記事】洋画『バスターの壊れた心』雑感(2019年06月28日)

【過去記事】洋画『バスターの壊れた心』雑感(2019年06月28日)

※Ci-enにて投稿した洋画の感想です。ネタバレ注意。

感動する映画に巡りあったとき
 私は「その記憶を大切にしたい」という思いに駆られるので、感動が薄れ、内容を忘れるくらいになるまでは、再度作品を鑑賞することは、あんまりないです。(どうにも、しばらくの間は「上書き」するような気持ちにはなれない)

 もっとも、軽~く見られるものはそうでもない(主にコメディ)頭空っぽにして、ぼけ~っと終始リラッ

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Netflix:ペーパー・ハウス - 面白かった海外ドラマ感想 -※ネタバレ注意

Netflix:ペーパー・ハウス - 面白かった海外ドラマ感想 -※ネタバレ注意

 少し前にシーズン3の8まで全て視聴したのを振り返り、何が面白かったのか考えつつ、適当に書いていく。

・犯罪首謀者と刑事との距離感

 変声器つかって会話するわ、直に会うは、恋愛するわと、これ以上ないというレベルで近い。自分の追っている人間が身近にいることを知らない刑事ラケル。一方で、彼女を騙し通す首謀者。バレるかバレないか? 紙一重のギリギリを攻めるシーン展開は、非常に緊迫感があった。そして最

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