マガジンのカバー画像

沈黙の実践

27
ティク・ナット・ハン禅僧の教えを実践いていく記録。3/1より、およそ100日間。
運営しているクリエイター

#画家

自己表現(自我)よりも大切なこと。

自己表現(自我)よりも大切なこと。

タイトル通り。
以上!!

と終わりたいくらいですが、少し補足を。独り言にお付き合いくださいませ。

2022年9月の展覧会以降、ぽっかりと生まれた空白が、なんなのかをずっと考えてきました。
自己表現をずっと追求してきた画家人生だったと言えます。その対極にあるのが、他者表現というものでしょうか。デザインなど社会表現よりももっとミニマムで個人的な、相手の物語を紡ぎ出す絵画。
似顔絵だったり、絵画教室

もっとみる
雨の日。ティクナットハン著書。

雨の日。ティクナットハン著書。



骨折時の愛読書といえば、瀬戸内寂聴さんの本と、ティクナットハン禅僧の本でした。
僧侶の方から学ぶべき指針をいただきながら、花園大学の仏教学教授の佐々木閑先生のYouTube講座の釈迦の教えを耳に、絵を描いたりしています。

特に、ティクナットハン「沈黙」に関しては、2回目の方が、より胸に突き刺さり、自分の雑念がなかなか制御出来ないことを痛感します。
そして、時間というものがいかに大切かを思い知

もっとみる
未来のために生活を変えること。

未来のために生活を変えること。

未来の自分。例えば80歳の自分が、夢うつつに、現在の自分に出会ったとしたら。どういうだろうか・・。これは、いろんな心理療法で臨床されているワークの一つですね。

80歳の自分は、後悔してるのでしょうか。それとも満足しているのでしょうか。満足してたとしたら、「何を全うしたから満足した」のでしょうか。

その答えは、心をどこまでも静かにしなければ聴こえてこない声です。
大概は、世間の決めた常識や価値観

もっとみる
沈黙の微笑み・円空仏(9/100)

沈黙の微笑み・円空仏(9/100)

NHKのこころの時代で放送された「円空」の話。

円空は江戸時代初期の僧侶で、64年の生涯で12万体の仏像を彫ったと言われています。

円空のことは、前橋の大切な知り合いの方に紹介していただきました。
図録を見た時に、とてもほっとする表情をしてる像だなぁと思いました。目が離せない、というような。

そして、それから2年後。円空と、それを円空研究の第一人者、長谷川公茂さんのお話を聞いて、改めて円空の

もっとみる
沈黙の絵画(8/100)釈迦如来

沈黙の絵画(8/100)釈迦如来



心の沈黙を心がけながら描くシリーズ。

釈迦如来坐像。

ぼーっと浮かび上がるようなお姿を描ければと思っています。

沈黙の絵画(7/100)

沈黙の絵画(7/100)

動画はこちら。

●沈黙の絵画とは●
ティク・ナット・ハン禅僧の教えの中の「沈黙」の意義を絵画制作に取り入れたもの。
呼吸を整えて、心を鎮め、ゆっくりと筆を動かしていきます。およそ20分くらいで1枚が完成に向います。

ーーー
20年間、いかに素早く対象を捉えるかを意識してきた画家人生でしたが、真逆の過程として、雑念を流し、心を鎮めるトレーニングをしています。
これはとても負荷がかかる作業です。

もっとみる
沈黙の景色(5/100)

沈黙の景色(5/100)

幾多の流れを経て、今ここに留まろうとしている。
沈黙の在り方を探して、彷徨い続け、塗り重ね、現れてきたもの。
消されて、うめく声がする。
大丈夫だ、まだ変われると励ます。
一体これがなんなのか。
形に名をつけることはできず、象徴的な景色として、この一枚が生まれたのだろう。
そして、まだまだ続く旅路。
未だ、雑念は消えることがなく。

変わる。変わる。
そして混ざり、消えていく。
生まれては消え、生

もっとみる