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LONO( 記憶の記録 )

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エッセイを集めたマガジン。 LONO(ロノ)とは、わたしのだいすきなハワイの言葉で"記憶"という意味です。
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2017年8月の記事一覧

本の読み分け

本の読み分け

無意識的に本を読み分けてるな、と最近気づいた。
読み分けというのは、「読む本によって読む時間帯を分けている」という意味。

・夜にひとり部屋で読む本
・朝の通勤電車の中で読む本
・日中、人がたくさんいる場所(カフェなど)で読む本

わたしの主な分け方はこんな感じ。

きっと本能的にテーマや内容をぱぱっと振り分けているのだと思う。
その本ごとに合うシチュエーションは、確かにある。

いま読んでいるの

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最後のベルがなる時

最後のベルがなる時

足がガクガクしている。
なぜかというと、あるだろうと思って通った改札の電車がわたしの最寄りに行く最終電車に接続しないと気付いて、違う線の改札へと猛ダッシュしたから。

終電は戦いだ。
時間との、そして自分との。

地元の最終電車は23:59で、「日付をこえてから電車がないなんて!」と喚いていたけれど、憧れていた都会でもそれは大差なかった。

夜の街はどこも同じように煌びやかで、何かを忘れたいひとた

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1ヶ月で回るサイクル

1ヶ月で回るサイクル

わたしは感情の波が激しい方だと思う。その自覚はある。楽しいときは思いきり笑うし、悲しいときは涙が枯れるほど泣く。
それがいいか悪いかはわからないけど、悪いと言われたところでコントロールできるものではないから困る。

感情の舵を上手にとれている人をみると、尊敬とともに羨ましく感じる。わたしにはどうやったって出来ないことだから。

感情の振れ幅が大きいということは、クリエイティブに関する燃料になる(と

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夏の日のこと

夏の日のこと

蝉が鳴いている。窓は開いていないのに、まるでそれを超えて聞こえてくるかのよう。
無意識のうちに、風鈴の音と、縁側と、かき氷を想像してしまう。
クーラーを効かせた部屋の中は、暑くもなんともないけれど。

こうやって書いておいてなんだけれど、わたしは夏が苦手だ。
北国出身のせいか、暑さにとことん耐性がない。
花火やお祭りといった夏のイベントは人並みに楽しむけれど、やっぱり秋冬が好き……と毎年考えてしま

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人との出会いは価値観との出会い

人との出会いは価値観との出会い

人見知りのわたしが、最近、積極的に出会いを広げようとしている。
というのも、社会人になってから「会社以外の人と関わる場」が大事だなと実感しているから。

毎日同じ価値観、同じグループとわいわい話すことも居心地がいいし楽しいけれど、少しだけ足を伸ばして違う環境に行くのもいいスパイスになると思う。

いろんな人と関わること=自分の範囲では知ることのできなかった価値観や知識を得られること
だと、輪を広げ

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"肩書き"とは

"肩書き"とは

「肩書きってひとつじゃなきゃいけないもの?」
最近ふと思ったことです。

誰かに誰かを紹介するとき、媒体で誰かが紹介されるとき、そして誰かを認識するとき、人は名前と並列した肩書きも「その人」として認識しますよね。

学生だと学校名、社会人になると企業名や役職名、もしくは専門職であればその名が肩書きとして語られると思います。

もちろん肩書きもその人を構成する一部だから、「いらない」と言いたい

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熱量の違い

熱量の違い

今日は仕事についてのお話を少し。

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将来的には書く仕事をしたいと夢見ながらも、生活のことを考え、会社員として過ごしている現在。
少しでも早く基盤を作りたくて、会社の人には言わず「二足の草鞋を履く」ことに挑戦している。
ゆくゆくは会社員ではない方を選択したい、と願いながら。

自分の夢に一生懸命になって走っていて、周りに迷惑はかけていないつもりだが、熱量の違いに気付きはじめている人がい

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危なっかしくて、甘酸っぱい

危なっかしくて、甘酸っぱい

ぼーっとテレビを見ていたら、カルピスのCMが目に入った。
BGMに「secret base」が使われていて、なんだか泣きそうなくらい懐かしくなった。わたしの青春がぎゅぎゅっと詰まっている曲。

CMの中の制服を着た彼女たちに、自分の学生時代が重なって、苦しみながらも楽しみ抜いた日々を思い出した。どう頑張っても、いくらお金を積んだとしても、絶対に戻れない場所。

社会に出てからも毎日が大切だし、

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平等・不平等とは

平等・不平等とは

世の中不平等なんていうけど、わたしはそうは思わない。
一見煌びやかで、不自由ない生活をしている人も、影で何を悩んでいるかは第三者からはわかるはずもないから。

ずっと笑顔を絶やさない人も、もしかしたら、一生忘れられない心の傷を負っているかもしれないし、
大きな態度でいる人も、心の弱さから、表面だけでも繕って見せようとしているかもしれないし、
外側と内側の思いって、なかなか一致しない。

見た目や情

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意外とストレスを溜め込むタイプらしい

意外とストレスを溜め込むタイプらしい

大学2年生のときに、我慢できないくらいの胃痛と吐き気に襲われたことがある。結果はストレス性胃腸炎だった。

原因はわかりきっていた。自分でも呆れるくらい、恋愛に浸かっていたから。生活の中心が恋愛で、振り回されて、悩んで、胃まで痛めた。

あの頃はばかだったなあ、なんて笑ってたのも束の間、わたしはまた悩んで悩んで悩んで、胃を痛めている。

今回は恋愛ばかりのせいではないけれど。

やっぱりわたしは、

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結婚するなら食べ方が綺麗な人がいい

結婚するなら食べ方が綺麗な人がいい

世の中にはいろいろな人がいる。
街のカフェにふらっと入って人間観察をすると、自分と関わることがないであろう人たちの人生の断片を見れるから面白い。
でも、面白いだけではなく、人間観察が故に嫌な気持ちになってしまうこともあるのが事実だ。

大人になるにつれて、自分のために本気で怒ってくれる人は少なくなり、特にマナーのことなんてわざわざ注意してくれる人なんていない。

そのまま成長してしまって、

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気持ちの整理

気持ちの整理

このドロドロした気持ちを、どういう言葉で表せばいいのか、わたしの人生経験では答えはでてこない、きっと。
嫉妬?罪悪感?不安?崩壊?

わたしの弱さ、心から信頼できなかった申し訳なさ、不甲斐なさ、悲しさ、やるせなさ、すべてがごちゃ混ぜになって押しつぶされそうだ。

大丈夫だろうと余裕をかましていたから、バチがあたったの?なんて。

だけど、別に大事にしてなかったわけじゃない。蔑ろにしてたわけでもない

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