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『YUTAKURA BP』。点字も白状も収納できる、視覚障害者の方向けのリュック。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
誕生以来、多くのものや道具、日用品、公共交通機関など、様々なものや場所で使われている、「ユニバーサルデザイン」。一度は「観たよ」って方も多いのではないでしょうか?その誕生から40年以上の年月が経っています。

「ユニバーサルデザイン」とは、1980年代にアメリカのロナルド・メイス博士がメーンとなって提唱した、「年齢や状況、能力などに関係なく、できるだけ沢山の人が使いやすい様に、製品や建物・環境をデザインする」という思想です。

日本でも1990年代頃から、この「ユニバーサルデザイン」が認知される様になりました。

先日この「ユニバーサルデザイン」を取り入れた、視覚障害者の方向けのリュックが、販売されていることを知りました。

タブレットや点字資料など荷物が多い視覚障害を抱えている人たちの声を受けて、使いやすいリュック『YUTAKURA(ユタクラ)BP』が開発されました。2024年3月末までの注文は特別価格(税込み2万2000円)で、6マス分の点字が入れられるネームプレート(5色から選択)とショルダーバッグ(ブラウンかブラック)が付属します。

サイズは縦35cm、横28cm、まち12cm。重さ1090gです。色は、ブラウンとブラックの2色展開です。大阪府大阪市にある革製品の製造・卸売りを手掛ける《ハレルヤ》が開発しました。開発したきっかけのニーズ調査には、当事者などで構成された【視覚障がい者の豊かな暮らしを実現する研究会】(ゆたくら)が協力しました。

今回は、『YUTAKURA BP』の持つ、大きな魅力を解明します。

『YUTAKURA BP』の魅力って?

画像引用・参考:視覚障がい者発信で始まる ユニバーサルデザインリュック【YUTAKURA BP】 Hallelujah(2024年)


『YUTAKURA BP』の特徴は、荷物の取り出しやすさと収納力です。ポケットは、リュックの底面や肩掛けベルトの裏など、全部で19個も付いています。上質な防水レザー製で作られ、内部に並ぶポケットは、指先で触っても目で見ても識別しやすい様に手ざわりと色をそれぞれ変えています。デザイン性にもこだわり、オシャレでスタイリッシュな見た目に仕上げました。

『YUTAKURA BP』が開発されたきっかけは2年ほど前のことです。《ハレルヤ》のCEO・西本晶彦さんが、ゼミ生として指導を受けていた母校の大阪体育大学の教授・辰巳佳寿恵さんに問い合わせをしたことだったといいます。「みんなにも使いやすいバッグについて相談に乗って頂きたいです」。

視覚障害を抱えている友人が多い辰巳さんからは「視覚障害を抱えている人たちに便利なものを開発して頂きたいです」と提案され、『YUTAKURA BP』の開発を決意しました。そして、辰巳さんは、〔ヤマト福祉財団〕の助成を受け、【ゆたくら】を発足しました。

108人の視覚障害を抱えている人たちから届いたアンケートの回答や2度の対面調査などの意見をもとに2023年9月、『YUTAKURA BP』の試作品の第1弾が完成しました。同2023年9月、視覚障害を抱えている人たちのサポートに励む{社会福祉法人日本ライトハウス}が大阪市内で開催された展示会に出展しました。来場者の感想を参考に改良を重ね、4つの試作品を経て完成しました。

【ゆたくら】が、2024年2月11日に大阪市内で実施した、『YUTAKURA BP』のお披露目会には、視覚障害を抱えている人たち30人余りが参加しました。モニター調査の協力者から「職場で『素敵なバッグ持っているね』と言われ、気分が上がりました」といったエピソードが紹介されました。実物を背負ったり、手に取ったりした視覚障害を抱えている人たちからは「夫婦で色違いを購入したい」「思ったよりかなり軽い」といった声が上がり、大好評だったといいます。

参考:視覚障害者に使いやすいリュック 軽くておしゃれ、当事者の声反映 毎日新聞(2024年)

西本さんは「第2、第3段の『YUTAKURA BP』のアイテムを出して、シリーズ化に漕ぎ着けたい」と意欲を見せました。辰巳さんはこれからの『YUTAKURA BP』の展開として「リュックに適した服装をコーディネートする講座を開講したい」と述べました。

『YUTAKURA BP』ののお問い合わせ先は【ゆたくら】(yutakura.kenkyukai@gmail.com)、または“日本ライトハウス情報文化センターサービス部”(06-6441-0039)まで。

デザインも機能性も何の遜色もなく、普通に素敵なリュック

私は以前ショルダーバッグを使っていましたが、金具の部分が壊れて、どうしようもなくなって、10年以上前に買ったリュックを仕事用に使っています。

私は失念することが多く、そのショルダーバッグの前もリュックでしたが、よく自転車を漕いでいて、リュックのファスナーを閉め忘れていることに気付くことが多かったのですが、今はその当時を反省して、しっかり閉めています。

今使っているリュックは、10年以上前に買ったものとは思えない位、しっかりとしていて、リュックは手を塞がないなどの便利さに気付くと、もうショルダーバッグには戻れないなと感じています。

この記事で紹介した『YUTAKURA BP』は、私はリュックの中でよくものがどこにあるか迷子になるので、ポケットが多いところは、凄く魅力的だなと思いました。

元々開発された理由は視覚障害者の方向けとはいえ、ユニバーサルデザイン採用もあって、誰が使っても、機能性の高いバッグとして、普段使いにもよさそうですね。

基本的にオシャレではないので、余り着るもの、身に付けるものにこだわる人ではないのですが、この『YUTAKURA BP』は普通に、「いいね」を押したくなる、そんなリュックです。

今のリュックが丈夫なので今は考えていませんが、将来『YUTAKURA BP』の購入を検討したいなと思いました。


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