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#海外
赤ちゃん産んだら「坐月子(ズオ・ユエズ)」
「坐月子(zuò yuèzi ズオ・ユエズ)」という中国語をご存じだろうか。
日本語で言うと「産後の肥立ち」にあたるのだろうか。女性が出産後、1ヶ月にわたって身体を休めて養生する中華圏独特の「産後ケア」の伝統習慣だ。
私も実際に知らないので色々調べると、「これはダメ、あれもダメ」と1ヶ月間にわたって生活上の制約が加えられることが書かれていて、とにかく1ヶ月静かにしていなさい、というもののようだ
未明の成田空港 中国便に、あの「"ぶっ飛び防護服”の乗客」は、もういなかった。
先日、まだ空が白み始める前の午前3時半すぎに、成田空港を訪れた。中国東北部に帰る友人を見送るためだ。LCC(格安航空会社)専用の第3ターミナル。外は真っ暗で、ひっそりと静まり返って、人影もない。
フライトは7時半すぎ。「こんなに早く、4時間近く前に来る必要もなかろう。」私はそう言ったが、友人は「いや、中国人は並ぶのがいつも早いから」と言う。
果たして。プレハブのようなつくりのターミナルに足を踏
「民族の伝統」”だから”、席を譲る!?
中国にいると、ちょっとした看板に書かれた何でもない言葉でも、ものすごく違和感を覚えることがある。”政治体制の違う異国”にいるのだとわかってはいるものの、普段目にするものは日本ともそんなに違わないので、すっかり馴染んでいるが、あらためて日本とは全く違う発想で書かれたものを見ると、「おー!ここまで考え方が違うんだ」と、驚かされることが多いのだ。
ちなみに、昔noteの記事で紹介した、街でよく見るスロ
”人民”ならクスッと笑える、”間接”政治風刺
「中国で政治風刺はできない」 -- そう思っている人はほとんどで、特にそれが中央政府を批判したものであった場合は、実際そうだろう。しかし、中国の人や中国通の人に言わせると、「みんな結構うまく風刺を楽しんでいる」というのだ。
先日、中国人の友人が以下のようなSNSの投稿を見せてくれた。
「最新消息(=zuìxīn xiāoxi=ズイシン・シャオシ=最新ニュース)」という仰々しいタイトルが目を引く
権力が描く、官製「風刺画」!?
「風刺画」と聞いて、どんな絵を思い浮かべるだろうか。私が人生で初めて意識した風刺画は、やはり、あれ、かなあ。
アメリカ人とイギリス人が、彼らより一回り小さな軍服姿の日本人の背中を押して「お前が行けよ」と。その先には、どっかりと座っているロシア人。彼が焼いている「火中の栗」を拾えと迫られている、あれ。世界史の教科書で誰でも一度は見たことがある超有名なやつだ。
日本に住んだフランス人のビゴーという
「上海ロックダウン」と「米中戦争」の関係とは?
どこまでエスカレートするのか、「上海ロックダウン」をめぐる大混乱。住民が警察や党の幹部に抗議をする動画が、中国のSNSに次々アップされては即座に削除されているが、ある動画の中での警察官の発言に、私は、あまりの違和感に自分の耳を疑った。何度も聞き直したが、確かに次のように言っている・・・
抗議する市民の女性と揉み合いになった警官が、女性の顔に人差し指を突きつけてこう大声で怒鳴るのだ・・・
ん、ん
日本で中国人に「中国の印象はどうですか?」と聞かれたら・・・
新大久保の散策は面白い。
かつては、といっても、自分が青春時代の頃だが、新大久保=韓国人街だった。今では駅の西側は中国人、そのもっと西はネパール人、北側はムスリムが集まっているようだ。そして最近はベトナムの店の増加が顕著。アジア各国の食を味わい、珍しい食材も買い揃えることができる。ちょっと怪しさもありながら、こんなにエネルギッシュな街もないと思う。
その日、中国系スーパーで食材を買った。店員も
「要物資!不想餓死!(物資をくれ、餓死したくない)」 上海で一体何が起きているのか!?
けんいち🎈人民熊猫1号さんを始め、何人もの方がnoteでも現地からリポートされている、ゼロコロナのための「上海ロックダウン」。一体、今、何がどうなっているのか?
現地からSNSで届く映像では、夜の高層マンション街で、住民たちが一斉に窓を開けて、「要物资!(yào wùzī ヤオ・ウーズー=物資が欲しい)」と大声で叫び合い、その声が大合唱になって、夜空に響き渡っている。
さらに、大勢の人が集ま
惨劇で世界が震撼した日、中国では? 〜定点観測・「中国」のウクライナ報道〜
住民虐殺の映像が世界に溢れる日、中国では?
ウクライナ情勢をめぐる国内外の報道。ここ数日、いくらモザイクをかけても、心への負担を軽減できない、あまりに残虐な映像で溢れている。人間の心には防衛本能があるようで、最近は戦場の映像を見ても、慣れて、以前ほどの衝撃を受けていないような気がする。しかし、今回の映像だけは、もうその防衛本能も何の役にも立たないほど残虐で、無意識のうちに、心が悲鳴をあげているよう
どこまでいくの!? 中国「清零(=ゼロコロナ)」のリアル
次のネタは、中国の「清零(qingling=チィンリィン=ゼロコロナ政策)」にしようと思っていた。しかし、けんいち🎈人民熊猫1号さんの記事を読み、書けなくなってしまった。
だって、あまりに凄すぎるから。あまりに恐怖映画の様なリアルストーリーに、中途半端なことは何も書けなくなったのだ。
記事によると、けんいちさん、朝の四時にいきなり家のドアを叩かれ、開けると防護服の人にPCRされ、いきなり「明
中国の人は、どんなウクライナニュースに触れているのか?
夜のTVニュースでは・・・
日に日に凄惨さを増すばかりのウクライナへの侵攻。中国政府はロシアを批判しないスタンスを貫き、むしろこれまで以上にアメリカ批判を強めているが、実際中国国内では、この戦争はどう報じられているのか。どうせロシア寄りだろうとは誰でも想像するが、実際どんな感じなのか、チェックしてみよう。
まずは、TVニュースの代表格、国営放送CCTVの午後7時の「新聞聯播(Xinwen Lia