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フォルケホイスコーレとはなんだったのか?
先日、10ヶ月にも及ぶフォルケホイスコーレでの留学生活が幕を閉じた。あれは幻だったのだろうか?と思ってしまうくらいには、一瞬一瞬が尊く、輝きを持った時間だった。フォルケホイスコーレはよく、「バブルのようだ」と表現されることがあるのだけれど、全くその通りで、そこで生活している間はなんだか魔法にかかったように、その時間がとても愛おしく特別に感じる。そして、その生活が終わるとともに、その泡はパチっと弾け
もっとみる夏至祭、スウェーデンのいつまでもつづく夏の1日
2022年6月24日金曜日、スウェーデンでは夏至祭が行われていた。その日、わたしはスウェーデン第2の都市ヨーテボリに居た。もうこんな機会はないかもしれないからと、この目で夏至祭を見るためにデンマークから長旅を経て辿り着いた。
事前に調べた情報によると、毎年夏至祭の日は決まったように雨が降るとのことだったが、当日は雲ひとつない晴れだった。日光が肌を刺すように強く、とても暑い日になった。
滞在先の
読書感想文〜山の上のパン屋に人が集まるわけ〜
"・パン屋が人間らしい生活をできないのはふつう
・売上を長時間労働でカバーするのはふつう
・利益を出すために人件費を削るのはふつう
・お客さまに「NO」と言えないのはふつう
・成功のためにはヒエラルキーに従うのがふつう
心を犠牲にしてまで、守るべき「ふつう」なんてない。"
これは、平田はる香さんの"山の上のパン屋に人が集まるわけ"の帯に書いてある言葉だ。
この言葉をはじめ、共感と希望の嵐のよ
対話のワークショップのお知らせと開催への想い
3/3(日)16:00〜東京吉祥寺にあるデンマークカフェヴェルべコメさんにて、対話のワークショップを開催します。
デンマークの教育機関フォルケホイスコーレでも大切にされている「対話」をベースに、参加者の皆さんと一緒に考え、自分の言葉でありのままの自分を表現し、他者とつながり、そして自分と向き合う時間になるようなワークショップを企画しています。
なぜやるのか
今回このワークショップを開催する理
わたしの20代を振り返ってみた。
先日誕生日を迎えて、30歳になった。30歳。そんな実感は全くない。「そんなに長く生きてきたなんて本当だろうか」、「確かに体や顔つきは変わってきたけど、でもそんなに大人じゃないな」とかそんなふうに感じる。とはいえわたしの20代は確かに終わり、30代が幕を開けたわけで。今回はわたしの20代を振り返ってみたいと思う。
20代のはじめ
何も分からなかった。でも違和感だけは分かった気がする。20歳を迎え
じぶんの時間を生きるために-デンマーク暮らしの日記(1月25日)
最近SNSの通知を全て切った。じぶんの時間を生きるためだ。
わたしはSNSで発信を行なっていて、そこでできたつながりも多いし、普段友人とのメッセージのやり取りをSNSのDMで行うことも多い。もはやSNSはわたしの一部で、切っても切り離せない。だけれど、やはりそのSNSに時々疲れてしまうのも事実。毎日何通も届くメッセージ、作業の途中で通知が鳴れば自分の脳はそちらに気を取られ、今まで考えていたことや
みんなの心が帰ってこれる場所になれるだろうか-デンマーク暮らしの日記(1月23日)
昨年までデンマークに滞在していた友人とチャットをしていた時に、彼女が「日本の消費社会に飲まれそうだ」と言っていた。わたしにもこの感覚はとてもよく身に覚えがある。昨年一時帰国をした際、日に日に自分の感覚が元通りになっていくのを感じた。日に日に窮屈になって、苦しくなって。"あれ、自分は間違っているのかな?1年デンマークで見つけた自分らしさってどこいったんだろう。"と思った。今回帰ったあとも同じことを感
もっとみる家探しで思い出した日本のこと-デンマーク暮らしの日記(1月22日)
来月から日本で暮らす家が決まった。わたしの家族のサポートがあって、遠隔地からでもこうやって見つけることができ、本当に感謝しても仕切れない。この家探しのプロセスを経て、デンマークと日本の家探しの中にある違いを感じ、また日本で感じていたものすごく嫌だったあれこれが蘇ってきた。※この記事はお役立ち記事ではありません。わたし自身の家探しプロセスにおける経験からの気づきをまとめており、主に日本で受けた悲しい
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