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おかちめんこ太郎
2019年6月29日 03:21
今からだいたい20年前。当時まだ小学校にも上がらぬほど幼かったボク、緒川(おがわ) 草慈(そうじ)と、1歳半年下の弟、緒川(おがわ) 風時(ふうじ)は、極端な放任主義の母に育てられたため、保育所や幼稚園には通っていなかった。 家で教育やしつけを受けることもなかったので、自由な時間がかなりあり、今ならば到底もてあましてしまうであろう莫大な時間と日にちを、ボクたち兄弟はあきることなく、遊びに
2019年7月28日 17:29
溺れたことがあるだろうか? 恋に溺れた、酒に溺れた、ギャンブルに溺れた、などといった意味ではない。純粋に水。海やプールで溺れるのオ・ボ・レ・ル・だ。 ボクは子どもの頃に1回、大人になってから2回ほど、溺れたことがある。すべて、周りにいた人が助けてくれなかったら、死んでいたであろうマジ溺れだ。 初めて溺れたのは5歳の時、お盆が近づいた8月に母の実家へ里帰りして、弟と地元の子どもたちと共に
2019年8月5日 06:55
とある年の夏、ボク達の住んでいたアパートの近くで、わりと大きな建設工事をやっていた。〃トントン、カンカン〃という建設作業の音と、セミの鳴き声がまざりあい、ただでさえ暑ッくるしい夏の日中を、さらに不快なものにしていた。近所の住民はイラだっていただろうが、ボクと弟は勝手にオモチャ屋さんが出来るんだと想像し喜んでいた。 オモチャ屋さんが出来たら、沢山オモチャを万引きしようと企てていた弟は、工事
2019年8月14日 23:32
「本当にイイ女というのは、ルックスや経済力で男を選んだりしない。才能に魅かれるんだ」 ボクが学生時代バイトしていた、『マキコ』というクロワッサン専門店で働いていた、先輩のサイトウさんが、そう言っていた。 サイトウさんが言うには、人間を含め、すべての生き物には「優秀な子孫を残す」という目的があり、そのタメにはお金より、見た目より、才能をチョイスするのがベストなんだとサ。 そう言うサイト
2019年9月2日 07:03
ボクが、小さいころのクセで、容器をベコベコつぶしながら紙パックのジュースを飲んでいると、弟がやって来てボクの頭を叩いた。「おまえ、なにジュース買ってんだよ!」「だって、だって」 頭をおさえるボクに、弟は、「そんなんだったら、いつまで経っても、お金たまらないだろ!」と怒る。 もうすぐ、お母さんの誕生日なので、ボクらは2人でお金を貯めて、何か、ちゃんとした物をプレゼントしようと計
2019年10月7日 07:52
ボクは10代の時に、他の人が当然のごとくすること、朝起きて学校に行くとか、盲腸や、おたふくかぜ、恋煩いにかかるだとかいった、あまりにも当たり前過ぎて、やっているという事にさえ気づかないような事を、結構やってこなかったので、大人になった今でも、周りの人が普通にやっている事(たとえば車の運転や就職なんか)が、自分にはまったく関係ない事のように思える時がある。 ときたま人に、「緒川くんはナゼ―
2019年11月21日 10:32
ニワトリのタマゴがなければ、世界の食卓はどうなってしまうだろう? 世界中のありとあらゆる様式の料理に使用され、手の込んだ超高級料理から、焼くだけ茹でるだけ、ゴハンにぶっかけるだけという原始的にも程がある調理の仕方にも対応する、奇跡の食材ニワトリのタマゴ。 その上、トリ肉は高タンパク低カロリー。アスリートの世界では、「チキンなくして、筋肉なし」と言われるほど貴重な存在だ。 そんな、家畜とし