ようこ

2人の息子を育てています。 子育てのこと、夫婦のこと、仕事のこと、結婚のことなどについ…

ようこ

2人の息子を育てています。 子育てのこと、夫婦のこと、仕事のこと、結婚のことなどについてのエッセイを書いています。 小学校で働いています。 読んだ人が クスリと笑ってくれると嬉しいです。

記事一覧

親になったら、一度はやってみたいこと 〜リベンジ〜

遂に、その時がきた。 長男のリベンジを果たす時が 静かにやってきたのである。 〝親のロマン〟という名の 息子に胎内記憶について聞く任務を果たすべく、 今度こそは失…

ようこ
11日前
24

沢山の幸せのカタチがあるのは、百も承知だけれど。

〝私の人生に、子どもはいらない〟 そう思っていた。 なぜそんなことを思ったのかといえば 赤ちゃんを可愛いとも 子どもを好きだとも 思ったことがなかったからだ。 さ…

ようこ
1か月前
58

ズボラが一軒家を買うと、こうなる。

アホほど翻弄されている。 庭に。 私と旦那が一軒家を購入したのは 今から6年ほど前だ。 長男が誕生して1歳になる前に 購入に踏み切った。 それまで私たちは 一人暮ら…

ようこ
2か月前
48

探検ごっこで息子がみつけた〝月のカケラ〟の話。

「あっ!月のカケラだ!」 ある日曜日の夕方。 旦那が外出していたので 息子達と私で遊んでいた時のことだ。 すっかり暗くなるのが早くなり、 外も寒いので 家の中で遊…

ようこ
3か月前
22

我が家で繰り広げられるのは、サスペンスか、コメディか、はたまたヒューマンドラマか。

ある日の休日、 旦那は部活があるからと 朝から昼まで高校へ行った。 (旦那は高校の教師をしている) その間、私と息子達で公園で遊んだ後、 帰りに寄ったスーパーで見つ…

ようこ
5か月前
38

チロルチョコをめぐって、幸せの在り方を考えた。

「コンビニでチロルチョコ買ってきていい?」 突然の私の発言に 旦那は「?」という反応。 それもそのはず。 私は 口寂しくなったらチロルチョコ! 見かけたら買うよね…

ようこ
7か月前
34

保育園の個人面談で言われたことから、子育てについて考えた。

少し前に保育園で 長男の個人面談があった。 私が面談に行きたかったのだけれど、 次男が体調を崩していたので 旦那に面談に行ってもらった。 帰ってきた旦那は少し顔を…

ようこ
8か月前
164

結局のところ、私が授乳をしている理由とは。

「ママー! パイパイちょーだいっ!」 エヘヘ♡ という、 あざとい笑顔でこちらを見上げているのは 2歳の次男である。 身体中が汗でベタベタなこの時期、 仕事後にお迎…

ようこ
9か月前
41

生きる と 死ぬ の境界線。

保育園の帰り道、 長男が空に向かって大声で叫ぶ。 「じぃじー!ひぃばぁばー! 風を吹かせてーー!!!」 タイミング良く風が吹く時は 「ありがとうー! じぃじー!ひ…

ようこ
11か月前
35

日常に潜む地獄。

普段何気なく生活していて、 たまに地獄を見るときがある。 例えばせっかく干した大量の洗濯物が 雨にがっつり濡れたとき。 例えば子ども達が わざとではないけれど 牛乳…

ようこ
1年前
40

心に残る出来事が、失われてるような時代だけど。

変な時代になってしまった。 去年の4月から 小学校の先生の仕事に復帰して思ったのは、 クラスの子ども達の顔が分からないということ。 放課後にマスクをしていない子が …

ようこ
1年前
44

先生になりたい人が減っている世の中へ。

先生になりたい人って こんな時代にいるのだろうか? と、現職の教師である私が言うのもアレだが、 結構本気でそう思う。 先生だってバレると 150%「うわー、大変!」っ…

ようこ
1年前
172

小学校の、あるクラスの、ある一コマ。

「先生ー!俺らもサテツ集めたいです!」 翌日の時間割を 小さなホワイトボードに書いていた私に、 クラスの元気な男子が声をかけてきた。 サテツ…? さてつ…? あー!…

ようこ
1年前
112

風薫る頃には。

前回書いたnoteが前振りかのように 本当に別れが来てしまった。 そんな遠い未来ではないとは思っていたけど、 結局私たちに まだその覚悟はなかった。 悲しみと、後悔と…

ようこ
1年前
22

会うは別れの始め。

気付けば年が明け、 気付けば1ヶ月も経っていた。 この調子でいくと、 あと11回これを繰り返して 気付けば今年が終わるんだろうなぁ。 年末年始と 家族全員の体調を良く…

ようこ
1年前
38

変なとこで気付く成長。

クリスマスイブの夜、 プレゼントが楽しみな長男と次男は なかなか寝付かなかった。 いつもより夜更かしして、 ようやく次男が寝付いて、 長男はまだ起きていた。 部屋は…

ようこ
1年前
25
親になったら、一度はやってみたいこと 〜リベンジ〜

親になったら、一度はやってみたいこと 〜リベンジ〜

遂に、その時がきた。

長男のリベンジを果たす時が
静かにやってきたのである。

〝親のロマン〟という名の
息子に胎内記憶について聞く任務を果たすべく、
今度こそは失敗しないように
お風呂に浸かっても
羊水の話は一切せず、
〝お腹の中ってこうなってるらしいよ!〟
みたいな情報漏洩は一切せず。

前回の長男の時には
理想の胎内記憶を言わせるための
情報操作をしてしまった感が否めない。

でも、やって

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沢山の幸せのカタチがあるのは、百も承知だけれど。

沢山の幸せのカタチがあるのは、百も承知だけれど。

〝私の人生に、子どもはいらない〟

そう思っていた。

なぜそんなことを思ったのかといえば
赤ちゃんを可愛いとも
子どもを好きだとも
思ったことがなかったからだ。

さらにいうと
私なんぞが親になる資格はないと思っていた。

『親になる資格はない』を言い換えると、
責任なんておいたくない。
誰かを育てるキャパもない。
自分のことだけ考えて
一生好きに暮らしたい。

要するに私は
幼稚で自己中心的な

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ズボラが一軒家を買うと、こうなる。

ズボラが一軒家を買うと、こうなる。

アホほど翻弄されている。

庭に。

私と旦那が一軒家を購入したのは
今から6年ほど前だ。

長男が誕生して1歳になる前に
購入に踏み切った。

それまで私たちは
一人暮らしの時期も
結婚してからも
アパートやマンションに住んでいた。

それはそれで快適で
幸せな生活だった。

でも、私も旦那も一軒家育ち。

自分の生涯住む家は
出来れば一軒家がいいなぁと
お互い何となく思っていた。

息子がこれ

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探検ごっこで息子がみつけた〝月のカケラ〟の話。

探検ごっこで息子がみつけた〝月のカケラ〟の話。

「あっ!月のカケラだ!」

ある日曜日の夕方。

旦那が外出していたので
息子達と私で遊んでいた時のことだ。

すっかり暗くなるのが早くなり、
外も寒いので
家の中で遊ぶ時間が増えた。

しかし、男の子2人の相手となると
なかなか頭を使う。

自然な流れに身を任せると
遊びば『戦いごっこ』になる。

色んな設定を考えて私に指示をだす
6歳になった長男。
セリフにもこだわりまくる長男。
武器をブロッ

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我が家で繰り広げられるのは、サスペンスか、コメディか、はたまたヒューマンドラマか。

我が家で繰り広げられるのは、サスペンスか、コメディか、はたまたヒューマンドラマか。

ある日の休日、
旦那は部活があるからと
朝から昼まで高校へ行った。
(旦那は高校の教師をしている)

その間、私と息子達で公園で遊んだ後、
帰りに寄ったスーパーで見つけたハンバーガーのラスト1個を巡って
息子達が揉めに揉めたので、
旦那にラインをうった。

『このハンバーガー買ってこれる?
1個しかなくて…(写真添付)』

『了解!ハンバーガー買って帰ります!』

結局旦那は『今から帰ります』と連

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チロルチョコをめぐって、幸せの在り方を考えた。

チロルチョコをめぐって、幸せの在り方を考えた。

「コンビニでチロルチョコ買ってきていい?」

突然の私の発言に
旦那は「?」という反応。

それもそのはず。

私は

口寂しくなったらチロルチョコ!
見かけたら買うよねチロルチョコ!!
チョコと言ったらチロルチョコ!!!

というほどの
チロルチョコ愛好家ではない。

いや、チロルチョコは好きだ。
だけど、たまたま誰かに一粒貰ったら嬉しいなぁという程度で、
自分から率先して買うことはない。

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保育園の個人面談で言われたことから、子育てについて考えた。

保育園の個人面談で言われたことから、子育てについて考えた。

少し前に保育園で
長男の個人面談があった。

私が面談に行きたかったのだけれど、
次男が体調を崩していたので
旦那に面談に行ってもらった。

帰ってきた旦那は少し顔を曇らせている。

「どうだった?なんて言われた?」

「うーん…」

先生からの話で、
長男が集団の中でどういう子なのかが
何となく分かって、
家と違う面もいくつかあったので
ちょっと驚いた。

で、色んな息子についての話題の中で

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結局のところ、私が授乳をしている理由とは。

結局のところ、私が授乳をしている理由とは。

「ママー!

パイパイちょーだいっ!」

エヘヘ♡

という、
あざとい笑顔でこちらを見上げているのは
2歳の次男である。

身体中が汗でベタベタなこの時期、
仕事後にお迎えに行き
家に帰ったらまずはお風呂場に直行したいのだが
このパイパイ攻撃が始まると
雲行きが怪しくなる。

「パイパイはお風呂入ってからにしようよー」

「ダメっ!パイパイ!」

「体にバイキンさんいっぱいついてるよ?」

「ダ

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生きる と 死ぬ の境界線。

生きる と 死ぬ の境界線。

保育園の帰り道、
長男が空に向かって大声で叫ぶ。

「じぃじー!ひぃばぁばー!
風を吹かせてーー!!!」

タイミング良く風が吹く時は

「ありがとうー!
じぃじー!ひぃばぁばー!」

と、もう一度
空に向かって叫ぶ。

風が吹かないと

「どこかにおでかけしてるのかなぁ?」

と、首を傾げて呟く。

植木鉢の花を買った翌日に
雨が降った時なんて

「じぃじとひぃばぁばが
ぼくの花に水をあげてくれ

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日常に潜む地獄。

日常に潜む地獄。

普段何気なく生活していて、
たまに地獄を見るときがある。

例えばせっかく干した大量の洗濯物が
雨にがっつり濡れたとき。

例えば子ども達が
わざとではないけれど
牛乳やジュースを派手にぶちまけたとき。
(お茶や水なら全然いい)

例えば炊飯器の予約スイッチを
押し忘れたとき。

こういうときは、

〝もう仕方ない…
きっと今日はこういう日だわ…〟

と、逆に仏の境地に達する。
地獄が見えようが何

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心に残る出来事が、失われてるような時代だけど。

心に残る出来事が、失われてるような時代だけど。

変な時代になってしまった。

去年の4月から
小学校の先生の仕事に復帰して思ったのは、
クラスの子ども達の顔が分からないということ。

放課後にマスクをしていない子が
自転車に乗っていても
自分のクラスの子だなんて微塵も思わない。

翌日、クラスの子に

「昨日遊びに行く時、先生とすれ違ったよ!」

と言われて、
〝あぁ!もしや、あの子が!〟と
何とも申し訳ない気持ちになる。

逆にいうと、子ども

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先生になりたい人が減っている世の中へ。

先生になりたい人が減っている世の中へ。

先生になりたい人って
こんな時代にいるのだろうか?

と、現職の教師である私が言うのもアレだが、
結構本気でそう思う。

先生だってバレると
150%「うわー、大変!」って言われる。

「先生やってる人ってほんと凄いと思う!」
「モンペってほんとにいるの?」
ってコメント、多分50回は聞いてる。

いや、私なんぞが出来てるから
先生って何も凄くないんだけど。
いや、勿論凄い先生も山ほどいるんだけど

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小学校の、あるクラスの、ある一コマ。

小学校の、あるクラスの、ある一コマ。

「先生ー!俺らもサテツ集めたいです!」

翌日の時間割を
小さなホワイトボードに書いていた私に、
クラスの元気な男子が声をかけてきた。

サテツ…?
さてつ…?
あー!砂鉄!

男子の方を向くと、
周りにいる子達もこちらを見ながら
ウンウン!私たちも集めたい!
みたいな空気を出している。

1週間ほどお休みをもらっていた間に
隣のクラスの先生が理科の学習を進めてくれた。
磁石の勉強を終えた子ども達

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風薫る頃には。

風薫る頃には。

前回書いたnoteが前振りかのように
本当に別れが来てしまった。

そんな遠い未来ではないとは思っていたけど、
結局私たちに
まだその覚悟はなかった。

悲しみと、後悔と、
感謝と、慰めと、
それさえも飛び越えるほどの忙しさ。

たまにふと、
これで良かったのかな?
いや、これで良かったんだ。
を繰り返す。

私に出来るのは
私たちに出来るのは

忘れないこと

自分の命が尽きる日まで
精一杯生き

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会うは別れの始め。

会うは別れの始め。

気付けば年が明け、
気付けば1ヶ月も経っていた。

この調子でいくと、
あと11回これを繰り返して
気付けば今年が終わるんだろうなぁ。

年末年始と
家族全員の体調を良くするべく
ゆっくり過ごしました。

その後もバタバタと色々起こり、
今に至ってるのだけど、
まぁ生きていれば色々起こるわけで、
それは皆平等なわけで、
人間て大変なわけで。

さて、長男が最近

「ぼく、大きくなっても
ずーっとマ

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変なとこで気付く成長。

変なとこで気付く成長。

クリスマスイブの夜、
プレゼントが楽しみな長男と次男は
なかなか寝付かなかった。

いつもより夜更かしして、
ようやく次男が寝付いて、
長男はまだ起きていた。

部屋は真っ暗なのに
何だか落ち着かない様子だ。

「ねぇ、ママ。
ママの1番好きな人って誰?」

暗がりで長男の方を向くと、
ちゃんと目を閉じたままの長男が
静かに呟く。

私は寝る前の暗い部屋で
長男と話すのが好きだ。

長男の目が閉じ

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