ようこ

2人の息子を育てています。 子育てのこと、夫婦のこと、仕事のこと、結婚のことなどについ…

ようこ

2人の息子を育てています。 子育てのこと、夫婦のこと、仕事のこと、結婚のことなどについてのエッセイを書いています。 小学校で働いています。 読んだ人が クスリと笑ってくれると嬉しいです。

最近の記事

沢山の幸せのカタチがあるのは、百も承知だけれど。

〝私の人生に、子どもはいらない〟 そう思っていた。 なぜそんなことを思ったのかといえば 赤ちゃんを可愛いとも 子どもを好きだとも 思ったことがなかったからだ。 さらにいうと 私なんぞが親になる資格はないと思っていた。 『親になる資格はない』を言い換えると、 責任なんておいたくない。 誰かを育てるキャパもない。 自分のことだけ考えて 一生好きに暮らしたい。 要するに私は 幼稚で自己中心的な考え方しか出来ないヤツだった。 子ども産むなんて怖いし痛いし 酒も飲めなくなる

    • ズボラが一軒家を買うと、こうなる。

      アホほど翻弄されている。 庭に。 私と旦那が一軒家を購入したのは 今から6年ほど前だ。 長男が誕生して1歳になる前に 購入に踏み切った。 それまで私たちは 一人暮らしの時期も 結婚してからも アパートやマンションに住んでいた。 それはそれで快適で 幸せな生活だった。 でも、私も旦那も一軒家育ち。 自分の生涯住む家は 出来れば一軒家がいいなぁと お互い何となく思っていた。 息子がこれから歩き出して ドンドンドカスカするのも お喋りが増えて ピーピーギャーギャー騒

      • 探検ごっこで息子がみつけた〝月のカケラ〟の話。

        「あっ!月のカケラだ!」 ある日曜日の夕方。 旦那が外出していたので 息子達と私で遊んでいた時のことだ。 すっかり暗くなるのが早くなり、 外も寒いので 家の中で遊ぶ時間が増えた。 しかし、男の子2人の相手となると なかなか頭を使う。 自然な流れに身を任せると 遊びば『戦いごっこ』になる。 色んな設定を考えて私に指示をだす 6歳になった長男。 セリフにもこだわりまくる長男。 武器をブロックで作り、 自分を強くしようと準備を怠らない長男。 vs 長男の考えた設定を

        • 我が家で繰り広げられるのは、サスペンスか、コメディか、はたまたヒューマンドラマか。

          ある日の休日、 旦那は部活があるからと 朝から昼まで高校へ行った。 (旦那は高校の教師をしている) その間、私と息子達で公園で遊んだ後、 帰りに寄ったスーパーで見つけたハンバーガーのラスト1個を巡って 息子達が揉めに揉めたので、 旦那にラインをうった。 『このハンバーガー買ってこれる? 1個しかなくて…(写真添付)』 『了解!ハンバーガー買って帰ります!』 結局旦那は『今から帰ります』と連絡をよこしてから なかなか帰って来なくて、 「何軒か回ったコンビニに売ってなくて

        沢山の幸せのカタチがあるのは、百も承知だけれど。

          チロルチョコをめぐって、幸せの在り方を考えた。

          「コンビニでチロルチョコ買ってきていい?」 突然の私の発言に 旦那は「?」という反応。 それもそのはず。 私は 口寂しくなったらチロルチョコ! 見かけたら買うよねチロルチョコ!! チョコと言ったらチロルチョコ!!! というほどの チロルチョコ愛好家ではない。 いや、チロルチョコは好きだ。 だけど、たまたま誰かに一粒貰ったら嬉しいなぁという程度で、 自分から率先して買うことはない。 でもまぁ、チロルチョコといったら クッキーアンドクリーム味と きなこもち味と ミル

          チロルチョコをめぐって、幸せの在り方を考えた。

          保育園の個人面談で言われたことから、子育てについて考えた。

          少し前に保育園で 長男の個人面談があった。 私が面談に行きたかったのだけれど、 次男が体調を崩していたので 旦那に面談に行ってもらった。 帰ってきた旦那は少し顔を曇らせている。 「どうだった?なんて言われた?」 「うーん…」 先生からの話で、 長男が集団の中でどういう子なのかが 何となく分かって、 家と違う面もいくつかあったので ちょっと驚いた。 で、色んな息子についての話題の中で 何が旦那の顔を曇らせていたのかというと、 長男がめちゃくちゃマイペースボーイだとい

          保育園の個人面談で言われたことから、子育てについて考えた。

          結局のところ、私が授乳をしている理由とは。

          「ママー! パイパイちょーだいっ!」 エヘヘ♡ という、 あざとい笑顔でこちらを見上げているのは 2歳の次男である。 身体中が汗でベタベタなこの時期、 仕事後にお迎えに行き 家に帰ったらまずはお風呂場に直行したいのだが このパイパイ攻撃が始まると 雲行きが怪しくなる。 「パイパイはお風呂入ってからにしようよー」 「ダメっ!パイパイ!」 「体にバイキンさんいっぱいついてるよ?」 「ダメっ!パイパイのむの!」 「体のベタベタって おふろに入るとサッパリするんだよ

          結局のところ、私が授乳をしている理由とは。

          生きる と 死ぬ の境界線。

          保育園の帰り道、 長男が空に向かって大声で叫ぶ。 「じぃじー!ひぃばぁばー! 風を吹かせてーー!!!」 タイミング良く風が吹く時は 「ありがとうー! じぃじー!ひぃばぁばー!」 と、もう一度 空に向かって叫ぶ。 風が吹かないと 「どこかにおでかけしてるのかなぁ?」 と、首を傾げて呟く。 植木鉢の花を買った翌日に 雨が降った時なんて 「じぃじとひぃばぁばが ぼくの花に水をあげてくれてる!」 と嬉しそうにしていた。 「じぃじー!ひぃばぁばー! お水あげてくれ

          生きる と 死ぬ の境界線。

          日常に潜む地獄。

          普段何気なく生活していて、 たまに地獄を見るときがある。 例えばせっかく干した大量の洗濯物が 雨にがっつり濡れたとき。 例えば子ども達が わざとではないけれど 牛乳やジュースを派手にぶちまけたとき。 (お茶や水なら全然いい) 例えば炊飯器の予約スイッチを 押し忘れたとき。 こういうときは、 〝もう仕方ない… きっと今日はこういう日だわ…〟 と、逆に仏の境地に達する。 地獄が見えようが何だろうが こっちが仏になればどうにかなる。 ところが、 そうはいっても仏になれ

          日常に潜む地獄。

          心に残る出来事が、失われてるような時代だけど。

          変な時代になってしまった。 去年の4月から 小学校の先生の仕事に復帰して思ったのは、 クラスの子ども達の顔が分からないということ。 放課後にマスクをしていない子が 自転車に乗っていても 自分のクラスの子だなんて微塵も思わない。 翌日、クラスの子に 「昨日遊びに行く時、先生とすれ違ったよ!」 と言われて、 〝あぁ!もしや、あの子が!〟と 何とも申し訳ない気持ちになる。 逆にいうと、子ども達は担任である私の顔を しっかりとは知らない。 学校からのお便りで 先生紹介の

          心に残る出来事が、失われてるような時代だけど。

          先生になりたい人が減っている世の中へ。

          先生になりたい人って こんな時代にいるのだろうか? と、現職の教師である私が言うのもアレだが、 結構本気でそう思う。 先生だってバレると 150%「うわー、大変!」って言われる。 「先生やってる人ってほんと凄いと思う!」 「モンペってほんとにいるの?」 ってコメント、多分50回は聞いてる。 いや、私なんぞが出来てるから 先生って何も凄くないんだけど。 いや、勿論凄い先生も山ほどいるんだけどさ。 でも先生になること自体は何も凄くない。 試験に受かれば誰でもなれるし。 そ

          先生になりたい人が減っている世の中へ。

          小学校の、あるクラスの、ある一コマ。

          「先生ー!俺らもサテツ集めたいです!」 翌日の時間割を 小さなホワイトボードに書いていた私に、 クラスの元気な男子が声をかけてきた。 サテツ…? さてつ…? あー!砂鉄! 男子の方を向くと、 周りにいる子達もこちらを見ながら ウンウン!私たちも集めたい! みたいな空気を出している。 1週間ほどお休みをもらっていた間に 隣のクラスの先生が理科の学習を進めてくれた。 磁石の勉強を終えた子ども達に 「今度、砂鉄集めしようね!」 と言っていたらしい。 けど、そんなことをす

          小学校の、あるクラスの、ある一コマ。

          風薫る頃には。

          前回書いたnoteが前振りかのように 本当に別れが来てしまった。 そんな遠い未来ではないとは思っていたけど、 結局私たちに まだその覚悟はなかった。 悲しみと、後悔と、 感謝と、慰めと、 それさえも飛び越えるほどの忙しさ。 たまにふと、 これで良かったのかな? いや、これで良かったんだ。 を繰り返す。 私に出来るのは 私たちに出来るのは 忘れないこと 自分の命が尽きる日まで 精一杯生きること これしかないわけで。 辛くても悲しくても いつもの生活に戻るし お腹

          風薫る頃には。

          会うは別れの始め。

          気付けば年が明け、 気付けば1ヶ月も経っていた。 この調子でいくと、 あと11回これを繰り返して 気付けば今年が終わるんだろうなぁ。 年末年始と 家族全員の体調を良くするべく ゆっくり過ごしました。 その後もバタバタと色々起こり、 今に至ってるのだけど、 まぁ生きていれば色々起こるわけで、 それは皆平等なわけで、 人間て大変なわけで。 さて、長男が最近 「ぼく、大きくなっても ずーっとママといっしょにいていい?」 「ママ、ぜったいに死なない?」 「ママがおばあち

          会うは別れの始め。

          変なとこで気付く成長。

          クリスマスイブの夜、 プレゼントが楽しみな長男と次男は なかなか寝付かなかった。 いつもより夜更かしして、 ようやく次男が寝付いて、 長男はまだ起きていた。 部屋は真っ暗なのに 何だか落ち着かない様子だ。 「ねぇ、ママ。 ママの1番好きな人って誰?」 暗がりで長男の方を向くと、 ちゃんと目を閉じたままの長男が 静かに呟く。 私は寝る前の暗い部屋で 長男と話すのが好きだ。 長男の目が閉じているのを確認して、 私も目を閉じる。 「もちろん、長男と次男だよ」 「そっ

          変なとこで気付く成長。

          息子(5歳)の手のひらで転がされる母(35歳)

          「はぁ…ぼく、キンチョウしちゃうなぁ…」 電気も消えた寝室で、 布団に横たわりながら長男が呟く。 最近の長男は よくそんな言葉知ってるね? と思う言葉を口にする。 その時も、長男から〝緊張しちゃう〟という言葉が出たので少し驚いた。 しかも、ちゃんと〝緊張してる人〟の空気を醸し出していたので 緊張するという意味をしっかり理解してるんだろう。 それにしても… 暗闇で目を開けていたので 目が慣れて天井が段々と見えて来る。 長男は何に緊張しているんだろう? 保育園で近々

          息子(5歳)の手のひらで転がされる母(35歳)