マガジンのカバー画像

種麹屋の日常思考記

123
発酵に関係ない日常思考はこちらに入れていきます。
運営しているクリエイター

2020年5月の記事一覧

『よいものをより安く』からの解放が、地方活性の第一歩

『よいものをより安く』からの解放が、地方活性の第一歩

『よいものをより安く』。一見、素晴らしい言葉に聞こえますが、これが、地方が発展しない最大要因でもあります。

その理屈は、下記の記事や

その中で触れられているこの記事にくわしいですが

結局のところ、1番目の木下さんの記事にあるとおり

都市部に向けて出していく商品サービスを安くうってしまう→地元の所得は低くなるという構造になる
さらに地元客を相手にする地元サービス産業もその低い所得に沿ったもの

もっとみる
都会のインテリが、地方の現場のプロトタイプ・スモールスタートを笑う国

都会のインテリが、地方の現場のプロトタイプ・スモールスタートを笑う国

ちょっと、挑発的なタイトルだったかと思いますが、気にしないでください。

いよいよ、緊急事態宣言も解除になり、『新しい生活様式』なるものでの、宣言後の世界が始まります。アフターコロナの第一歩ではないでしょうか。

個別具体的な『新しい生活様式』の内容そのものには様々賛否がありますが、少なくとも『感染拡大を防止しつつ、なるべく「普通」の生活をして経済活動を回していく』という工夫が必要になることは論を

もっとみる
キャリア女性にとって魅力ある雇用を用意することが最大の地方活性化施策

キャリア女性にとって魅力ある雇用を用意することが最大の地方活性化施策

今日は、豊橋市を始め、一次産業、二次産業中心の地方をどうするか、そのための方策まで含めて考えてみます。カギは女性雇用創出にあります。

20歳-24歳女性が毎年200人消える東三河木下さんのこちらの記事に詳しいですが

東京一極集中は、ズバリ、20歳-24歳女性の一極集中といって過言ではありません。愛知県、そして、私の住む東三河も例外ではないです。この問題は数年前から指摘されています。

愛知県全

もっとみる
「何をするか」に興味のある人が、「みんな」に興味のある人にバトンを渡す

「何をするか」に興味のある人が、「みんな」に興味のある人にバトンを渡す

まずは、木下斉さんのこの記事から

>もう少し私達は「みんな」でやること以上に「みんなで『なに』をしているのか」ということを冷静に見る客観的視点が大切だなと思わされます。

「ヒト」に興味がある人と「モノ」に興味がある人がいる。正直なところ、僕は直感的には、これ脳気質レベルの差なんだと思ってる。あがり症が遺伝子由来で、日本人にはあがり症遺伝子が多く、欧米人に少ないみたいなことが、将来的には分るんじ

もっとみる
自分(この会社は)は何で飯を食いたいのかを見つける方法

自分(この会社は)は何で飯を食いたいのかを見つける方法

先回、上記の記事の中で「自分たちは、何で、飯を食ってる会社なのか」を見極めようというような話をしました。では、どうやって見極めるのか。と言う話です。

これは、組織でもそうなんですが、シンプルに言えば、「もしも、社員が一人だけだったら、どの仕事を会社の仕事として残すのか?」です。例えば、スーパーマーケットだったらどうでしょうか。仕入れの人、レジの人、店内清掃の人、チラシを作る人、従業員のシフトを組

もっとみる
自分たちは、何で、飯を食ってる会社なのか。

自分たちは、何で、飯を食ってる会社なのか。

結局、日本は社内の『有職故実』に強いことが『仕事が出来る』だったんだよね。

そして、『有職故実』を独自性と勘違いしていたところもあって。年輩経営者と話すと、『例え同じ機械を入れても、自分たちなりに使いこなすことが、差別化要因であり、競争力の泉源だ』という思想が強い。ありもののバットを自分の手に合わせて削るみたいな感覚で、産業機械も改造していく。

おそらく、この世代の製造業経営者が『経営者セミナ

もっとみる
青年会議所の会議とAmazonの会議が似ていて、自社にも導入した話

青年会議所の会議とAmazonの会議が似ていて、自社にも導入した話

さて、Amazonではショートドキュメントにまとめて会議をしていることが注目されています。

具体的には、

アマゾン社内のビジネスドキュメントは、「Narrative」(ナラティブ=物語)と呼ばれるA4で1ページの「1ページャー」、もしくは6ページの「6ページャー」のメモのどちらかにまとめることになっている。

6ページャーが提案される会議では、冒頭のおよそ15~20分間、まずは全員がドキュメン

もっとみる
部活の大会が無くなった最終学年の人へ

部活の大会が無くなった最終学年の人へ

様々な中高生の大会が無くなっている。

そんな中高生、特に最終学年の人は、今は予定していたことが無くなったショックと混乱があるかもしれない。

でも、この機会に、自分は「**部」をやりたかったのか、「**」をやりたかったのか。

例えば、野球部をやりたかったのか、野球をやりたかったのか。吹奏楽部をやりたかったのか、吹奏楽をやりたかったのか。そこをしっかり自覚的に捉える切っ掛けにして欲しいと思う。

もっとみる
権力批判が「正義→悪」の方ばっかりになってきた気がする

権力批判が「正義→悪」の方ばっかりになってきた気がする

Yahoo!ニュースから

「僕、芸人って、アウトロー、不良だと思ってた。反逆的な匂いがあって、格好いいな、って。でも、今は違う。飲み会や野球チームに参加した方が有利とか、上に求められた通りに振る舞うとか、サラリーマンの方々と一緒ですよ。そこを外していく人が、芸人だと思ってた。ネタで勝負。でも今って、女性と遊ぶのもすぐ怒られるじゃないですか。芸人になって浮気しちゃ駄目って、よく分かんないんですよ。

もっとみる
先人への敬意

先人への敬意

先人の判断や行動を批判するなら、自分がその時代に生まれ、その時代の平均的な教育を受け、その時代の価値観に囲まれ育ったとしても、「自分は違う判断が出来た」「自分は違う意見を主張できた」といえるのか、胸に手を当てて考えたい。

そうすれば、過去への物の言い方が変わるはず。

過去を学ぶほど、「自分だって、その頃に生まれたら、そういう判断しただろうよ」って思うことばかりだよ。

もちろん、だからといって

もっとみる
コロナは『共感』ではなく、『個』で乗り越える

コロナは『共感』ではなく、『個』で乗り越える

東日本大震災では、日本は『共感』『繋がり』を元に、『現地主義』のボランティア活動で困難を乗り越えてきた。

対して、今回のコロナ対策は、ソーシャルディスタンスであり、ステイホーム、仕事もWEB会議が一気に広まった。Web会議と在宅ワークでは対面と違い、表情や間合いなど非言語コミュニケーションによる『共感』の醸成が難しいと言われるようになった。

そして、東北が被害者、他地方は支援、みたいな構図では

もっとみる