青井ヤエ

何かを言葉にすることがすきです。 写真や音楽もすきです。 いろいろすきなことはあります…

青井ヤエ

何かを言葉にすることがすきです。 写真や音楽もすきです。 いろいろすきなことはありますが、得意ではありません。 ぜんぶ不恰好だけど、やってみたくって初めました。 よろしくお願いします。

記事一覧

漫画「違国日記」を読んで

 タイトルそのまま。なんのひねりもない。  休職備忘録はどこにいったのか。いずこへ。  なんて、自分でもどうかなと思うが、書きたいときに書く。言葉を残す。この作業…

青井ヤエ
2年前
3

仕事に行けなくなったアラサーの備忘録、1

プロローグ挨拶する声、近付く足音。 出勤の気配。 物を挟んでみえる表情。 聞こえるため息。 表向きの声のトーン、その後に必ず続く陰口。 時折り異常に近付く距離と、…

青井ヤエ
2年前
3

「今年の目標」その心は、?

 毎年、なんとなくですが一年の目標をメモに書いていたりします。  でも全部達成できたことはほぼなくて。  できないとフラストレーションがすごいというかなんというか…

青井ヤエ
2年前
2

先日話を聞いたあのひとは、カオナシだったと思う。

     もちろん、シルエットのことではない。  それはそれで色々そそられる人もいらっしゃるだろうが。  まずは、わたしの話を聞いてほしい。 話を聞くということ …

青井ヤエ
2年前
1

たかがそれだけ。

 たかがそれだけ。そう思う人もいるだろう。  わたしもそう思う。  電波でやりとりする世界では、恋愛に果敢に挑み、失敗してもめげずに頑張る、そんな人たちの情報が…

青井ヤエ
2年前
2

大人になった。

 大人になった。社会人としても板についてきたように思う。それなりに経験は重ねた。恋以外は。  2回の勇気を出した。いや、もう少し出しているかも。  最初は年賀状…

青井ヤエ
2年前
1

初恋は実らない。

 初恋は実らない。実る初恋もあるのだと思う。テレビの中ではそういうことばかりやっている。でもわたしの初恋は実らなかった。  小学六年生のことだった。五年生だった…

青井ヤエ
2年前
1

恋を知らないまま三十歳になった。

 恋を知らないまま三十歳になった。  いや、知らないわけではない。遠い記憶には、人を好きになった気持ちが残っている。あのとき、友人に向けた強烈な嫉妬。あの体験が…

青井ヤエ
2年前
2
漫画「違国日記」を読んで

漫画「違国日記」を読んで

 タイトルそのまま。なんのひねりもない。
 休職備忘録はどこにいったのか。いずこへ。
 なんて、自分でもどうかなと思うが、書きたいときに書く。言葉を残す。この作業は誰のためでもない、自分のためだ。本当、びっくりするぐらい自分のためだけ。
 自分のために、いまから言葉を、残す。

「違国日記」読書中

 タイトルは結構前から知ってた。チラッと、ネット公開されている無料版を読んでいた時期もあった。でも

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仕事に行けなくなったアラサーの備忘録、1

仕事に行けなくなったアラサーの備忘録、1


プロローグ挨拶する声、近付く足音。
出勤の気配。

物を挟んでみえる表情。
聞こえるため息。
表向きの声のトーン、その後に必ず続く陰口。

時折り異常に近付く距離と、突然飛んでくる尖った言葉。
何かが擦り減って、削られていく。

台風の日の風のように、突然吹いたり、やんだりするそれに、私は見事に振り回される。

一挙手一投足、エンターキーを叩く音や吐く二酸化炭素までが、すべてが、わたしの肌を刺し

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「今年の目標」その心は、?

「今年の目標」その心は、?

 毎年、なんとなくですが一年の目標をメモに書いていたりします。
 でも全部達成できたことはほぼなくて。
 できないとフラストレーションがすごいというかなんというか、「できなかったダメな自分」がのっしりくる感じであんまり良い記憶はないです、はい。

 でも、何年か前から続けてる。
 一体目標って何なんでしょうね?
 なんの為にたてるものなんでしょうね?

 わたしのメモを見返すと、やりたいこと、やら

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先日話を聞いたあのひとは、カオナシだったと思う。

先日話を聞いたあのひとは、カオナシだったと思う。

 
 
 もちろん、シルエットのことではない。
 それはそれで色々そそられる人もいらっしゃるだろうが。

 まずは、わたしの話を聞いてほしい。

話を聞くということ

 わたしは、ひとの話を聞くことが多い。
 そういう職業なのか、ということはご想像にお任せする。

 話を聞く、という行為は簡単そうにみえてとても難しい。
 その「聞く」という行為だけですっきりすっかり終わるときもあるが、わたしの場合

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たかがそれだけ。

たかがそれだけ。

 たかがそれだけ。そう思う人もいるだろう。
 わたしもそう思う。

 電波でやりとりする世界では、恋愛に果敢に挑み、失敗してもめげずに頑張る、そんな人たちの情報が溢れている。

 わたしはダメだ。一回でダメになるタイプだ。

 そんなわたしだからこそ、その数回は大きかった。ほんの数回の、その異性とのやりとり(しかも人数は二名)が。

 なにもやってないけど、なにをやってもうまくいかない気がする。

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大人になった。

大人になった。

 大人になった。社会人としても板についてきたように思う。それなりに経験は重ねた。恋以外は。

 2回の勇気を出した。いや、もう少し出しているかも。

 最初は年賀状だった。初恋にわたしは縋っていた。
 メールアドレスを書いた。やりとりをするようになった。旅行に行くことになった。二人で。社会人一年目の夏だった。
 恋のノウハウも何も知らなかった。一泊二日。期待していなかったとは言えない。期待していた

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初恋は実らない。

初恋は実らない。

 初恋は実らない。実る初恋もあるのだと思う。テレビの中ではそういうことばかりやっている。でもわたしの初恋は実らなかった。
 小学六年生のことだった。五年生だったかもしれない。好きな人がいた。いまとなっては好きだったのか、正直わからないことも多い。でも小学六年生は全力で恋をしていた。同じ気持ちを向けて欲しかった。全力で束縛しようとした。
 わたしには親友と呼べる友人がいた。その友人はどう思っていたの

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恋を知らないまま三十歳になった。

恋を知らないまま三十歳になった。

 恋を知らないまま三十歳になった。
 いや、知らないわけではない。遠い記憶には、人を好きになった気持ちが残っている。あのとき、友人に向けた強烈な嫉妬。あの体験がわたしの時を止めている。
 愛を知らないわけではない。愛は知っている。家族から十分すぎるほどの愛情を受けて成長した。家族を愛している。友人を含めた人間関係にも恵まれていると心底思う。わたし自身その関係を大切にしているし、愛している。
 でも

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