青井ヤエ

何かを言葉にすることがすきです。 写真や音楽もすきです。 いろいろすきなことはあります…

青井ヤエ

何かを言葉にすることがすきです。 写真や音楽もすきです。 いろいろすきなことはありますが、得意ではありません。 ぜんぶ不恰好だけど、やってみたくって初めました。 よろしくお願いします。

最近の記事

漫画「違国日記」を読んで

 タイトルそのまま。なんのひねりもない。  休職備忘録はどこにいったのか。いずこへ。  なんて、自分でもどうかなと思うが、書きたいときに書く。言葉を残す。この作業は誰のためでもない、自分のためだ。本当、びっくりするぐらい自分のためだけ。  自分のために、いまから言葉を、残す。 「違国日記」読書中  タイトルは結構前から知ってた。チラッと、ネット公開されている無料版を読んでいた時期もあった。でも、小さな画面の中だけではなんか物足りなくなって、指のかさつきを誘う紙媒体を買った

    • 仕事に行けなくなったアラサーの備忘録、1

      プロローグ挨拶する声、近付く足音。 出勤の気配。 物を挟んでみえる表情。 聞こえるため息。 表向きの声のトーン、その後に必ず続く陰口。 時折り異常に近付く距離と、突然飛んでくる尖った言葉。 何かが擦り減って、削られていく。 台風の日の風のように、突然吹いたり、やんだりするそれに、私は見事に振り回される。 一挙手一投足、エンターキーを叩く音や吐く二酸化炭素までが、すべてが、わたしの肌を刺して、かける言葉を奪う。 身体と心が竦んでいく。 聞きたい言葉が身体の中で行った

      • 「今年の目標」その心は、?

         毎年、なんとなくですが一年の目標をメモに書いていたりします。  でも全部達成できたことはほぼなくて。  できないとフラストレーションがすごいというかなんというか、「できなかったダメな自分」がのっしりくる感じであんまり良い記憶はないです、はい。  でも、何年か前から続けてる。  一体目標って何なんでしょうね?  なんの為にたてるものなんでしょうね?  わたしのメモを見返すと、やりたいこと、やらなければならないこと、やらなければならないと思っていること、いろいろ混ざってる。

        • 先日話を聞いたあのひとは、カオナシだったと思う。

               もちろん、シルエットのことではない。  それはそれで色々そそられる人もいらっしゃるだろうが。  まずは、わたしの話を聞いてほしい。 話を聞くということ  わたしは、ひとの話を聞くことが多い。  そういう職業なのか、ということはご想像にお任せする。  話を聞く、という行為は簡単そうにみえてとても難しい。  その「聞く」という行為だけですっきりすっかり終わるときもあるが、わたしの場合はそうでないことの方が多い。(わたしの聞き方に問題がある可能性については、ここで

        漫画「違国日記」を読んで

          たかがそれだけ。

           たかがそれだけ。そう思う人もいるだろう。  わたしもそう思う。  電波でやりとりする世界では、恋愛に果敢に挑み、失敗してもめげずに頑張る、そんな人たちの情報が溢れている。  わたしはダメだ。一回でダメになるタイプだ。  そんなわたしだからこそ、その数回は大きかった。ほんの数回の、その異性とのやりとり(しかも人数は二名)が。  なにもやってないけど、なにをやってもうまくいかない気がする。  傷つきたくないし、傷つけたくない。  嫌な自分になりたくないし、それを見てほし

          たかがそれだけ。

          大人になった。

           大人になった。社会人としても板についてきたように思う。それなりに経験は重ねた。恋以外は。  2回の勇気を出した。いや、もう少し出しているかも。  最初は年賀状だった。初恋にわたしは縋っていた。  メールアドレスを書いた。やりとりをするようになった。旅行に行くことになった。二人で。社会人一年目の夏だった。  恋のノウハウも何も知らなかった。一泊二日。期待していなかったとは言えない。期待していた。何に?関係が進んでいくことに。  でも進まなかった。  一緒の部屋で寝た。布団

          大人になった。

          初恋は実らない。

           初恋は実らない。実る初恋もあるのだと思う。テレビの中ではそういうことばかりやっている。でもわたしの初恋は実らなかった。  小学六年生のことだった。五年生だったかもしれない。好きな人がいた。いまとなっては好きだったのか、正直わからないことも多い。でも小学六年生は全力で恋をしていた。同じ気持ちを向けて欲しかった。全力で束縛しようとした。  わたしには親友と呼べる友人がいた。その友人はどう思っていたのか疑問は残るが、わたしは親友と思っていた。よくできる親友だった。なにがよくできる

          初恋は実らない。

          恋を知らないまま三十歳になった。

           恋を知らないまま三十歳になった。  いや、知らないわけではない。遠い記憶には、人を好きになった気持ちが残っている。あのとき、友人に向けた強烈な嫉妬。あの体験がわたしの時を止めている。  愛を知らないわけではない。愛は知っている。家族から十分すぎるほどの愛情を受けて成長した。家族を愛している。友人を含めた人間関係にも恵まれていると心底思う。わたし自身その関係を大切にしているし、愛している。  でも、愛と恋とはつながらない。  つながらないまま、三十歳になった。  メリークリス

          恋を知らないまま三十歳になった。