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それ、幻想かもよ!

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本当の自分とか幸せとか、そういうのって全部幻想かもしれないよ。
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2020年11月の記事一覧

チームワーク礼賛主義は、戦前の全体主義に似てとても危険

チームワーク礼賛主義は、戦前の全体主義に似てとても危険

「一人でいるのが好き」とか「仕事は一人でやりたい」とか言うと、「あいつはきっと友達がいない奴だ」とか「協調性がない奴だ」と、偏見の目で見て、変なレッテル貼りをする人がいます。

特に、大企業の中で、人事システムが最近「チームワーク礼賛」みたいな風潮になりすぎていないか?という危惧があります。

こういうことを言うと、「一人でできる仕事のレベルなんてたかが知れている。企業でやる仕事というものは必ずチ

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ネットの普及は、私たちを攻撃的にしてしまったのではないか?

ネットの普及は、私たちを攻撃的にしてしまったのではないか?

世界と比較すれば、日本の殺人率はとても低いものです。しかし、日本での殺人事件の過半数は親族間で起きています。そのうち一番多いのが夫婦間の殺人です。全殺人事件の2割は夫婦の間で起きています。

…と聞くと、「ああ、夫のDVの果てに命まで奪われてしまう妻が多いのだな」と思われるかもしれません。しかし、近年夫婦間殺人の被害者は夫の比率が上昇し、かつての3割程度からほぼ半々り比率にまで接近してきています。

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「男とはこうあるべき」を否定しているようで「男とはこうあるべきだと思わないでいるべき」という別の規範の強制

「男とはこうあるべき」を否定しているようで「男とはこうあるべきだと思わないでいるべき」という別の規範の強制

11/19は国際男性デーだったそうで…。

「一家の大黒柱であらねばならない」といった考え方による男性の生きづらさを考えようという動きが出てきた。

などと記事に書かれていますが、よく記事を読んでもわからないのだけど、男性の育児休暇取得のことばっかり書かれていて、それこそ「男は結婚して一人前だ」という前提のもとでなんやかんや議論されているようで非常に不愉快。「男っていうのは結婚して子がいるペニスを

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マインドフルネスとは、瞑想でも座禅でもない【禅を知らない日本人】

マインドフルネスとは、瞑想でも座禅でもない【禅を知らない日本人】

企業や自治体などで瞑想サロンによるマインドフルネスが人気だそうです。

一般の人の多くが勘違いしていると思いますが、そもそも、マインドフルネスは瞑想ではありません。今この瞬間に感じているこの感覚をそのままに受け止める。否定も評価も価値判断もしないということがマインドフルネスであって、実はそんなことは瞑想しなくてもできることなんです。ごはんを食べる、仕事をする、というすべての日常生活の中で感じられる

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ファミレスからファミLess時代へ。「ぼっち」から「ソロ活」へ

ファミレスからファミLess時代へ。「ぼっち」から「ソロ活」へ

独身市場なんて所詮マイノリティなんだからそこを狙ったって商売にならないとか言い出す人がいまでにいます。そういう人口動態に無知な方は放っておくとして、間もなく人口の半分は独身者になるのは必至です。

彼らの市場規模は、僕の試算では、もうすぐ100兆円市場になり、2035年には家族の市場規模を追い抜きます。それは、ソロ人口が増えるからという部分もありますが、逆に、家族人口が大きく減少するからでもありま

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赤ちゃんはみんな泣いて生まれてくる。笑顔にするのは大人たちの仕事だ

赤ちゃんはみんな泣いて生まれてくる。笑顔にするのは大人たちの仕事だ

生後間もない女児を殺害し、その遺体を公園に埋めたという痛ましい事件があった。警視庁は2日までに、母親で衣料品販売員の北井小由里容疑者(23)=神戸市=を死体遺棄容疑で逮捕した。容疑を認めているという。

こちらのニュースでは、「赤ちゃんがいると、わたしの夢がかなわないと思った」と供述していることなどが伝えられている。

この母親に対する非難の声も当然多い。決して、その所業を擁護する気持ちなど微塵も

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昭和流と切り捨てられる職場の行事の撤廃とは「恋愛や結婚の新自由主義化」

企業の新入社員や新任管理職などへの集団研修や、部署での飲み会など「参加したくない」という声も多い。かつては、企業では、運動会や文化祭、社員旅行などもありました。

そうしたものを「昭和の遺物」として古臭いもの、オールドタイプと切り捨てる風潮は多いのですが、そういった行動というのは、その時代にある種求められていたからこそ存在したのであり、今の価値観に照らして「無意味」なことでも、その時代にとっては「

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