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それ、幻想かもよ!

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本当の自分とか幸せとか、そういうのって全部幻想かもしれないよ。
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2018年7月の記事一覧

NHK「つながり孤独」は「つながってもいない」し「孤独」でもない。

NHK「つながり孤独」は「つながってもいない」し「孤独」でもない。

NHK「クローズアップ現代+」で取り上げられた「つながり孤独」について。

「つながり孤独」とは、ツイッターやFacebookなどのSNSが急速に普及するなか、“多くの人とつながっているのに孤独”を感じることだそうです。番組が作った造語でしょうか?

内容については、上記リンクが文字起こしになっているので、そちらを読んでいただければと思いますが、番組が言いたいことは、「孤独という病」みたいなものが

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互いに顔は知らなくても「ありがとう」が飛び交う社会がいいよね

互いに顔は知らなくても「ありがとう」が飛び交う社会がいいよね

東洋経済オンライン連載、公開しました。

今回のテーマは「可視化されない独身税問題」についてです。

独身男性の家計を圧迫しているものは何か?について、家計調査から明らかにしています。

ぜひ、ご一読ください!

かつて「独身には独身税を課すべきだ」なんてとんでもない議論もありましたが、既に独身税は課せられているようなものです。

言い方を変えれば、生涯独身であろうと、無子夫婦であろうと、働いて

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宇多田ヒカルの孤独と「安心な居場所探し」からの脱却

宇多田ヒカルの孤独と「安心な居場所探し」からの脱却

6月30日に放送された、宇多田ヒカルのNHK『SONGSスペシャル』は、とてもよかった。

ピース又吉との対談の中で話されたのは、彼女にとって「家族」というコミュニティが普通の人とは違ったものであったということ。

特に母親である藤圭子が本人曰く全く「油断ならない」というか、予測のつかない人だったらしく、彼女にとって、家族とは決して「安心なコミュニティ」ではなかった(だろうね~とは思ったw)。

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「所属するコミュニティ」から「接続するコミュニティ」へ

「所属するコミュニティ」から「接続するコミュニティ」へ

コミュニティについていろいろ考えています。

拙著「超ソロ社会」にも書いたように、地域・家族・職場といったかつての安心・安定した共同体がどんどん消滅しつつあります。社会学者バウマンやベックが予言した通り、「個人化する社会」が間近に迫りつつあるわけです。

では、そんな「個人化する社会」にはコミュニティというものは存在しなくなるのか?と言えば、そんなことはないのです。

コミュニティがなくなるのでは

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江戸の離婚「三行半」に関する大きな誤解

江戸の離婚「三行半」に関する大きな誤解

日本はずっと男尊女卑だと勘違いしている人多いんですが、そんなことはないんです。武士階級はいざ知らず、人口の9割を占めた江戸時代の庶民はきわめて男女対等でした。

そもそも夫婦共働きは当たり前だし、夫婦別財だったし。

例えば、離婚の際の「三行半」ってありますよね?

あれ、夫が妻に一方的に突き付けたものだと誤解していませんか?

いやいや、むしろ、愛想つかした妻の方から「さっさと三行半、寄こしな」

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「所属の安心」が生み出すのは、どす黒い「敵対者への排除」

「所属の安心」が生み出すのは、どす黒い「敵対者への排除」

本日発売の女性セブン7/26号の大型特集「平成婚のカタチ」にて、僕のインタビュー記事が掲載されています。

あの家田荘子さんと並びで掲載されていて光栄です。いろいろお話したんですがなぜか離婚の部分だけ使われていますw

ぜひ、お買い求めの上、ご一読いただければ幸いです。

この特集は、「平成もいよいよ終ろうとしている現代になって、昭和期のモデルであった普通の結婚のカタチが変わろうとしている」という

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「未婚vs既婚」「子なしvs子あり」等の二項対立論は不毛

「未婚vs既婚」「子なしvs子あり」等の二項対立論は不毛

NHK「ごごラジ!」出演終わりました。たくさんのメールやツイートなどをいただけたようで、ありがとうございました。

平日の昼間ネタとしてはヘビーな話題でしたが、誰もが考えていかないといけないテーマだと思います。

番組内でも言ったように、結婚しようがしまいがいつかは誰もがソロに戻るのです。生涯未婚の人も、結婚された方も、子どもがいる方もいない方も、全員がそれぞれの立場で「ソロで生きる」ことを自分事

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