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りすのよまい言、大きな木のうろの中から

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「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
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2022年7月の記事一覧

敗北感

敗北感

ー読解力勝負柳田国男著『遠野物語』ー。読了こそすれど、しばらくぶりに接する歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)に難儀し、書かれている内容については分かったような分かっていないような、そんな気分だ。日本を代表する作家・芥川龍之介は19歳でこの作品を読み、親友に宛てた書簡に「最近、柳田国男氏の遠野物語という本を読み、たいへん面白く感じた」と書き綴ったらしい。

読書は勝ち負けではない。ただ、どこか負けた気がし

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行き先選び

行き先選び

ーあゝ夏休み新型コロナウイルス感染症が再拡大している。ただ夏休みが迫る中、そんな動向に一喜一憂しているだけでは、折角の機会を楽しめない。どこに行くかどうやって行くかなど、先んじて決め、いつでも出発できるよう準備を整えておくことが大切だ。一年に一回あるかないかの大型連休のチャンス。これを逃がすわけには行かない。

"穏やかな刺激"

行きたいところは山ほどある。そのうちの一つが柳田国男著『遠野物語』

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邪魔者

邪魔者

ーあゝ夏休み近づく夏休み。行き先を決めたり交通手段を考えたり、いろいろすべきことがたくさんある。それを思うと、自然とワクワクしてくる。ただ、そこに水を差す邪魔者がいる。新型コロナウイルスー。感染者が再び増えており、この先が思いやられる。

広がる警戒感

NHKによると、23日夜時点で、新型コロナ感染者の数は全国で20万975人。これまで最も多かった22日の19万5000人余りを上回り、4日連続で

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あゝ夏休み

あゝ夏休み

ーりすの独り言周囲がソワソワし出した。夏休みを意識し、いつ休みを取ろうかとか、どこに出かけようかとか、多分そんなところだろう。もちろん、それは決して他人事ではない。折角の休み、仕事を忘れて心ゆくまで楽しみたいという気持ちは人一倍強い。だから、周りの落ち着かない様子を見て、こちらも気もそぞろだ。行きたいところは山ほどある。良い休日にしたい。

あゝ夏休み。今から楽しみだ。

殲滅戦

殲滅戦

ーりすの独り言どこに行っても蚊に刺される。いよいよ追い込まれた感があるわが夫婦。これ以上、蚊を好き放題にさせてなるものかと、一致団結して"敵"の駆逐に乗り出す。その瞬間は、あっという間に訪れた。奥さんが、血を吸おうと足に止まった蚊に渾身の平手打ち。圧殺された敵と、吸っていた血しぶきが足にこびりついていた。積年の恨みを晴らしたかのような鬼気迫る笑顔の奥さんがホラーだ。ただ、事態はこれで収束しない。

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贈る言葉

贈る言葉

ー2022年の"誕生日シーズン"現在、われわれ夫婦は"誕生日シーズン"の対応が真っ盛りだ。6月前半に母親、7月後半に父親がそれぞれバースデーを迎え、さらに8月早々に義母。おめでとうと言うと、母は「歳を取る。それが嬉しいことかは分かりませんね」と苦笑いする。それはきっと父、義母も、心のどこかで感じているかもしれない。気持ちは分からなくもない。

建て前のお話

クスッとするのは、父、母、義母、3人揃

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四面楚歌

四面楚歌

ーりすの独り言寝室に蚊。居間にも蚊。忌々しいことに、お手洗いにも蚊が飛んでいるのを見つけた。当然、殲滅しようと身構えるのだが、あっという間に姿を消す。わが家という"領土"は、いつの間にやら、蚊に浸食されている。そんな腹立たしい事実に愕然とする。

ドトールコーヒー

こんなときこそ、冷静さが大切だ。そんなわけで、蚊の相次ぐ侵入のせいで眉間にしわを寄せたままの奥さんを連れ、夕飯の買い物ついでに、それ

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トップガン

トップガン

ーりすの独り言わが家の寝室に潜んでいる蚊ー。今宵もわれわれ夫婦の血を虎視眈々と狙っているに違いない。夫婦揃ってしこたま刺されて以来2日が過ぎた。耳元に響く不快な羽音で目覚め、ようやくターゲットの姿を見つけるが、捕まえようとする指の間をひらりとかわし、再び姿を消す。なかなかの腕っこきだ。蚊の世界ではエースパイロット、いわゆる"トップガン"に違いない。

映画に感化されすぎか。とはいえ、次こそ駆逐して

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"モスキート・パニック"

"モスキート・パニック"

ーりすの独り言どこか痒いと思って腕の裏側を見たら、赤く腫れた1cm程度の膨らみが一つ、二つ、三つ。どうも蚊に刺されたようだ。足にも一つ、二つ。人の断りもなしに血を吸いまくりやがって。思わずイラッとしたが、隣でもっとイラッとしている人がいた。奥さんだ。八つ当たりか、家事のいろんな作業が普段に輪を掛けて荒々しい。寝る前も、姿を見せない蚊に刺されるのに怯え、どこかゆとりがない。"モスキート・パニック"か

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冷静な人たち

冷静な人たち

ー映画『トップガン・マーヴェリック』映画『トップガン・マーヴェリック』を観て印象に残ったシーン。個人的には、戦闘機同士のドッグファイト(空中戦)だ。ジェットエンジンの音、コックピットに響くロックオンされたことを知らせるアラート音など、実に臨場感がある。こればかりは、さすがに映画館の音響でなければ堪能できない。こんなシーンは父親も好きなはずだ。そう思ってこの作品を勧めると、「暑くて映画館に出かける気

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興奮冷めやらず

興奮冷めやらず

ー映画『トップガン・マーヴェリック』トム・クルーズ主演の映画『トップガン・マーヴェリック』を観て、一晩明けても興奮が収まらない。インターネットを通じ、この映画の解説ブログを読んだりメーキングストーリー動画を見たりと、"トム・クルーズ三昧""トップガン三昧"だ。これまでコロナ禍でエンターテインメント不足だったせいか、それともこの作品そのものの完成度が高かったせいか、いまいち判断しにくいところもあるが

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