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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#年下彼氏

この人しかいない

この人しかいない

昨夜、彼と大衆的な中華料理屋さんにご飯を食べに行った。
羽付きパリパリ餃子、こってり麻婆茄子、ぷりぷりエビマヨ…etcをほかほかの白米とともに頬張る。
夜に満腹になるまで食べる、炭水化物を摂る、なんてこと、以前は絶対にしてなかったけれど、最近は貴方と
「お腹いっぱい。美味しかったね」
と笑顔を交わしながら食べることの多幸感を優先してしまっている。

帰り道、彼が運転する車の中で、お互いの価値観につ

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貴方には勝てない

貴方には勝てない

彼とお出かけをした帰り道。
最近の仕事の悩みを相談した。
「仕事のキャパについて悩んでる。専科で関わっている学年だけ手伝うのも不公平だなと思って、色々な学年の頼まれごとを引き受けるようにしている。でも、『これって私がする仕事?』って思うことや、おざなりに頼まれることが増えてきてモヤモヤする。」

彼から返ってきた答えは、
「それは不公平感を生みだすシステムが悪い。そもそも管理職は、他の学年も時数を

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帰り道は信号の色が気になる

帰り道は信号の色が気になる

この三連休、彼が私の住む町まで泊まりに来てくれた。
一緒にコメダ珈琲で好きな本を読んだり、モンハンの実況を見ながらご飯食べたり、夜に散歩しながらマイナーソングイントロクイズをしたり。
特別なことは何もしていないけれど、格別に楽しい。
彼と居る世界にピントを合わせれば、こんなにも幸福なんだって改めて思う。
この時間が日常になればいいのに。

という訳にもいかず、それぞれの家に帰る時間。
「また三日後

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唯一無二のガラスの靴

唯一無二のガラスの靴

「人生で一番刺さった本」という帯の謳い文句が気になって手に取った、
『傲慢と善良』辻村深月 著
刺さった…刺さりすぎた……。
読んで感じたのは、彼との出会いって奇跡だなということ。

ネタバレになるため詳しい内容は伏せるが、この作品は婚活をメインテーマとしつつ登場人物の持つ”生きづらさ”を浮き彫りにしていく。

誰と会っても心が動かない。
贅沢言ってる訳じゃない。
ただ、"ピンとくる"人に出会いた

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今の彼と別れたら放蕩の旅に出よう

今の彼と別れたら放蕩の旅に出よう

4月から彼に直属の後輩ができるらしい。
新卒の女の子。
同じ課に、20代は彼とその女の子だけだって。

彼は浮気なんかする人じゃないって思ってる。
…けど、やっぱり心配。
彼は優しいし面倒見もいいし、その女の子も一番頼れるのは歳が近い彼だろうから。
女の子が好きになってしまうのではないかと。
彼の魅力がその子に知られるのではないかと。戦々恐々。
なにより彼が、遠くにいる私よりも、仕事の話ができて若

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女たちは本音を折りたたむ

女たちは本音を折りたたむ

何でも相談すりゃいいってもんじゃないんだなって思った。

前回の記事でも言及した、希望から外れた人事について悲しいって彼に言ったところ、
「組織だから仕方ない。与えられたポジションを一生懸命しないとね。」
との答え。
うん、その通りだよ。
その通りなんだけど、今、正論をぶつけられるのはきついんだ。
重々承知の上で貴方に言ってるわけで。
ただ、不安で悲しい気持ちを共有したかったんだよね。
という本音

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大口を開けて食べられる幸せ

大口を開けて食べられる幸せ

前回の投稿で、スマホを取り上げられたブチ切れババアになってしまっていた…。お恥ずかしい限りです。
何のかんの言いながらも、一番大切なのは彼。
感謝してるし、私なんかには勿体ない人。
可愛げ無いな、私。
あれぐらい笑い飛ばせばOK。
大したことない。
彼が私を傷つけたいはずないんだから。
そう思えるのは、ご意見をくださる方がいるからです。
皆様のお陰で、感情見切り発車特急で怒ることが無くなりました。

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私は求めない、これが愛よ

私は求めない、これが愛よ

「男性を依存させたいなら、お金と時間を使わせること」
何かの恋愛ノウハウ本の帯に書いてあった言葉。
そうかもしれないけれど、烏滸がましくて真似できない。
割り勘がいいし、予定を好きに入れてもらってもいい。何も与えられなくていい。
かといって、見栄えのいいご飯を作るとか気の利いたデートプランを考える等、こちらから与えることもできない。

私にできることは、肌触りのいいふわふわの毛布を貴方に多めに掛け

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目の輝きはどれだけ美しいものを見てきたかで決まる

目の輝きはどれだけ美しいものを見てきたかで決まる

題名はイタリアの諺だった、と思う。
ずいぶん昔に聞いたのに、旅をする度に今でも何となく思い出す言葉だ。



今週末、彼との初めての旅行。
前日のパッキングの時からウキウキしていた。
出発の朝、早くから運転してくれる彼にせめてもと、最近お気に入りのプレミアムガーナと温かいお茶を用意。
運転中、2人で甘いお菓子をつまみながら、流れる景色を眺めたり好きな音楽を流して感想を言い合ったりする時間が既に楽

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偽善者だから結婚したい

偽善者だから結婚したい

もうすぐ私の誕生日。
彼が何やらコソコソ用意してくれている。
絶対にどんな物か言ってくれないけど、旅館を取ってくれるなど、気合いが入っている様子。
それは光る物ですか?指にはめる物ですか??とアキネーターのように聞いてみたい。
まあ、慎重な彼が私に何も聞かずに進めるわけない。期待しないこと。

誕生日と言えば苦い思い出がある。
「一生物のプレゼントをあげるよ。」
と笑顔で言ってきた元彼。
もう2年

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沈黙は相手を慮る時間

沈黙は相手を慮る時間

即答するとろくな事にならない。
それを改めて痛感した。

彼との他愛もない会話の中で、
「うちは親戚付き合いとか多いんだけど、○○ちゃんはどう思う?」
と聞かれた。
親戚付き合いから縁遠い私。
正直、緊張するし積極的にお付き合いしたい訳じゃない。
でも、きっと私と将来を考える上で彼にとって大切な質問な気がする。
早く答えなきゃ…!
咄嗟に出た答えは、
「うちの親戚は女は座れないみたいな雰囲気あるか

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貴方はすぐに写真を撮りたがる

貴方はすぐに写真を撮りたがる

でも私はそれを嫌とは思わない。だって写真になっちゃえば、いつでも新しい状態のまま思い出をとっておけるじゃない。
(題名の言葉を聞いて、ある歌が思い浮かぶ方と音楽の趣味が合う。)



彼は何でも写真に撮りたがる。
ツーショット、2人で散歩している時の田園風景、道端に居た猫、特に多いのは私が作ったご飯。

「ご飯の写真で思い出を振り返りたいんだ」と笑顔で言う貴方。
どんなご飯も美味しいと褒めてくれ

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クリスマスは待つ時間が一番楽しい

クリスマスは待つ時間が一番楽しい

クリスマスが好き。
お店に並ぶ可愛らしい雑貨、色とりどりのお菓子、イルミネーションで輝く街並み。
雰囲気だけで心が踊る。

今年は彼と過ごす初めてのクリスマス。
お家でご飯食べるだけだけど、どうせなら少し凝りたい。
100均とかでクリスマスグッズ買いに行こうかな…でもクリスマスにしか使えん物を買うのもな…でもクリスマスっぽくテーブルコーディネートしたいしな…。
ぐるぐる悩んだ末、
「よし、作るぞ。

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過去を捨ててから前へ進みなさい

過去を捨ててから前へ進みなさい

やばい。
見られた。
元彼が置いていった
”男性のみが持つそこにあるはずの無いもの”。

いつもは触らない荷物を入れるカゴ。
彼の前でガサゴソ探し物をしていたとき、現れた”例のもの”
あ、やばい。と思ってすぐ隠したけど恐る恐る見上げると固まっている彼。
明らかに”例のもの”があった所を見つめている。
咄嗟の言い訳も思いつかず、
二人の間に流れる冷たい沈黙。
これが男物の服やパンツなら、
「防犯のた

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