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沈黙は相手を慮る時間

即答するとろくな事にならない。
それを改めて痛感した。

彼との他愛もない会話の中で、
「うちは親戚付き合いとか多いんだけど、○○ちゃんはどう思う?」
と聞かれた。
親戚付き合いから縁遠い私。
正直、緊張するし積極的にお付き合いしたい訳じゃない。
でも、きっと私と将来を考える上で彼にとって大切な質問な気がする。
早く答えなきゃ…!
咄嗟に出た答えは、
「うちの親戚は女は座れないみたいな雰囲気あるから、そんな雰囲気だと付き合いたくないかな。」
回答が重すぎる。質問からもズレてるし。自分でも何故自分の親戚を引き合いに出して言ったのか意味が分からない。
全然嫌じゃないよ。って一言でよかったのに。

案の定彼は、
「うちの親戚にそんな嫌な感じの人はいないよ。」
と少しムスッとしながら答えていた。
彼は自分の家族や親戚のことを大切に思っているから、私の言い方は凄く彼にとって嫌な感じに聞こえたと思う。
どうしよう。彼に失望されたらと思うと怖い。


今度からは、答えるのに迷う質問ほど、直ぐに答えるのではなく立ち止まって考えるようにする。
「その質問どういうこと?」って質問の意図を確かめるようにする。
余計なことを言わずに一言で答える。
相手の質問を繰り返したり、ちょっと考えるから待ってね等言ったりして、答えるまでの時間を生み出す。

直ぐに答えなきゃ失礼だと思っていた。
迷いや沈黙は悪だと思っていた。
でも、沈黙は相手を慮り、最善の答えを探す時間なんだ。
大切に思うからこそ、相手の心に心ある言葉を届けたい。
貴方のための言葉を吟味しよう。
言葉は怖い。一度相手に渡してしまったら取り消せない。

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