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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#創作大賞2023

おひとりさまの達人【#元気をもらったあの食事】

おひとりさまの達人【#元気をもらったあの食事】

おひとりさまが得意だ。
映画、居酒屋、カラオケ…etc
どこにでも一人で行ける。

中でも、定食屋さんに行くのが一番好き。
子どもの時から大好き。
お安いところだとなお嬉しい。

金曜日、仕事が終わって帰る。
「よしっ!」
コンタクトを外し眼鏡をはめ、ジャージに着替える。
これが私の正装。
金曜日の夜、世間では華金と言われるが、
私は一人で近所の定食屋さんへ行く。

二十代前半は、毎週のように呑み

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「手」を感じるご飯

「手」を感じるご飯

一人暮らし。
仕事が終わったあと、冷たいコンビニご飯を黙々と食べる。
…味気ない。
詰め込むだけの惰性飯。
作った人の「手」が思い浮かばないような食事。
そんな時、昔のことを思い出す。



小学生の時、
母に1000円を渡された。
「これで何か食べて来て。」
お金を渡されたのは初めてで、不安で胸がぎゅっと掴まれたような気持ちになった。
「どうしよう…?」

母は、父と喧嘩するといつもそう。

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不器用な人

不器用な人

私の母は不器用な人だ。
自分の思いを言葉にするのが苦手。
弟や父と喧嘩すると、物に当たり、あらゆる罵詈雑言を吐き散らかす。
喧嘩した後はひたすら無視。
父とは今、3年以上まともに話していない。
そして、家事を放棄する。長い時で数ヶ月。
子どもの時から、そんな母の地雷源を踏まぬように細心の注意を払って生活してきた。



ある日、弟と母が喧嘩した。
弟が悪い部分もあるが、そこまで?と思わされる剣幕

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曖昧に愛し合って、鎖で繋がっている

曖昧に愛し合って、鎖で繋がっている

「母という呪縛 娘という牢獄」
齋藤彩 著
読了。

《あらすじ》
母を殺した娘は、ツイッターに、
「モンスターを倒した。これで一安心だ。」
と投稿した。18文字の投稿は、その意味するところを誰にも悟られないまま、放置されていた。
母と娘――20代中盤まで、風呂にも一緒に入るほど濃密な関係だった二人の間に、何があったのか。
公判を取材しつづけた女性記者が、拘置所のあかりと面会を重ね、刑務所移送

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アラサー独女白書

アラサー独女白書

皆様こんばんは。
アラサー独身女性一人暮らし歴5年目の本野と申します。
一人暮らしも長くなるとですねやっぱり”現実的"になってくるんですね。
洗濯物なんて畳みません。
「畳む時間が勿体ない。効率化だ!」
なんて言いながら、毎朝洗濯物の山から靴下の片方を捜しています。
本末転倒じゃないか。
さてさて、今回はそんな独女の一人暮らしの現実を皆様に御報告させていただきたく存じます。



初めての一人暮

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一人が好き。でも独りは嫌。

一人が好き。でも独りは嫌。

A型あるあるでよく聞くタイトルの言葉。
言い得て妙だな。
私は「おひとりさま」が大好き。
一人居酒屋、一人映画、一人旅行。
休みの日ぐらいは一人にしてほしい。

人と会うと、帰った後の自己反省会がしんどい。あの時言った言葉は、嫌な思いにさせていないだろうか?あの子に比べて私はなんて駄目なんだろう…etc
一人でいれば自分を嫌いになることもない。

でも、独りぼっちは嫌なんです。
誰もいない家の中に

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血が繋がってたって一緒にはいられない

血が繋がってたって一緒にはいられない

母親からこの時間に電話がかかってきた。
「今度いつ帰ってくるの?」
ああ、また弟と喧嘩したのかな。
私に帰ることを求めるのは愚痴を聞いて欲しいとき。
お盆らへんかな、と伝えると
「一ヶ月先なの?!もう帰って来なくていい!」
と電話を切られた。

極端な人だ。
つくづく一緒には暮らせないな、と思う。
私今年27歳になるんだよ。
仕事もあるし、距離も遠いんだから簡単には帰れないよ。
いつまで私に依存し

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田舎のゲストハウスは最強のパワースポット

田舎のゲストハウスは最強のパワースポット

最近気持ちがささくれだっていたので、
遂に「現実逃避行」を決行した。

本日のお宿は、前々から気になっていた近場のゲストハウス。

緑豊かな風景に、入る前から癒される。
古びた建物の外観も趣深い。

中に入ってみるとびっくり。
一泊1万円する旅館のような高級感。
(実際は朝食付き4500円)

入った瞬間から、「当たり。」と思う宿なんて滅多に無い。
でも、ここはそう思わされた。

客室に案内されて

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敢えて伝えない愛

敢えて伝えない愛

彼氏が他の女性と二人きりで、隣県へ登山に行った。

これだと語弊があるかな。
大学の時の友だちの研究を、お手伝いしに行っていたらしい。
お願いされたんだって。
それでわざわざ隣の県の山まで行って、一日中お手伝いしてたそうな。
彼から「帰り着いたよ。」と返信が来たのは、夜7時過ぎだった。
そして、お友だちが撮ったであろう写真も一緒に送られてきた。
2つ並んだシャベルの写真。
お昼を食べた山荘の写真。

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悲しいけどこれが私の全て

悲しいけどこれが私の全て

昨日の投稿を改めて見ると
「自分はなんてつまらない人間なんだ…。」
と情けなくなった。
無知の知を唱えたソクラテスのように、自分の姑息さを知っているだけ少しはマシなのかもしれない。まあ、直接言った訳でも態度に出した訳でもないし。(などなど言い聞かせないと自己嫌悪で潰れる)

他人は変えられないのだから、私の受け取り方を変えないと。
自分の器が狭いから、色々な人の在り方を許容できない。もっと沢山の人

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わたしになれない あなたになれない

わたしになれない あなたになれない

私になれない 貴方になれない
真っ黒に塗りつぶされている。

なりたい自分になりたい。
でも思うようには生きられない。

言わない貴方のようになりたい。
真っ白に塗りつぶしてよ。

なれない自分にすらなれない。
なれない貴方にもなれない。

なれない何者にもなれない。

カプチーノ

カプチーノ

お察しの方もいるかもしれないが、最近の私はすっかり恋愛脳になってしまっている。
一言で表すとパッパラパー。
彼氏ができるとポエマーになってしまう自分が恥ずかしい。
でも気持ちは抑えられないのです。

今日は急遽彼が会いに来てくれた。
昨日は病み散らかしてたのに、一気に元気になった。
結局、寂しかっただけなのね。

会っている時、会った後も幸せで、ずっと笑っていた。純粋に楽しかった。自然体で全然疲れ

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私の心は無駄になる

私の心は無駄になる

私がいくら
「好き」「会いたい」「かっこいい」
と好意を口にしても、決して同じ言葉で返してくれない彼。無視されることも多い。
心が極狭な私は、
「なんか、無駄になっちゃったな。」
と思ってしまう。
だって、言葉も気持ちも返してくれないなら意味ないじゃん。
書いてて恥ずかしくなるほど幼稚だ。

でも、軽率に甘い言葉を口にしない彼に誠実さも感じている。
「数少なしは心深し」と華道でも言われるが、
口数

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貴方に逢って触れて確かめたい

貴方に逢って触れて確かめたい

彼の住む街まで会いに行った。

…口の横に歯磨き粉付いてるなぁ。笑
鏡とか見ないのかしら。
でも、格好はいつもよりお洒落。
聞くと二人とも会う前日に新しい服を買いに行っていて笑った。
いっそ一緒に買いに行けばよかったね。

和やかな雰囲気でお昼ご飯を食べ、帰ろうとした私に、
「𓏸𓏸ちゃん、少しお散歩しない?」
と誘ってくれた彼。
ちゃん付けしてくれる人とは長く続いたなぁ。私独自の統計学。
呼び

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