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テュル活マガジン

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テュル活とは、テュルク的活動のこと。「日常に、ほんの少しテュルクがあると、少しだけ幸福感が増す。」という趣旨でやっている、趣味と実益を兼ねたライフスタイルともいえましょう。 こ…
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2024年1月の記事一覧

『星の王子さま』ドキュメンタリー番組を見ての感想など

『星の王子さま』ドキュメンタリー番組を見ての感想など

昨晩、久しぶりに見たいテレビ番組があったのでそれを視聴していました。

期待通り、大変面白い内容でした。同書の多言語翻訳に時間とお金を使っている身からすると、番組の最後の一言にぐさっときましてね。正確な言葉はメモしていないのですが、同書が500以上の言語に翻訳されていることを紹介したうえで、でもその数字が好きなのは大人のほうだからね、という一言。何冊集めたかとか、今後何冊まで増えるかとかそういうこ

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【テュル活日記】朝からヤバいものを見てしまった

【テュル活日記】朝からヤバいものを見てしまった

イランに行ってみたいという話ばっかりしていたような気がする1月ですが、タブリーズあたりで話されているアゼルバイジャン語のことを考えているうちに、待てよイランのテュルク系言語といえば、カシュカイ語(カーシュガーイー)もあったなそういえばということにふと考えが及びまして。で、トルコで以前詳しい文法解説がついている、ラテン文字転写版の翻訳書ならすでにトルコの書店から入手できていたのです。ですがね…

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【短信】宮川創さんへ(+α)

昨日、とある方のツイートが界隈で軽くバズっておりまして…

これを受けてだと思われますが、国語研の宮川さんが私にこんな無茶ぶりをしてきたんですけどもね…

いやいや。冗談言うたらあきまへん。ツイッターのほうでもリプライしましたけど、一人じゃ身が持ちまへんわ…戸部実之氏じゃないんですから

冗談はさておきまして。
ミームの元ネタは、こちらの新刊本のようですね。

いやあ~。たしかになかなか意欲的な企

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「表紙ミスプリ事案」への雑感

「表紙ミスプリ事案」への雑感


先月末、慢性のLPP収集癖がまた発動してしまいましてドイツの例の会社から日本語訳の『星の王子さま』を購入した話をここで書いたことがありました。

年が明けまして今月、5日ほど前に上記注文の本が届いたのですが、裏表紙を見ますとなんと日本語になっているべき引用文の箇所が、別の言語(具体的には中国語になっていました)になっていたことに気づきました。

正直なところ、それに気づいた瞬間はけっこうがっくり

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【告知】また春からトルコ語やろうぜ

【告知】また春からトルコ語やろうぜ

2024年度も、4月からTUFSオープンアカデミーでトルコ語講座の受講生を募集していただくはこびとなりました。

初級Iは1からスタートする方向け。もう一つ、「初中級I」クラスも受講生の方を募集します。

いずれも市販で入手可能な教科書をベースに講座を進めていく予定です。
講座の詳細はリンク先のページをご覧ください。

初級Iは毎週火曜日19:30-21:00, 初中級Iのほうは同木曜日19:30

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いまだ1500、道は険しい

いまだ1500、道は険しい

もう一昨年の話になると思うとややビビるのですが、2022年の夏に東京で開催されたアゼルバイジャン語研修に関わる諸々いただいた仕事のことをたびたびここでも言及してきました。

で、練習問題をつけて主に文法の解説をしている教科書を共著で作成した際に、巻末に教科書に登場した語を中心にリストを作成しました。少なくともその文法解説のテキストブックの中にある語だけでも参照できないとなにかと不便だろうと思ったの

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【ご恵贈御礼】日高晋介『ニューエクスプレスプラス ウズベク語』(白水社、2024年)はガチのエクスプレスだった

【ご恵贈御礼】日高晋介『ニューエクスプレスプラス ウズベク語』(白水社、2024年)はガチのエクスプレスだった

昨日、郵送にて著者氏よりご恵贈賜りました。Katta rahmat!

まだざっくりとではありますが、さっそく拝読いたしました。一通り目を通した個人的な第一印象は、相当がんばって文法項目を詰め込まれたなということです。「ニューエク」でこれだけの内容を詰めたのは相当意欲的というか、1冊でできるだけ多くの内容を伝えようとしたのだろうなという感想を持ちました。著者の日高氏が同意するかどうかはわかりません

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壮大なる地味な(2つの)計画

壮大なる地味な(2つの)計画

アゼルバイジャン語の小さな語彙集を以前言語研修の際に作成していたのですが、これと別にnoteで展開していた単語集を組み合わせる形で、表計算ソフト(Microsoft Excel)に入力しなおしてデータベースにしようと思っています。エクセルに入れといたら汎用性が高くなると風のうわさで聞いたので…

長崎の地元のことばも同じようにしようと思っていて、壮大なる計画が2つ同時に始まってしまった感はあります

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来年は本気出す:言語学フェス2024に参加してきたょ

来年は本気出す:言語学フェス2024に参加してきたょ

本日は言語学/語学な1日でありました。よきですね。よきでした。

言語学フェス2024は、本当なら何か発表したかったのですがね…申し込みの時期にいろいろと雑用が立て込んでしまいまして、ネタを考えているうちに締め切りに間に合いませんでした。やるやると言っておきながら、力及びませんでした…。

とはいえ、単なる聴衆として参加しただけでもいろいろ刺激になりまして大変ありがたいことでした。途中ペルシア語の

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書棚への執着と諦念

書棚への執着と諦念

Twitter、および月刊誌である『本の雑誌』というのは非常に目に悪いものでして、人の自宅いっぱいに設置された本棚、および並べられた書籍の数々を見るとその財力と環境に羨望のまなざしを向けるほかにすべがありません。

今朝でしたか、Twitterで「岩波文庫が全巻揃っている家」なる概念を目にしてしまいましてね…。

そのせいで自分の中の何かを刺激されてしまったようで(もっとも、岩波文庫は自分の嗜好と

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イラン行きの航空券ェ…

イラン行きの航空券ェ…

格安航空券検索サイトで、秋ぐらいに日本からイランへの往復のチケットがどれくらいなものかなと思って調べてみているのですが、さすがにそこそこのお値段がするみたいですね…想定をはるかに超える、とまではいかないにしても、あーやはりそれくらいはするよねえ…という。

むしろイスタンブル往復のほうが、テヘラン往復よりも半額近く安いみたいです。
いや、そりゃトルコもね…行くべきではあるんですけど…優先順位的にど

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年度末「テュル活」決算の時期が来てしまった…

年度末「テュル活」決算の時期が来てしまった…

ハイもう、表紙の写真の通りです。積み上がった本は、来月、再来月に開催予定の各種年度末研究会に向けて使用する本たちであります。

対象は写真の通り、アゼルバイジャン語にする予定です。小説とか料理のレシピ本とか、関係あるの?と思われる方は多いでしょう。かく言う私自身もとりあえず例文探しに本棚から引っ張り出しただけで、どれくらい利用できるかは自信がないのですが。

まあしかし、実際のテキスト、実際に耳に

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【ペルシア語学習日記】ようやく半分到達したのでここまでの感想をいくつか

【ペルシア語学習日記】ようやく半分到達したのでここまでの感想をいくつか

昨年末ごろからペルシア語学習の話が多くなっておりまして大変失礼をしております。昨晩、ようやく『ニューエクスプレス ペルシア語』が第10課および練習問題5(2課ごとに練習問題がついているのがニューエクのパターンですよね)まで終わったので、週始めの月曜日の朝からその喜びをみなさんと共有したく、まだ道半ばながらここまで来た時点での感想などを二、三点書き残してみたいと思います。

ようやく文字を書くのが楽

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【ペルシア語学習日記】『ハンドブック』さまさまだなオイ

【ペルシア語学習日記】『ハンドブック』さまさまだなオイ

鉄は熱いうちに打て、と昔の人はおっしゃっておりますが、今現在相対的にモチベーションの高いのがペルシア語の勉強で、ペルシア語がアツいうちに…と言いながら(ペースこそ相変わらず遅いですが)、なんとか『ニューエクスプレスペルシア語』も第9課までやってきました。

勉強としてはまだ入門書の1周目ですから、実際に例文などを書写しながら頭の中に入れようとしているだけの段階ということでまだすべてが身についている

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