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【ペルシア語学習日記】『ハンドブック』さまさまだなオイ

鉄は熱いうちに打て、と昔の人はおっしゃっておりますが、今現在相対的にモチベーションの高いのがペルシア語の勉強で、ペルシア語がアツいうちに…と言いながら(ペースこそ相変わらず遅いですが)、なんとか『ニューエクスプレスペルシア語』も第9課までやってきました。

勉強としてはまだ入門書の1周目ですから、実際に例文などを書写しながら頭の中に入れようとしているだけの段階ということでまだすべてが身についているわけではないのですが。

今現在の状態もまた、習得のプロセスとして大事な段階にあるのです。少なくとも自分は、そのように自覚しています。
まだぱっとペルシア語が口には出せない現状ですが、まあ今後見といてください…というノリで進んでいきたいところです。


で、この第9課より少し前あたりから動詞がちらほら出てきているのですが、動詞語幹の話をなかなかしてくれないのはどういうことなのだろうか、というので少し引っかかっていました。

トルコ語をはじめとするテュルク諸語であれば、語学として展開するのであればまず動詞語幹の話からするところなのだけど、ということがどうしても頭に浮かんでしまうのです。

そのほうが現在・未来・過去…と何種類かある動詞の活用(つまり、動詞のさまざまな語形)の話をするのに便利ということがあるので…で、これはおそらく、あえて語幹の話をしない事情が何かあるんだろうなと思って、かねてよりもしもの時のためにと入手してあった、同じく白水社の『ペルシア語文法ハンドブック』(吉枝聡子著:2011年.ISBN: 9784560085691)を本棚から取り出しまして…

ね?だから、すぐ読む本ではなくとも、とりあえず入手しておくというこの行為がいかに後で役に立つかっていう話なんですよね!昔購入していたオレ、ナイスすぎるという気持ちです。自画自賛したい。

気になっていたペルシア語の「現在形」の説明がこれ以上なくわかりやすく明記されていました。

不定詞から規則的に作ることができる過去語幹とは異なり、現在語幹は、不規則な形をとることが多いため、それぞれの動詞について、現在語幹を個別に憶えなくてはなりません。

吉枝聡子 (2011)『ペルシア語ハンドブック』.東京:白水社.p.67.

ハイいただきました。ペルシア語現在形は不規則語形をそれぞれ覚えないといけないという予告!

不規則語形なんて言葉、いつぶりの響きでしょう。そうですね…18歳からほぼテュルク諸語しか扱ってこなかった自分にとっては、まさしく中学校英語以来の響きです。

英語だと不規則変化をするのは過去形あるいは過去分詞あたりだったでしょうが、ペルシア語の場合は現在形のほうこそが不規則変化ということになるわけですか…

これはテュルク諸語に慣れ親しんだ身としては、なかなかに刺激的っすわ…ということで、現在形は頻繁に使いそうな動詞の現在形だけでも早めに覚えるようにしましょう。なに、私自身はペルシア語の試験を受ける身分でなし、その点は気楽なものです(だが外大ペルシア語学科のみなさんはがんばってね!!)。

いやあそれにしても、こういう時に全体的な記述をしてくれている、いわゆる参照文法的な本の存在は本当にありがたいです。まさしく『ハンドブック』さまさま。著者の吉枝先生はまさにその外大ペルシア語の先生なのですか。どなたかお知り合いの方がいらっしゃったら、ぜひ私という一読者が心から感謝していたとお伝えいただけるとうれしいです。

この白水社の『ハンドブック』シリーズ、『トルコ語』もありまして、我らが(←)林徹先生のお仕事であります。トルコ語のほうは、最近新版が出たばかりですね。こちらももちろん、(旧版ですが)手元にございます。何かあったら参照してみる貴重な文献の一つです。

ということでペルシア語。動詞の話、面白そうやないですか…
とりまここまで来たんだから、ぜったい完走するやで!

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