#エッセイ
「わたしが」書くことに意味があるので、自分でこの人生を選びました。
三十数年にわたり構築されてきたわたしの世界は、たくさんの思考や具体化されていない「何か」で溢れ、底の方は黒く淀んで澱が沈んでいる。
絵やファッションなど一目でわかる方法でその世界のありさまを訴えるには、あまりに混沌としている。それでは表面的なことしかすくい取れていないといつしか感じるようになっていた。深く潜り、そして沈殿する澱を取り出して浄化してゆくには、どうしても言葉がいる。
わたしは余すこ
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紫陽花をよく見かける季節になった。紫陽花は、梅雨時に咲く。あの、花のように見えるのは萼にあたるところで、中心部の小さいのが花らしい。ほんとうは。
でもどうしても萼に目が行く。萼を愛でてしまう。
最近目にした紫陽花で、可愛い星形のがあって。去年の母の日には、それを丹波篠山市で一人暮らしをしている義母に贈った。
花好きの義母は喜んで受け取ってくれて。庭に植え替えると言っていたが、今年も星形の綺麗