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日々

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人って日々感じていることが本当に様々。 だからこそ、他人の考え方に感心したり 共感できれば少し嬉しくなったり。
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#大学生

東京、午前3時の空気感。

東京、午前3時の空気感。

それは物語が生まれる時間帯だと思う。東京に住んでいるときは学生だったのもあって、よく深夜に街を出歩いた。都会の夜は眠らないなんて言うけれど、それは一部の街だけだと思う。僕が住んでいた八王子や多摩のあたりは、信号だけ切り替わる閑散とした道路を目にすることがほとんど。これは深夜3時くらいの話である。この時間がとっても好きだった。付近にはいくつかの大学があるエリアに住んでいたこともあって、家の近くの公園

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夢がなければ宝くじを買って

夢がなければ宝くじを買って

幼い頃、おばあちゃんがよく宝くじを買っていた。

「ちぇっ。ぜーんぶハズレ。きやくそわるう(東濃弁:気分が悪い)」

「なかなか当たんないね」

「おばあちゃん何回買っても当たんないよ」

「こっちも削っていい?」

宝くじを削ることは大好きだったけど、本当に当たるなんて思っていなかった。初めて5000円が当たったときも、さほど嬉しくはなかった。何とも現実的な子供時代。さすがに当たったときくらい喜

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怪盗観覧車

怪盗観覧車

昨日、東京での一人暮らしが終わった。大学入学と同時に上京し、一人暮らしが始まった。

あれから、4年。引越し作業を済ませ、何もなくった部屋を見ていろんな感情が込み上げた。

これを書いている今だって、昨日のことを思い出すといろんな感情が脳内をめぐる。それについてはまた別の機会に話したい。

今日は、引っ越しを終えて実家に帰るまでの車の中で感じたことを、ここに綴りたい。





部屋に忘れ物が

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炸裂、17歳女子高校生視点

炸裂、17歳女子高校生視点

先日、大学生活最後のバイトを終えた。今日は制服を返しに行くことに。

「Hさん(社員)、お世話になりました」

「おう。来週飯行って最後だな」

「はい。楽しみにしてます」

「来週はO さん(女子高生)も来るらしいぞ」

「あ、そうなんすか!あんま話したことないので楽しみにしてます」

「ちょうどいいや、Oさん今日はもうあがりだからその辺まで送っていけ」

「了解でーす」

というような流れで、

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一人暮らしを考えている皆様、私に5分ください。

一人暮らしを考えている皆様、私に5分ください。

今日、友人のインスタグラムを見ると引越しの作業をしていた。私も約1週間後に引越しを控えている。

大学入学や就職、転職、転勤など、一人暮らしを始める理由は様々であると思う。私は大学入学と同時に上京したため、そのタイミングで一人暮らしを始めた。

そして、今月で一人暮らしを始めてちょうど4年。”一人暮らし”という選択をしたことに一切の後悔はないが、物件に関しては「もっとこうするべきだった」という後悔

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真下から見える東京タワーに「いつでも行けるか」と告げたあの言葉は別れの合図だった。

真下から見える東京タワーに「いつでも行けるか」と告げたあの言葉は別れの合図だった。

先日、京王線橋本駅から新宿方面の電車に乗った。その日は、友人の家に泊まっていたため、スマホの充電をするのをすっかり忘れていた。

幸い、数十分乗るだけだった。窓の外でも眺めながら帰ることにした。ちょうどその日は、進行方向の右側に背を向ける形で乗車していたのが、「あれ?」となった。

「嘘でしょ、こんなにも山見えるの」

八王子に住んで4年。住み始めた頃から「ここって本当に東京か?」なんて疑問を持ち

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私がデリバリーのバイトを続ける理由

去年の8月に新しいバイトを始めた。ピザのデリバリーだ。始めた理由は二つあって、一つは新型コロナウイルスの影響で、元々やっていた飲食店のバイトのシフトに入れなくなり、お金に困ったから。もう一つは友人に紹介してもらえたからだ。

とっても単純な理由で始めた、デリバリーのバイト。

でも始めてみると、これが案外楽しい。

小さい頃から知らない街をあてもなく歩くのが好きだった。「うわ、この家すごいなあ」と

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