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「サブカルチャー」はなくなった。個々が「メインカルチャー」を持つ時代。「つなぐよ」は、なぜ、「ロゴ制作とストーリー発信」を一緒にやるのか?? 文化と付加価値。

お気づきだろうか。近年、「サブカルチャー」という言葉をあまり聞かなくなった。

「“サブ”カルチャー」は、「“メイン”カルチャー」があって成り立つ。「メインカルチャー」とは、「国民的で、王道で、誰もが知っている文化」。それ以外に位置する、アンダーグラウンド。それが、「サブカルチャー」“だった”。そう、“だった”のだ。

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◎ “自分だけが知らない”と恥! 「国民的メインカルチャー」が存在した時代。


1990年代。音楽。オリコンランキング、トップ1位〜10位に入る曲。これを知らなきゃ、学校のクラスでは恥をかいた。会話にも入れない。その頃、私は中学生だった。ちなみに、初めて買ったシングルCDは、「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜」である。

中学生の私。テレビ・雑誌を血眼で見まくっては、「これが世の中で流行っているんだ!」という情報を仕入れ、いち早く、取り入れていた。通っていた男子校では、テレビの「めちゃイケ」ブーム。これを見て、翌週の月曜日に友人と必ず談義する。そんな日々。

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高校生に入る。「あえて、ちょっと横にズレる」ことって、カッコいいんじゃないか?? そんな感情が芽生える。

聴く音楽も、J-POPからやや離れ、渋谷系や青春パンクロック、SKAやインストバンドといった、インディーズにはまっていった。

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合コンにいった時。舞台はカラオケ。私の家系は、大の音痴ということもあり、“カラオケ”は”処刑台”に見えて仕方がなかった(誰も聴いてない場で歌うことは好きだ。デザインワークをしながら、良く歌う。それができるのも、1人で進行できる作業場ゆえ)。

合コン中、“女性に飢えている状態だと不思議とかわいく見えてしまう”相手陣からの声。

「永井くんも、何か歌いなよ〜」

死の宣告である。いや、オレはいいよ……という表情に対し、空気読めよという無言の圧。どうにでもなれと、「ガガガSPの卒業」を歌う。全員、呆気にとられていた。

ザ・J-POPがメインカルチャーな世の中で、インディーズ曲をチョイス + 大音痴のミックスジュース。BOYS & GIRLS が「?????」となるのも無理はない。響く確率からすりゃ、博打みたいなもんだ。合コンが終わった後の反省会にて、

「いや、あそこで歌うのはラルクでしょ……」

と言ってきた、前髪伸ばしのS! おい! 貴様!! いま考えたら、君の言ってたことは間違えてなかったよ。その時代とその環境を考えたら……。

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そうなのだ。「認知・流行」として、「圧倒的支持のある『メインカルチャー』」が存在する時代。「この『メインカルチャー』が好き!」と声高にいうことは、共通項や話しをきっかけを探るのに最適だった。「あのテレビみた? あの曲聴いた?」

逆に。「ひょっとしたら、自分しかハマってないだろう『サブカルチャー』」を、人に話したり、アピールするのは、本当に恐怖だった。「え? お前、こんなん聴いてんの??」……クラスの人気者たちに失笑される恐怖。

ゆえに、何かの偶然で、「自分だけが知っているハズの『サブカルチャー』」を直接、誰かと共有、分かち合えた時は、そりゃあもう、嬉しかった。男でも女でも。

あれだ。ゾンビだらけになった絶望の街で、生き残った人間を見つけたような喜び。あの感覚に近い。


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◎ “皆が知らない”を“伝える”のがクール! 「個々のメインカルチャー」の確立。


時は流れ、2018年。現代。

今まで「メインカルチャー」とされていた、「誰もが知っている」、オリコンランキングに入る曲を聴いてなくても、ゴールデンタイムで放送されるテレビを見なくても、まったく恥ではなくなった。逆に、「サブカルチャー」とされていた、「人が知らないカルチャー」をいち早く取り入れ、人にオモシロ・オカシク伝える方が、カッコよく、魅力となってきている。

何が言いたいかってーと、「メインカルチャー」と「サブカルチャー」の立ち位置や、パワーバランスが逆転? いいや、ごっちゃになってきているわけだ。

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つまり、メインカルチャー・サブカルチャー、その、“メインとサブ”の意味を失った。代わりに、「個々、それぞれの中で『メインカルチャー』を持つ」時代になったのだ。

これはもうみなさん、肌で感じている通り。今まで、学校のクラス内でビクビクしていたような、「個々のメインカルチャー」を世の中に発信したり、ちょー好き! って言ったり、こんなんありますけど、みんなどう?? って伝えることは、恥でも恐怖でもなく、むしろ、「『個々のメインカルチャーを伝えること自体に価値が生まれてきている」

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みなさんは知らないカルチャー、文化人を知る時、どんな場所からピックアップするだろう? CINRAやKAI-YOU、Qeticなど、Webメディア・マガジンはとても役立つ。私自身、よくチェックする。

だけど、これらのメディア。私がちと引っかかりを感じていたのが、「超有名〜そこそこ有名の人物のみ」取り上げられている点。

当然、そういう主旨なので、それはそれでいいんだけど、「これから、何かしらのカルチャーを新しく生み出す」というプレイヤー側に立った時、「もっとリアルで、身近で、共感できる人」の記事を読みたい見たい。と考えていた。


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◎ なぜ、「ロゴ制作とストーリー発信」を一緒にやるの? 「より深く知ってもらう、印象に残してもらう」……その目的達成と付加価値よ!


「つなぐよ」が、なぜ、「ロゴ制作とストーリー発信」、一緒にやることにこだわるか? ロゴ制作だけじゃダメなのか?? それは、この「つなぐよ」プロジェクトが、「ロゴをつくること」自体をゴールとしていないからだ。

ゴールは、“カルチャー次世代”のやりたいことを後押しすること。「カルチャーをつくり続ける、『自身の“想い・コンセプト・活動内容”をより多くの方に知ってもらい、印象に残していただく』という目的達成。それが、「つなぐよ」の提供サービスがもたらす付加価値である。

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つまり、ロゴ単体をつくったところで、すぐさまゴールにつながる、っちゅー甘い話しはなく、「ロゴをつくった後、そのロゴをどう生かすか? どう伝えていくか?」ここが重要なのだ。

で、現代、“カルチャー次世代”を取り巻く環境として、オンライン・ネットは外せない。様々な情報が流れまくる中、いかに「自分たちの想い・活動内容に共感してもらうか? 印象に残してもらうか?」ここが、本当に、最も重要なポイントなのです。(実際、私にデザイン依頼いただいた方に、オーダー理由を聞くと、「ブログを読んで、デザインに向き合う姿勢に共感した」のが決定打……という声が大多数でした)

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「共感」って感情は、とても複合的だ。特別な日に、大切な人と過ごす、レストラン。食事の美味しさはもちろんのこと、内装やスタッフさんのサービスも気になるとこでしょう。トータル評価で、あぁ、ここに来て良かったなぁ、またぜひとも来たいなぁ、って感情になるでしょう。

デザインに置き換えると、「視覚的に見える強さ(= ロゴ)」に加え、「魅力を感じる言語(= ストーリー)」。そのクライアントがどんな想い、どんなビジョンで、日々、その活動を行っているか? 視覚と言語。相成って、人にふれる。より深い共感につながり、より印象に残る。


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◎ 「つなぐよ」で読めるストーリー。プロへのロゴデザイン依頼を経た、「共通軸の本気度」、熱意を感じる文章。


現状の「つなぐよ」Webは仮公開。今後、”カルチャー次世代”の制作ロゴと執筆ストーリー事例が、ある程度アーカイブされたタイミングで、「つなぐよ」Webを「ポートフォリオサイト 兼 読み物メディア化」することを考えている。

“カルチャー次世代”を感じる人たちであれば、全員紹介! するのではない。「ロゴデザインをプロに依頼した」。ここに一つ、「共通軸の本気度」が加わる。また、「ロゴをつくる」という段階は、いい意味での“発展途上”だ。これから、もっともっと、ゴリゴリと成長・発展・展開する兆し。

すでに有名に成りきった人のストーリーもいいが、「まさにこれから」というジャンプ、力強く踏み込んでいる瞬間のストーリー。「共通軸の本気度」によって、紹介される“カルチャー次世代” = クライアントの「ストーリー」に熱が帯びる。発信する人、見て読む人の間に、共感とモチベーションが生まれる。

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コスプレイヤー、モデル兼クリエイター、絵師やイラストレーター、トラックメイカーやネットラッパー、雑貨ブランド作家、メイド喫茶オーナー……。

「つなぐよ」サイト内、様々なカルチャーのロゴ事例・執筆ストーリーを読むことで、日常の中、自分の意思ではふれない、興味なかったカルチャーも、「好みのデザイン」や「生き様、背景にあるストーリー」という接点から、「共感や興味を持つ入口」もできる。

その先には、例えば、「つなぐよ」依頼者(クライアント)同士のコスプレイヤー×ネットラッパー×雑貨ブランド……といった、異色で期待感高まるコラボレーション、コンビネーションが生まれる可能性だってある。ね? 「つなぐ」よ(世)、でしょ??


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◎ 結局のところ。その“人”に魅力を感じるのは、「生き様」。生きてて楽しい! と感じるのは、「心の豊かさ」なのだろう。


「つなぐよ」の企画は、ビジネスというよりも、「生き様の発見」である。「お金」は使ったら無くなるが、築かれた「文化」は一生ものだ。もちろん、事業継続にビジネス視点は外せない。外せないが、「利益」を最短・最優先に考えた場合、なんの「新たな文化・新たな価値」も生まれないだろう。

しっかりと「新たな文化・新たな価値」を築けば、間違いなく、お金やビジネスはすぐに追っかけてくる。それは、クライアントのつながりゼロから「アトオシ」を立ち上げた、自分自身だからこその確信があるんだ。

そして、「文化」は、「心の豊かさ」に直結する。漫画、映画、演劇、音楽、スポーツ……それぞれの「文化」が、人にもたらす「価値」だよね。

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自信をもって、人への共感や熱量につながる「文化」。これらを生み出す、“次世代カルチャー”。まだ見ぬ可能性を視覚化・言語化し、ぐるぐるとかき混ぜる。ほうら! また、「新しいカルチャー」が生まれた!!

“カルチャー次世代”の文化と、自身の琴線に触れた時。もっともっと、楽しい世の中と日々の生活が開ける。「つなぐよ」は、そんなきっかけとなる場。現在進行形で構築中。なにを隠そう、これさえも、リアルなストーリー。

時には起こせよムーヴメント。その“時”が、“今”だ。


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◎ 「つなぐよ」のプロフィール・詳細コンセプトはこちら↓

◎ 「つなぐよ」の制作事例1発目、「ジャージ女子の写真サイト『tracktop girl』、ロゴ制作と背景ストーリー。」はこちら↓

◎ 「つなぐよ」をスタートするに至った経緯はこちら↓

また、ぜひとも「つなぐよ」の進捗報告をさせてください。「カルチャー視点で、役立つ & 役立たない情報・思考」を発信していきます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます!(かねこ & 永井)



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