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2024年1月の記事一覧
映画『都会のアリス』
「見る」と「観る」は、まったく異なる
「見たままのものが撮れていない」と自分の至らなさに
苛立つジャーナリストの青年
一方で、ひょんなことから共に旅をすることになった少女
「きれいな写真 空っぽね」
青年がポラロイドで撮った写真の抜け殻感を、一目で観抜く
少女との旅を体験し、彼はそれを経験に昇華させることができるのか
「体験」と「経験」も、まったく異なる
これも易経にはしっかりと記さ
映画『緋文字(1972)』
映画『PERFECT DAYS』を鑑賞して以来
ヴェンダース作品が気になり出す
ちょうど、サブスクのザ・シネマにて
彼の過去作17作品を配信中であることに気づく
いざ観るぞ!と意気込んでみた作品が『緋文字』
『PERFECT DAYS』とはまったく異なる風合いの映像世界に
気持ちが少々へこたれてしまう
癒しに愛犬の寝姿を描いて、気持ちを潤した
この後、ヴェンダースがどのような変遷を経て
映画『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』
シャンタル・アケルマンという一人の監督に強く惹かれる
鑑賞しながら書き留めた言葉
「外側の変化は内側のゆらぎ(あるいは変化)の映し鏡にすぎない」
そして、最後の場面でジャンヌの上半身がテーブルの盤面に映し現れる
これが映画の隅々まで覆い、確証した
「すべては自分の内側にある」と
アケルマン監督、若干25歳の時に発表した作品
その年齢で、この境地に辿り着いていた
至臨である
私の貧弱な
映画『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』『マッチ工場の少女』
『パラダイスの夕暮れ』
『真夜中の虹』
『マッチ工場の少女』
※サブスクのザ・シネマにて鑑賞
アキ・カウリスマキ監督の“労働者3部作“
『枯れ葉』の原点が凝縮されている作品たち
どの作品にも、映画館あるいは映画鑑賞をする場面が映る
まるで、空気や水のように、暮らしの必需品であるかのように
昨晩、小倉昭和館の樋口館長の著書「映画館を再生します。」を再読していると、故佐々部清監督の言葉が目に入
映画『ブルーに生まれついて』
BORN TO BE BLUEという英題
邦題は『ブルーに生まれて』ではなく
『ブルーに生まれついて』
鑑賞後、この邦題翻訳の凄みに触れ、悟る。
凡人であろうと、天才であろうと、
そこには避けることのできない運命(さだめ)があることを。
※『BLUE GIANT』と同日鑑賞
映画『PERFECT DAYS』
悲哀に満ちた 日々の暮らしの中から
一筋の希望の光を 導き出すかのように
時の変化の法則をあらゆる角度から描いた 奇跡の映画。
It’s a new dawn,
it’s a new day,
It’s a new life for me.
Dragonfly…………Butterflies………..
ヴィム・ヴェンダース様、ありがとう。
映画エッセイを書いている、ツボケンです。
2024年1月1日は、元旦、天赦日そして一粒万倍日が重なるとっても縁起のよい日。しかも、今年は辰年でしょ、そりゃここで決意表明でもしなければ、ということで、改めて自己紹介の投稿をすることにしました。
このnoteでは、2020年10月から映画エッセイのようなものをたまに投稿していました。その1ヶ月後、愛犬に心臓病などの大病が見つかり、それからはわんちゃんの日々の記録が主になりました。そのわんちゃ