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コンサル会社に5000万円を詐欺られた話から学ぶこと 前編

こんにちは、アドバイザーのこうたです。

この間、一般企業で働く友人から面白い話を聞きました。


とあるコンサル会社が、社内のオペレーション改善に乗り出しました。

企業側の依頼はシステム面での問題もあり、なかなか難しい内容であったが、コンサル会社は「余裕です」と軽く請負ったことから始まった。

半年後、何一つ改善どころか変化を起こすことなく、コンサル会社は多額な依頼料だけを受け取って退散しました。

どうでしょう?

まず真っ先に誰もが思ったはずです。

なんでもっと早くにコンサル会社の無能さに気づかなかったの? と。


本当に何一つ成果を出さず、コンサルタントは無駄に滞在していました。

コンサル料は内容によって大きく変動します。

いわゆる大規模な企業全体の見直しをする場合、プロジェクト型と言って月の費用が半端ないです。

コンサルタントも数人携わるので、数千万の費用がかかります。


友人の企業は5,000万だったそうです。

聞いていた感じだと、1,000万〜3,000万くらいじゃないかなあと思いましたが……笑


私は友人に尋ねました。

「定期的に会議はあったんだよね? みんな馬鹿なの?」



私の質問に対する回答は、驚くべきものでした。





1.できます・やります・頑張りますの企業は信用ならない

初回の会議で、企業側が希望する内容を伝えます。

それに対してコンサル会社は、「できます・やります・頑張ります」の精神以外返しません。


最近は減りましたが、要望を聞いた時点で実行不可であると分かっているのに、とりあえず余裕ですと答える企業がそれなりにいます。

実は少し前まで、この精神を貫くことで事業を大きくした企業がたくさんありました。

現代でもその精神が悪いとは言いませんが、実行できないことを実行できると言っても得をすることはありません。

まあ数千万のお金を取るだけ取ったコンサル会社もありましたが、信用ガタ落ちですよ。

それだけのお金を払えるということは、クライアントは大企業です。

大企業ということは、それなりの顔の広さを持っています。

企業間の噂ってあっという間ですよ。



部下に置き換えても考えてみてください。

気合だけで、できます・やります・頑張りますを言われたら困ります。

業務において、期日に間に合わないというのは損失ですからね。

無能な上司は押し付けるだけでほったらかしもありますが、有能な上司はどのようにして取り組むかの根拠を確認するはずです。


企業が「余裕です」と答えたのなら、どのような思考フローを以って余裕だと判断したのか、その根拠を聞く必要があります。





2.何があった?

コンサル会社との会議に、依頼した企業側は10人以上が参加していたそうです。

さすがにそれだけいれば、「できます・やります・頑張ります」だけでは安心できないと思う人はいるでしょう。


通常、こういう時は先頭に立つ責任者が存在します。

つまり、会議室内で一番の決裁権を持つ上司です。


その責任者は聞いたそうです。

「具体的にどのようなスケジュールで可能ですか?」と。

それに対してコンサル会社は、「2週間で十分です!」とのこと。


不運なことに、この場にコンサル会社がどういう動きをするのか知識のある人材がいなかったのです。

責任者も「2週間では難しくないか?」と思っていたものの、コンサル会社とはそういうものなのだろうと信じてしまったらしい。

そして責任者が異を唱えなかったことで、他のメンバーも無言の肯定をしてしまいました。



これが、企業側の最大の問題です。

コンサル会社も場数は踏んでいるでしょうから、口はうまいと思います。

しかし、会議出席者の全員が疑問を持って投げ続けていたら、コンサル会社も危機感を抱いたことでしょう。

コンサル会社からしたらチョロい企業ですよね。

また、これは私の予想ですが、もう一つミスが考えられます。


この責任者は、上長に報告・相談をしたのでしょうか?

誰かにしていれば、少なくとも2回目の会議で問題点を露呈させられたはずでした。


次回は改善案の紹介です。


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