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映画『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』観た
私の大学時代にはまだ民青の立て看が残っていた。時代的には新人類などと呼ばれ、シラケ世代の更にあと。日本の青年期の強烈なエネルギーが放出されたあとのあとだった。
祝祭のあとの脱力感と虚無。なにかに真剣に向き合うことが軽んぜられる風潮があったように思う。あくまでもマスコミが作り上げた時代の空気だろうけれど。
そして、バブルが始まり、何だかカオスな時代だった。世の中にはキンキラキンな気分が蔓延しはじ
映画『BLUE GIANT』観た
前から気にはなってた『BLUE GAIANT』。アマゾンの配信で観た。料理作りながら「音、聴いとこう」と思ったけれど、引き込まれてしまった。
JAZZは、流行りの音楽ではなく一部の愛好家が好むもの。最近の映画の中では、そんな位置づけで語られることが多くなった。『ラ・ラ・ランド』でも好きなものは好き、と時代に背を向けるライアン・ゴズリングが演じる主人公はジャズピアニスト。現在のJAZZに与えられた
世界のベストセラー『幸せなひとりぼっち』は、オーヴェという架空の中年偏屈男のキャラクター設定から始まった。
『オットーという男』の原作が『幸せなひとりぼっち』だと知り、読んでみた。
著者は、1981年生まれのフレドリック・バックマン。彼が、偏屈で頑固な中年男のエピソードをオーヴェという架空のキャラクターを創造して人気ブロガーになり、またまたそれを長編小説に仕立てたのがこれ。
成り立ちから興味を惹くじゃありませんか。
訳者あとがきを読んで知ったのだけれど。(笑)
『オットーという男』は、良くできた
『男と女 人生最良の日々』
『男と女 人生最良の日々』2019年公開
「最良の日々は、この先の人生に訪れる」というビクトル・ユーゴーの名言からとったタイトルが素敵。
あの「男と女」から53年後。しかも主演のお二人の体調を考えて撮影が10日間だったとは驚き。
ルイ曰く「死は納めなければならない税金だ」
アンヌは「ひとりでいると死ぬのが怖くなる。二人でいると相手が死ぬのが怖くなる」と語る。
自然な流れで、洒落ていて味わい
『タクシー・ドライバー』トラヴィスのこと
特別展中尊寺金色堂を見に行き、平和を願いながらも滅ぼされてしまった藤原氏一族の栄華とその末路、そして900年後の展示の意味について、もやもや考えてた。
そしたらなんの連想か『タクシードライバー』を思い出したので書き留めておこう。
学生時代に『ミッドナイトエクスプレス』『レイジング・ブル』などと一緒にオールナイトで見たのが初見。それから何度か見ている。ロバート・デ・ニーロを『ディア・ハンター』で
『おみおくりの作法』 ジョン・メイの墓碑に贈る言葉
『おみおくりの作法』 2013年公開
その頃、自分は二十代だった。縁あって水上勉さんの若狭一滴文庫で講話を聴いた。その時の言葉がずっと心に留まってる。
「真実の僧侶は市井にいる」
水上氏の『越前竹人形』には船頭の格好をした僧侶が現れる。
この映画の主人公ジョン・メイも、まさしく市井に生きる真実の僧侶。
孤独のうちに死んでいった一人ひとりに敬意を払い、諦めずに故人の物語を探し出して弔う。
『ベルリン天使の詩』から『ドライブ・マイ・カー』
note探ってたら『ドライブ・マイ・カー』の記事が…。ちょっと思い出した。
2年前の4月に転職して、毎朝Y駅の中央改札から雑踏を横切ってS線まで歩く毎日になった。その度に思い出すのが「ベルリン天使の詩」のダミエルの眼。堕天使の彼は人間社会に興味を惹かれ、この世界に降りてくる。この世界に降り立った瞬間、モノクロームの世界に色がつくのが味わい深い。
妄想に浸れば私の頭もモノクロームの世界とカラフル
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」
『フォレスト・ガンプ』1994年公開
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」
ガンプの母が遺した金言。映画を見たそれぞれの観客に届く言葉だろうと思う。
純真なガンプに「僕はチョコレートを150万個だって食べられるよ」と当たり前のような顔で言われると、希望が世界中に広がっていく。信じることは可能性を無限に広げる。
映画の中で繰り返し見せられるのは、
「誠実さ」「素直