たぬ子

エッセイを書いています|ライター・web編集やってます|日本文化|古民家住まい|食|旅

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記事一覧

酸っぱい梅干しを2種類

 以前、のり弁について書いたときに、素朴な和の味が好きだといったが、“海苔”に続いて思い浮かぶのが、梅干しだ。いつから好きだとかまったく覚えていなくて、そんなわ…

たぬ子
1日前
7

朝ドラ「虎に翼」を観ていて悩ましいこと

 おばさんやおじさんなると、朝ドラを見るようになるのは、なぜなのか。理由はよくわからないが、私はそんなおばさんの一人である(30代半ばまで自分も観てなかったし友達…

たぬ子
3日前
13

足があるのになぜ歩かない

 うちの夫は、ひと癖あるタイプだ。ところどころ変なこだわりをもっているし、それだけならまだしも、そのこだわりについてぐちぐちと話してくるので、辟易することもしば…

たぬ子
5日前
7

食いいじと自炊

 もっと、ささっと食事を済ませられたら、読書や執筆の時間も増えるのになあと思うことがよくある。  別に凝った料理を作っているわけではない。ただ、コロナをきっかけ…

たぬ子
5日前
16

「古民家宿」がモダンでキレイ過ぎる件

 日本の古い建築物が好きなので、そういった宿をまとめたサイトを作れないかな〜と思い、リサーチしてみた。  「古建築 宿」で検索すると文化財の宿などのほかに、一棟…

たぬ子
2週間前
11

エッセイを書き続けた結果

 3月と4月でnoteに投稿した記事の数、22本。思ったよりも少ないけど、よくやった。本当は週に5本投稿することを目標としているのだけど、それには及ばず。だが、以前と比…

たぬ子
3週間前
12

日本家屋といえば「引き戸」

 伝統的な日本家屋である我が家には扉式のドアがほほぼない。あるのは「引き戸」である。近年バリアフリーなどを意識した家では引き戸が活用され、その便利さは改めて認め…

たぬ子
4週間前
11

祖父母の故郷での話②

 前回こんな記事を書いたが、あれから半年以上が経過してしまった。  ずいぶんと間が空いてしまったがとりあえず、祖父の3回忌の続きを記しておきたい。  祖父母の故…

たぬ子
4週間前
7

スパイシーメンマを作る

 花椒の香りがふわりと漂い、深く息を吸った。いい香り。やっぱりこれだわ。鍋から筍をひとかけら、さえばしでつまみ、口へ運ぶ。まだ物足りない味……。塩と醤油を足して…

たぬ子
1か月前
12

祖母と日記

 祖母が旅立ち、清水にある"おばあちゃん家"に里帰り(住んでたわけじゃないけどあえてそう言う)をした。  祖母との思い出を振り返るだけでなく、多くの人と会い、祖母…

たぬ子
1か月前
5

スマホと財布を紛失した話

 月曜の朝、財布とスマホがないことに気がついた。とはいっても「どうせどっかから出てくるんでしょ〜今まで何度か焦ったわりには絶対出てきたもんね〜」なんて思いながら…

たぬ子
1か月前
7

独身時代の思い出の1ページ

 「もつしげ」で日暮れ前から友人と飲んだことがあった。「もつしげ」とは、神奈川・東京界隈にあるチェーンのモツ焼き居酒屋だ。  友人は吉野町に住んでいて、友人宅か…

たぬ子
1か月前
19

「丁寧な暮らし」は何のためにする?

「丁寧な暮らし」や「スローライフ」の真髄は「今この瞬間幸せを感じられること」だ、と最近思う。    人間、今この瞬間に、幸せを感じられれば即幸せになれる。  「…

たぬ子
1か月前
14

トイレに行くのと同じくらい自然にできることをやる

 「トイレに行くのと同じくらい自然に、行動できることをやる」。少し前から、私が創作活動や物事の選択の場面で意識していることだ。  まず、頭で考え打算で行動するよ…

たぬ子
1か月前
10

和みの空間で鴨南蛮

 一週間前の週末、昼に、ある蕎麦屋へ行った。  最後に行ってから多分6年ほど経過している店で、夫とまた行きたいねといいつつ、長い月日が経ってしまったのだが、再訪…

たぬ子
1か月前
7

断捨離と思い出のカード

 断捨離中である。週に1回、ゴミ袋をいつもより余分に一袋出す程度の物を捨てている。先週は靴や靴箱やらほかの細々としたもの。今日は、書類やファイルやそれを収めてい…

たぬ子
1か月前
6
酸っぱい梅干しを2種類

酸っぱい梅干しを2種類

 以前、のり弁について書いたときに、素朴な和の味が好きだといったが、“海苔”に続いて思い浮かぶのが、梅干しだ。いつから好きだとかまったく覚えていなくて、そんなわけはないのだけどもはや生まれたときから好きだったような気がするほど、好き。

 “梅干し好き”は皆公言しているような気がするが、なんといっても、酸っぱい梅干しがいい。

 若い頃は甘い梅干しもわりと食べていたような気もする。でも、思い返して

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朝ドラ「虎に翼」を観ていて悩ましいこと

朝ドラ「虎に翼」を観ていて悩ましいこと

 おばさんやおじさんなると、朝ドラを見るようになるのは、なぜなのか。理由はよくわからないが、私はそんなおばさんの一人である(30代半ばまで自分も観てなかったし友達も観てなかったのに、観てる友達も明からに増えている)。

 たまに「好みじゃないな」みたいなもののときは観ないけど、最近は、だいたい観ている。

 現在放映している、女性初の弁護士となった三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルにした「虎に翼

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足があるのになぜ歩かない

足があるのになぜ歩かない

 うちの夫は、ひと癖あるタイプだ。ところどころ変なこだわりをもっているし、それだけならまだしも、そのこだわりについてぐちぐちと話してくるので、辟易することもしばしば。

 その夫は、階段があるところではエスカレーターには乗らないというポリシーをもっている。

 そしてそのことを私に「お年寄りとかなら仕方がないが、なんで健康な足があるのに歩かないんだ」とぐちぐちと愚痴るのがめんどくさい。何回聞いたか

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食いいじと自炊

食いいじと自炊

 もっと、ささっと食事を済ませられたら、読書や執筆の時間も増えるのになあと思うことがよくある。

 別に凝った料理を作っているわけではない。ただ、コロナをきっかけに在宅勤務となり、平日は週1回の出勤日を除いて基本的に毎食自炊。つづけていたら、そのうちに、市販の弁当やお惣菜、インスタントなどで満足するのが難しくなった。なぜなら、おいしくないか、量が足りないか、だいたいはどちらかに該当するので、自炊じ

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「古民家宿」がモダンでキレイ過ぎる件

「古民家宿」がモダンでキレイ過ぎる件

 日本の古い建築物が好きなので、そういった宿をまとめたサイトを作れないかな〜と思い、リサーチしてみた。

 「古建築 宿」で検索すると文化財の宿などのほかに、一棟貸し可能な古民家宿も多くヒットする。で、この古民家宿、ちょっと不思議な存在だなと思った。多くの宿のページを開いてみたけど、どれも素晴らしくキレイ。前々から、ニューオープンのリリース記事を見たり、または旅先で実際に見かける古民家宿には“キレ

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エッセイを書き続けた結果

エッセイを書き続けた結果

 3月と4月でnoteに投稿した記事の数、22本。思ったよりも少ないけど、よくやった。本当は週に5本投稿することを目標としているのだけど、それには及ばず。だが、以前と比べものにならないくらいの頻度で投稿している。

 きっかけは一冊の本。

 この本を読んでやっぱり「私はエッセイが書きたい」と改めて思って、書くと決めた。

 それまでもnoteはやっていたけど、文章を書いていてどうも媚びや下心のよ

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日本家屋といえば「引き戸」

日本家屋といえば「引き戸」

 伝統的な日本家屋である我が家には扉式のドアがほほぼない。あるのは「引き戸」である。近年バリアフリーなどを意識した家では引き戸が活用され、その便利さは改めて認められているようだけど、新しくというかちょっと前に建てられた家でも玄関を含めそのほとんどが引き戸という家は、珍しいのではと思う。

 以前に住んでいたマンションも実家もドアのみ(どちらも押し入れがあったので押し入れ以外)、子供の頃に住んでいた

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祖父母の故郷での話②

祖父母の故郷での話②

 前回こんな記事を書いたが、あれから半年以上が経過してしまった。

 ずいぶんと間が空いてしまったがとりあえず、祖父の3回忌の続きを記しておきたい。

 祖父母の故郷である山形県南陽市にて、無事に法要を終え、長男Kおじさん(正確には私にとっては大叔父)が駄々をこねてすったもんだした後、祖母の兄弟姉妹とその配偶者含め7名、私と私の母と叔母、総勢10名で、合宿所のような宿に一泊する(人数が人数なのでこ

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スパイシーメンマを作る

スパイシーメンマを作る

 花椒の香りがふわりと漂い、深く息を吸った。いい香り。やっぱりこれだわ。鍋から筍をひとかけら、さえばしでつまみ、口へ運ぶ。まだ物足りない味……。塩と醤油を足して、軽く煮て、もうひとかけら、試してみる。「うん、これでよし」。

 我が家の隣には御年90歳のおばあちゃん大家さんが住んでいる。地主さんなので近くでちょっとした作物が育っている?育てている?ようで、過去に2回ほど筍をもらった。採ったばかりの

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祖母と日記

祖母と日記

 祖母が旅立ち、清水にある"おばあちゃん家"に里帰り(住んでたわけじゃないけどあえてそう言う)をした。

 祖母との思い出を振り返るだけでなく、多くの人と会い、祖母を偲び、思うこと感じることが多かった数日。エッセイとして残しておきたい事柄がたくさんあるような気もするけど、情報過多ぎみでもう少し熟成してから、ぼちぼち書けたらいいなと思っている。

 でも、今日はひとつ、祖母の習慣で「これはいい!」と

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スマホと財布を紛失した話

スマホと財布を紛失した話

 月曜の朝、財布とスマホがないことに気がついた。とはいっても「どうせどっかから出てくるんでしょ〜今まで何度か焦ったわりには絶対出てきたもんね〜」なんて思いながら、探していた。が、この日は、どれだけ探しても見つからなかった。

 日曜は夕方から飲んでいた。たまたま入った店が結構美味しくて、今思い返してみればちょっと飲み過ぎたかもしれない。

 やらかした! 久々にやらかした! というかスマホ(もしく

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独身時代の思い出の1ページ

独身時代の思い出の1ページ

 「もつしげ」で日暮れ前から友人と飲んだことがあった。「もつしげ」とは、神奈川・東京界隈にあるチェーンのモツ焼き居酒屋だ。
 友人は吉野町に住んでいて、友人宅から徒歩1分くらいの場所に「もつしげ」があったのだった。

 その頃私は仕事を辞めて無職。仕事のストレスから解放され、時間はたっぷりあるし、明るいうちから女友達と飲めることがうれしくて、はりきって吉野町の「もつしげ」へと向かった。

 まずは

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「丁寧な暮らし」は何のためにする?

「丁寧な暮らし」は何のためにする?

「丁寧な暮らし」や「スローライフ」の真髄は「今この瞬間幸せを感じられること」だ、と最近思う。 

  人間、今この瞬間に、幸せを感じられれば即幸せになれる。

 「何を当たり前のことを言ってるんだ」と思うかもしれない。
 でも、よく考えてほしい。「あの会社に入れば幸せになれる」「あの仕事につければ幸せになれる」「今よりカワイくなれば幸せになれる」「結婚できれば幸せになれる」「会社を辞めて独立できた

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トイレに行くのと同じくらい自然にできることをやる

トイレに行くのと同じくらい自然にできることをやる

 「トイレに行くのと同じくらい自然に、行動できることをやる」。少し前から、私が創作活動や物事の選択の場面で意識していることだ。

 まず、頭で考え打算で行動するよりはるかに心身が健やかに保てる。それから、「自然に行動できる」というのは言い換えれば、心理的負担がない、リラックスした状態なので、アイデアも湧きやすいし、視野も広くなる。結果、ラクなのに物事がうまくいきやすいと、40年あまり生きていて確信

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和みの空間で鴨南蛮

和みの空間で鴨南蛮

 一週間前の週末、昼に、ある蕎麦屋へ行った。

 最後に行ってから多分6年ほど経過している店で、夫とまた行きたいねといいつつ、長い月日が経ってしまったのだが、再訪したところ、とてもよかった。蕎麦の味はもちろんだが、居心地が素晴らしくよかった。

 鴨南蛮が看板メニューで合鴨だけでなく、本鴨も味わえる人気店。前回行った時は並んだのだが、今回は少し遅めに行ったためか、タイミングが良かったのか、待たずに

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断捨離と思い出のカード

断捨離と思い出のカード

 断捨離中である。週に1回、ゴミ袋をいつもより余分に一袋出す程度の物を捨てている。先週は靴や靴箱やらほかの細々としたもの。今日は、書類やファイルやそれを収めていたプラスチックのケースなどをゴミ袋にまとめた。

 少し前に、ミニマリストYoutberを見て、その方の所持している全書類の数が、たったの数枚で、それに感化されたのだった。
 その方は原本でないといけない数枚の書類以外は、アプリを使用するか

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