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信者/アンチの構造 キルケゴール哲学【戦略的な政治活動】心理学編

○○信者って言葉よく聞きますよね。
・例えば○○さんの意見は全て正しいと盲信的に信じる人達や、後に間違いが明らかになっても擁護し続ける人達=信者と呼ばれています。

政治家や財務省の当人が間違いを認められないのは、センメルヴェイス反射(責任を取ることが怖くて間違いが認めれない)や
批判が怖い、情報不足などもあると思われますが、

応援する側には責任もない、立場も関係ありません、
それなのに間違いを認めずに信者化してしまう現象が起きる。
認知的不協和(自尊心の保護)や正常性バイアス(自己正当化)、
コンコルドの誤り(今まで応援したのが無駄になるから)があると言っても
あまりに不自然に思えます。別にこそっと意見を変えればいいんですから。

🔶通常の心理学的視点以外にも、別の力学が働いているのではないでしょうか?
今回は別の視点からどのように「信者やアンチ」が生まれ、どのような心理状態で「盲信的信者」になっていくのか「キルケゴール哲学」を絡め
この奇妙な行動を明らかする。


✅[簡単なキルケゴール哲学の説明]

端的に言えば『不安な社会で安心するためには、何かを盲信して「これを信じれば救われる」と心の拠り所を作らないと、不安で生きていけないよ~』ってことです。

例えば昔は「神を信じれば救われる=神を盲信する」ことで安心できました。
・実際に救われるかどうかは関係なく、救われると思い込んで安心を得ていました。

しかし現代は科学の発達で神を信じることが難しくなったので、信仰対象が神からお金に変わり、お金があれば救われると思い込む=拝金主義が神に変わり流行るようになりました。
・「信じる物が救われる」⇒「お金があるものは救われる」に変わった。

これも神への信仰と同じで、実際に救われるかどうかは関係ありません信仰ですから。
・例えばお金がいくらあっても、軍事がずさんでは攻められますが、彼らには関係ありません。

・お金があるから幸せで、お金がないから不幸だと信じています。
必要以上に稼ぎお金が増えたとしても、幸福が増えるとは限りませんが関係ありません。

「お金があるものは救われる」と心から信仰しているからです。

🔶また将来不安や老化による未来の可能性の低下によって不安は強まります。

今回はこのような「不安の解消のため何かを信仰/盲信する」人間の性質から「〇〇信者」が生まれてしまう問題を紐解いていきます。

✅[信者を生みだす構造の正体]

日本社会の状況は未来が暗く、政治腐敗など未来に安心できる要素が減り、不安が醸成されています。
更に信じれる神も無く、経済の低迷で頼れるお金も無く、
複雑な政治問題などは特に、自己の判断が難しいので、ますます不安になります。
そのような拠り所のない状況で、精神の安定を保つために誰かを盲信し、
信者化してしまう。

つまり彼らは「この人を応援しておけば絶対に救われる」と盲信することで安心を得ているのです。
信者とはその名の通り「この人を応援しておけば救われる教」の信徒なのです。正に宗教です。

・政治や経済、科学など高度な知識を必要とする問題は、自己判断難しく自信が持ちにくいので誰かに判断を預ける⇒複雑な問題ほどより信者化しやすい。

・戦争や経済など、将来不安を高める要素により更に安心を求める人々が増える=信者化する人々も増える。

✅[信者化した人々の心理状態]

一度「この人を信じることで安心する状態」に入ってしまうと、その人がどんなに明らかな間違いをしても認めれません。
自分を安心させてくれる「信仰対象=神」なのです。

つまり神様みたいなもんです。
その人を否定してしまえば、また不安な社会、未来への不安に苛まれます。
だから簡単には間違いを認めることはできません。

〈信者と同じ構造の○○アンチ〉

○○アンチの構造もこれと同じで「○○批判をしておけば自分達は救われる」と盲信しています。
つまり彼らの批判する対象は「倒せば世界が平和になる悪魔」なのです。

彼らにとってアンチ活動=聖戦であり、
「批判しておけば社会が良くなる」「批判をしてアイツを倒せば救われる」と思い込んで安心を得ているのです。

🔶つまり信者とアンチは同じ構造から生まれる表裏一体の兄弟なのです。
 そう考えると信者vsアンチの争いは皮肉ですね(笑)

✅[信者化の危険性]

自分達の間違いを認めれない盲信的な信者が増加し、社会のマジョリティを取った場合。行きつく先は寡占主義(少数の独裁)独裁的な全体主義やファシズムです。

そんなことないと思われるかもしれませんが、
現状日本は何も考えない信者的な人々がマジョリティを取ることで自民党の独裁体制みたいなものです(笑)。すみません笑い事じゃないですね…😅

🔸老化による将来不安増加によって「安心する対象=神」を求め、
信者化した高齢者層により、選ばれた神が自民党ということです。

だから彼らは自民党がどれほど間違っても応援や投票をやめません、自分を安心させてくれる「信仰対象の神=自民党」を否定すれば
また未来への不安に苛まれます。つまり構造的に信者をやめれないのです。※高齢者差別をする気は全くありません、あくまで構造の説明です。

このように政治家を盲信的に選び続けることによって、日本社会は大変なことになっているので、次は対策編です。

[対策編]

①このような構造を理解することで、自己が信者化していないか確かめることにより信者やアンチを脱する。

誰しも人間は間違うので「自分も間違えてるな」と思ったら、その都度認めていけばいいのです。
間違いを認めることは恥ずかしくない正しい行動であり、成長であり進歩です。
・間違いに気づき、直すたび「自分進歩してるな~!」とポジティブに捉えましょう。 

🔸他にも別の情報と、どちらが正しいか比べることや、
論理が矛盾していないか、本当に正しいのかクリティカルシンキング(あえて批判的な姿勢で見ることで捉え直す)することも有効です。

②安心できる、これさえあれば救われると思える、人やモノや趣味を持っておく。
家族や友人であれば理想ですが、お金(拝金主義)でもいいと思います。
お金儲けで安心できる方が、思想的に誰かに依存するよりマシだと判断しました。(少なくとも誰かの信者になり間違いを認められなくなることは避けれます)
・間違えても創価〇会とかで不安を解消するのはお勧めしません。

🔸盲信的な人達とは議論が難しく説得が非常に困難に思いますが、
もし信者/アンチの人がいれば構造の説明など、この記事を使っていただいて構いませんので優しく教えてあげてください。

[まとめ]

・彼らにとって応援する対象は「安心を与えてくれる神」であり、
 批判する対象は「倒せば世界が平和になる悪魔」である。

・原因は未来に対する不安にあり、不安解消の拠り所が無いことよって○○信者/○○アンチ化が引き起こされている。

・人間は誰しも間違うので、間違えてるなと思ったらその都度認めていけばいい。間違いを認めるのは進歩!

・不安解消のために依存して、信者やアンチにならないように、安心できる居場所や家族、人との関係を作っておく。最悪お金儲けでもいい。


近年、貧困の拡大や戦争などの社会不安により、ますます信者化/アンチ化しやすい状況に陥っています。
構造を理解することや不安を解消できる拠り所を見つけることで、
せめて政治の世界では信者やアンチが減り健全な議論ができるようにとこの記事を書きました。
『間違ったら認める』これができる普通の健全な社会にしていきたいです!

✅他にも所属意識(ポジション)によって間違った意見から抜け出せなくなる
政治活動と人間の所属意識の構造分析もありますのでよろしければどうぞ。

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